~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

受容~あるお問い合わせ電話から~

2006-02-24 22:27:07 | 若者自立塾
本日のお問い合わせでの一幕。
過去に躁うつ病で入院経験がある人が、とある自立塾では受け入れ困難と言われ、キャリア・ビレッジへ連絡を入れてこられました。他の自立塾と受け入れの基準が異なってしまうのはどうかとは思いましたが、私どもは、面談の上、問題なければ特にお断りすることはない旨お伝えしました。

今の状態を形付けている要素は、過去のさまざまな状況に起因するものが殆どでしょう。しかし、いくら悲観し、その過去を消したいと思っても、過去は消えません。そうなった時、誰かが未来への希望を照らすことをしてあげないと、ニート状態からの脱却に限らず、過去に縛られ前進できないのではないかと思うのです。

企業の求人条件のように「大卒以上」「実務経験3年以上」のような壁を、自立塾は入塾段階から作ることはなるべく避けるべきではないかと思うのです。確かに自立塾が国から要請されている卒塾後6ヶ月以内に7割の就業という大きな目標はあります。かといって、より就業に近い人を選別して数字という結果のみ目指しても、果たしてそれは「塾」として正しい姿なのか、疑問です。

いろいろな人がキャリアビレッジに訪れてきます。卒塾後即就業という結果を理想としては皆持っていますが、個々の現実的な目標、例えば、他人とのコミュニケーションに自信を持てるようになればOK、納得という人もいます。その先に仕事があると納得している人です。入塾希望者の「今の気持ち」を大事にしたいものです。
ちなみに他塾の例で、40歳という、決して若者とは呼べない人を受け入れている塾があると聞きました。年齢ではなく、本人にとってここが「救い」の場となるならという思いで年齢は少々枠からはみ出ていても受け入れされた塾。立派だと思います。

若者自立塾は、「希望の光」として存在していく必要があります。ビジネスであってはならない。自分にも常に言い聞かせて塾生に接していきたいと思う出来事でした。


いよいよ第3期開始

2006-02-23 22:38:47 | 若者自立塾
2期生もほとんど卒塾し、現在第3期生の受け入れを行っています。

「キャリア・ビレッジ」では、各期の入塾は、敢えて一律スタートの形式はとっていません。多少ずれて入塾してもらい、新規の塾生とは、その日1日かなりの密着度で接することにしています。まずは、個々の持つ状態の把握に全力を注ぐからです。例えば今回は、16日に2名、23日に2名、3月2日に1名というような、入塾に時間差があります。このように入塾してもらうことによって、相当新規塾生の現状を出来るだけスタッフが肌で感じることを入塾時の最重要項目としています。
今日は新規塾生を、塾の備品や食材の買い出しに連れまわしました。ここで見えてくることがあります。

 1.目配り、気配りが出来る人かどうか。
  買い物カートを率先して持ってくれる人、食材を袋に上手に収める人、いろいろです。

 2.コミュニケーション能力の高低
  その能力が高い人であれば、車中の雑談も弾むし、そうでないと、こちらからの問いかけが殆どで、話が続かなかったりします。また、話し方などで、どれほどの社会経験(キャリア)があるのかも見えてきます。

 3.家庭で今どう生活しているか。
  買い物することで、多少は生活面では自立しているかどうかが窺い知ることが出来ます。

そして歓迎会。
キャリア・ビレッジ恒例「卓球大会」で体を動かしコミュニケーションをとることで、積極性や意外性などが見えてきます。

初日から数日は、とにかくその人の「素」を見る期間。そしてその人の最重要課題を見極める期間でもあります。

さて、第3期生は結構高学歴者が多い。それが就職にプラスとなるか、それとも、本人のプライドが現状を受け入れられるか、塾生との「心の闘い」がまた始まる。

びっくり!

2006-02-22 00:28:55 | 雑記
若者自立塾支援センターのホームページを久しぶりにのぞいた(ごめんなさい)。そしたらなんと、自立塾関連のブログがリンクされているではないですか!!なんか私の拙文をそこから見に来られる人がいると思うと、身の引き締まる思いです。
どうりで最近時々アクセスが増える日があるわけです。納得しました。ちなみに、これは塾の活動報告という要素と、私のコラム的要素がございますゆえ、時に偏った思いを記しているかもしれませんが、「おかしいこと言ってるな」と思われましたら是非突っ込みを入れてください。実際、私がニート支援事業に関わっている歴史は浅いものです。諸先輩のご意見は真摯に受ける気持ちでおります。宜しくお願いいたします。

サンドアートコンテストin内海終了しました

2006-02-21 13:19:06 | 若者自立塾
2月18日(土)、かねて告知していました「2006サンドアートコンテストin内海」を当NPO法人主催で、無事事故なく終了することが出来ました。関係者の皆さん、後援、協賛団体、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

当日は、若者自立塾の塾生も会場準備、片付けだけでなく、コンテストにも参加し、1日冬の海岸で奮闘していました。賞は厳正に審査し、彼らに賞をとって欲しいという思いはありましたが、残念ながら一般の参加者に。彼らに参加可能な状況を作り出せたのが前日だったこともあり、事前にもっと練る時間と、実際一度作らせておく練習などを考えてあげられなかったことが反省として残ります。

大賞作品、「プー太郎さん」。熊のプーさんをモチーフに、何故か隣にマグロまで作ってありました。完成度はなかなかのものでした。プーさん…皆「プータロウ」にならないようにという思いを込めて。マグロ…もしプータロウになったらマグロ漁船に乗ろう。という、実際にマグロ漁船に乗っている21歳の若者からのメッセージが作品に込められていました。そのたくましさ、是非塾生に分けてほしいなあ。

なにはともあれ、参加者のアンケートでは、イベントそのものは好評。時期がよければもっと盛り上がるというご指摘も当然の事。今後は地元の人たちとこのイベントをどう展開していくか、考えていきたいと思います。感謝。

北海道雪かきボランティアツアー

2006-02-15 22:18:13 | 若者自立塾
2月13日から15日の3日間、キャリアビレッジ若者自立塾塾生とともに北海道はトマムへと、特別プログラムに出かけました。
・事前の準備(計画力)
・塾生同士の話し合いによる決定(計画力)
・体験による変化(行動力、経験値の向上)
・感動による変化(行動力、経験値の向上)
以上のような目的を持っての研修旅行です。

上記詳細についてはいろいろあり、追って少しずつ書いていこうと思います。

私が感じたことを以下、塾生に伝えました。

「北海道の自然を見ていてふと思ったこと。雄大なる景色や一面の銀世界は、見るものに何かを感じさせるね。普段味わえない感動がそこにはあった。自然は、人間を感動させるために存在しているのだろうか。そんなこと考えている筈はない。ただそこに存在しているに過ぎない。なぜそんなものが感動的なのだろうか。そこには、あるがままに自分を全うするというものに与えられた不思議な力の存在を感じずにはいられない。雪は『どうして俺は雪なんだ』とは考えない。雪は雪として存在し、やがて消えていく。針葉樹林もそうだろう。完全に自己一致した存在だ。この自然から何か感じてほしい。」

はたして、塾生にこのことが通じたかどうかは不明ですが、報告書を見る限り、各自この経験が有意義であったことは確信しています。次は自分で稼ぎ、自分の行きたいところへ行けるようになってくれることが理想です。「欲」を活力に!