ご飯の上にものを乗せて食べてはいけない

2012-03-28 23:17:20 | 思うこと

BS放送で「カーネーション」を見ている。
あたりさわりのない、どうでもいい内容の一般婦人向けの朝ドラと違って
毒もあり、ユーモアもあり、品のなさもある。
で、この毒や品のなさがごある種の婦人方の顰蹙を買っているらしい。

品とはどういうものかちゃんと知っているのかな。
このドラマで冷やし素麺(多分)をみんなで食べるシーンがあったのだが、
ガラスの容器に入っている素麺を直接めいめいが取って食べていた。
驚いた。 取り箸がないのだ。
私が育った環境では考えられない。
最も下品な行為だからだ。

ご飯の上にものを乗せて食べてはいけない
別に言われて育った訳ではないが、家族の誰もしない、親戚の家で食事をしてもそんな光景は見たことがなかった。
ふりかけが時々食卓にでたが、それは子供だけOK。
納豆やシュウマイなど特殊な臭いのするものは父が嫌ったので食べたことはなかった。
初めてご飯の上に何かを乗せて食べるの見たのは中学1年の時で、テレビのドラマで倍賞千恵子さんが
漬け物をひょいとご飯の上に乗せて食べるのだった。
びっくりして、両親の反応を見ようとしたが、2人とも本や新聞を読んでいて画面を見ていなかった。
しかたなく、心の中にふっきれないものを黙ってしまいこんでいた。

卵かけご飯を見るとぞっとする。


鰻重、身とご飯をくちゃくちゃ混ぜるのを見ると「見てはいけないものを」見た気になる。
カレーもご飯とからめすぎてはいけない。




(うーん、想像力が豊かなのでなかなか食べる気にはなれない。 美的でない。 )

そして何よりも
子供から大人まで、総菜まですべてそれぞれの食器で提供されること。
ただし漬け物類は大きめの皿に、取り箸付きで。
こんな環境で育った身には
大皿からめいめいが箸を突っ込んで食べる中国では食事は出来ないと思う。

大学に入ってアルバイトをするようになり他人と食事をする事もあって、初めて、下品な食べ方をする人間がかなりいるのだと発見した。
だからテレビや映画で食事のシーンを見るのは辛いものがあった。

要するに品位とはこういう事から始まるのだ。
食事の仕方、話し方、歩き方、障子襖の開け方閉め方、別れの挨拶の仕方、そしてものの考え方。

どれだけ品があるかわからない婦人がたが、「カーネーション」のストーリーや出演者たちに、
下品だ、色キチガイとかナンクセをつけているのは傍ら痛いのである。

 






 


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