~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

抜け出す期間はどれだけ必要?

2007-02-25 22:50:11 | 若者自立塾
ご無沙汰しております。

若者自立塾「キャリア・ビレッジ」を運営しているNPO法人ICDSの
ホームページに、1月27日に開催した「若者の人間力を高めるための国民運動愛知県フォーラム」の様子をアップしました。

トップページの一番下にある「国民運動」のバナーをクリックしていただくと
ご覧いただけます。

当日は123名の参加を賜る事ができ、盛況のうちに終了いたしました。
このブログをご覧の方で、お越しいただけた方には、厚く御礼申し上げます。

ちなみに現在「キャリア・ビレッジ」では若者自立塾7期生の訓練が始まっております。

「キャリア・ビレッジ」は若者自立塾と表現するより、就職準備塾と言いたいところですが、全国統一の名称を変えるわけにもいきません。

就職に必要な、自己理解、仕事理解、業界理解、企業理解、エントリー、面接といったフローに沿いつつ、ビジネスマナー、ビジネスコミュニケーション、職業人意識、基礎学力、といった社会人さしさを向上させ、自己効力感(セルフエフィカシー)の涵養、個別課題の解決を目指しています。

ひきこもり支援団体の方の語ることに、「ひきこもった期間と同じ時間をかけてそこから抜け出せるくらいです。焦らずに。」という言葉があり、頷ける部分と受け入れられない部分の両方を感じます。

確かに、社会参加によって獲得していくヒューマンスキルは、2年こもっていれば2年かけて獲得されるものという点はあるでしょうから、その表現に間違いはないでしょう。ただこれは「自然治癒的期間」という感覚があります。抜け出すために必要な要素と正面から向き合い、意図的に獲得する努力をすれば、それ程の時間は必要ないのでは、と考えています。
抜け出す時に一番大変な時期は、スタート時期であると思います。いきなり社会に飛び出す事は、本人の気持ちの問題とは裏腹に、まず社会が受け入れてくれるかどうか、です。
野球のルールを知らない人を、面白そうだから、やってみようと思ったからという理由だけで明日の試合に出すかどうかを検討する、と例えれば分かりやすいでしょうか。まず出しませんよね。キャッチボールもした事がないといわれたら尚更です。
最低限、試合には出た事がなくても、ルールは分かっている、キャッチボール程度は出来る。まずそのレベルは整えて望む必要があります。

社会の理解が不足しているという側面もさることながら、自分自身の準備も一度見直してからトライすれば、意外に多くの企業が受け入れてくれると思います。

さて、そこからは自分と社会の折り合いをつけていくための格闘が重要です。
その手前の準備、また格闘に必要な心構え構築をすれば、早期に追いつきます。
時間をかけるよりも一気に駆け上がろうよ。






説明会随想

2007-02-03 23:59:37 | 若者自立塾
本日、若者自立塾7期生公開説明会を実施しました。

今までも、多くの親御さんに出会ってきましたが、
「こういったところで就職に向けて訓練してほしいと思うが、
 本人を行く気にさせるにはどうしたらいいでしょう。」
というご相談をされる親御さんが非常に多いです。
だいたい、こういうご相談をされる方の多くは、いろいろなところに
相談しに出かけていらっしゃるようですが、決め手を見つけられずに
月日だけが過ぎていくという状態のようで、かなり精神的に
まいっていらっしゃる場合もあります。
本人からも、「親の育て方が悪いから俺はこうなったんだ。」という
ような事を言われている場合も多く、自責の念を禁じえないのでしょう。

私はこの質問をしている限りは、絶対お子さんの状態は変わらないと
言い切っています。
今日もそう言いました。

誰しも、お子さんの自立を本気で願って、救いの道を求めて
いろいろなところに相談に赴かれているという事は充分承知していますが、
本当の本気があるならば、このようなお尋ねではなく、
支援情報を持って、お子さんと真正面からぶつかる覚悟を決めることが
重要ではないでしょうか。


合宿と聞いて尻込みしない人などいません。
「行ってみたらどうだ。」で動けるほど、軽いものではないでしょう。
そんな事は話を持ち出す前から分かりきっています。
ではどうするか。
恨まれようが、暴れられようが、近所の手前があろうが、
とにかく首に縄をつけてでも連れ出してください。(実際に縄つけてはいけませんが)
親御さんが覚悟を決めれば、その気迫に圧倒されるはずです。
ズルズルと、本人がその気になるのを待ち続けても、あるのは
双方の不幸な姿です。

実は、先日45歳の息子さんをお持ちのお母様から、
「もうどこにも頼るところがない。」と悲痛な訴えのお電話を頂戴しました。
お母様も68歳、ご主人は15年前に他界、もうお子さんを支え続けるのも
限界と感じ、「もうこれ以上養い続ける事は出来ない。家から出て行ってくれ。」
とお子さんにぶつけたそうです。
お子さんは「そんな事になったら俺は野たれ死んでしまう。」と反応。
「野たれ死んでもいいから出て行ってくれ。」
「そんな事言わずに家においてくれ。言う事聞くから。」
というやりとりをされたそうです。
そこで、言う事を何でも聞くという条件で、放り出す事をやめ、
どこか彼の自立を支援してくれるところはないかと探した結果、
私どもに電話してこられたという経緯です。
自立塾の枠では受入対象外の年齢でしたが、特別な設定で受入を認めることを
お伝えしました。その後、本人に塾のことを伝えたところ、
精神科病院に行くという本人の意思が発生したということで、
塾に来る事はなくなりました。
もっと早く、覚悟を決めて対峙していれば、
本人が病院を選択する前に、「いきいきと暮らしたい」という
潜在意識によって自立塾のような支援に向かっていたのではないかと
残念でなりません。

過去、塾に来た人のほとんどは、塾に来て「親のありがたみ」に気づきます。
親御さんの本気には「力」があります。
自責の念に駆られて、お子さんに遠慮している親御さん、共倒れになる前に、
覚悟を決めた行動をとってください。

若者自立塾7期生公開説明会のご案内

2007-02-02 09:59:45 | 若者自立塾
現在、南セントレア「キャリア・ビレッジ」では「若者自立塾」の第7期生(2月末から3月中旬で随時入塾)を受け付けております。

様々な理由で働くことから遠ざかっている若年者が、就労という社会参加の意欲を獲得していくためには、考え方の切り替えや、体験を通じた自己理解が不可欠です。
生活訓練、労働体験、資格取得学習、就職支援講座(YESプログラム)といった日々の継続的なプログラムに加え、特別プログラムとして起業体験、ワークショップといった体験的な学習を用意しています。
環境を変えることは変化の第一歩です。その勇気を持ってください。


■□■若者自立塾7期生公開説明会要綱■□■

日 時:平成19年2月3日(土)
         2月4日(日)
         2月10日(土)
         2月11日(日)
         2月18日(日)
    時間はいずれも午前11時~正午
会 場:南セントレア「キャリア・ビレッジ」
住 所:愛知県知多郡南知多町内海新田54
交 通:名鉄内海駅より徒歩15分 内海海岸が目標。
観光ホテル「みかど」さんの隣
お車…知多半島道路 南知多ICから約10分
対 象:16歳~概ね35歳の若年者で、一定期間、仕事や学校学校に行かず、職業訓練も受けていない人、またはそのご家族。
費 用:無料
その他:必ず事前の申し込みをお願いいたします。また、上記日程でご都合が合わない場合には個別説明会を設定いたしますので、ご相談ください。
【お問い合わせ先】
電話 0569-52-0005 
FAX 020-4665-5916
メール info@icds.jp
担当 杉浦、橋本