「ダーウィンの悪夢」を見る、ヨイマチグサ

2007-12-11 09:06:04 | 思うこと
ダーウィンの悪夢
ナイルパーチ

昨夜wowowで「ダーウィンの悪夢」というドキュメンタリー映画を見ました。
2004年から2006年にかけていろいろな賞を得て、日本でも公開されているので見た人も多いと思います。
ビクトリア湖に放流された巨大な魚ナイルパーチが増えて、その魚を加工してヨーロッパや日本に輸出する工場が数多くできた結果がもたらす状況を描いた作品です。 もちろんドキュメンタリーですから「アサヒる」部分は多くあるでしょうが、否定出来ない事実はつぎのようなものです。



(1)ビクトリア湖の生態系の破壊
 湖の掃除役のシクリッドは絶滅はしていないようですが、あの巨大な魚は肉食魚なので、400種の固有種は半分に減ったと言うのでいずれ大きなしっぺ返しはくるでしょう。 在来種は藻類を食べていたので、藻が増えると湖が酸欠状態になります。ずっと先にはどうなるのでしょうね。
最近は水位の低下も問題になっているようです。
(2)エイズの蔓延
内陸の農村部は貧しいようで、「服もない村」という言葉も出てきます。
それで工場に売る魚を穫りに内陸部から出てきて漁師になるのですが、ナイルワニに襲われて怪我したり亡くなったりします。 すると残された妻は生活のため漁師のいる村で売春婦になり、子どもはストリートチルドレンになってしまう。
漁船を持つ金はないはずなので、雇われ漁師なんでしょうか?

「タンザニアでは、一説には20%の感染率、つまり5人に1人はHIVポジティブだとも言われているけど、皆どう考えているのかな」、と聞くと、
「まず、村人達は何も知らない。エイズがどういう病気で、どのように感染するのか。どうやって予防するのか。5人に1人がHIVポジティブなんて事も知らない。だって情報がないから。国連や保健機関がそういうデータを出していようと、ここには全く入ってこない。だから仕方がない。皆何も知らないんだよ」と言った。
タンザニアの空の下(NGOのスタッフのブログから)

NHKでは日本のワーキングプアの実情を放映していました。
85才になっても空き缶を売って働く必要があるとは気の滅入る話です。
この京都に住んでいるお年寄りは、若い頃は大工をしていて多い家族を養うのが精一杯のため年金の費用を支払うどころではなかったそうです。
子ども達は家のローンと教育費で手一杯で頼れない。
万が一のために70万円貯金していて、このため生活保護が受けられないとのことでした。


ヨイマチグサが道路の隅に黄色く光っていましたよ。



(ソニー α100 +シグマ MACRO 70mm F2.8 EX DG )
15時26分頃

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2 コメント

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切ない話ですね。 (yo-chan)
2007-12-11 10:04:04
生活保護を受けある意味呑気に過ごしている人もいる中で、70万円があるだけで受けられないのですか?

家持ちは駄目、住所が無ければ駄目、なんか変な制度だと思ってしまいます。

 病気をしたら大変!
今日も歩かなくては~。外はやっとお日さまが
出てきました。炬燵から出て頑張りますね~。
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川崎市は全国で (ryoi)
2007-12-11 10:45:59
一番生活保護の受給額が多かったような気がします。 近所のおばちゃんはあの人は裕福なのに生活保護を受けている、この人は金があるのに国民健康保険の免除を受けている、と怒っています。 本当に必要な人は遠慮し、ずるい人が得をする「声の大きい人」だけがいい目を見るつまらない国に成り下がってしまいましたね。
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