~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

キャリア・ビレッジ・ファーム

2009-09-26 01:58:15 | 若者自立塾
9月17日 

キャリア・ビレッジでスタートした農業
労働体験として農業を開始して以来
塾生、寮生、なごや若者ステーションの若者&スタッフ計11名が
田んぼの稲刈りに挑戦しました。

キャリア・ビレッジでの農業の取り組みは初めてです。
田んぼと畑を同時にやりながら
開始して既に5ヶ月が経とうとしています。

もちろん農業体験者は一人もいません。
私たちは植物が乾いていそうな時、水をやり
元気がなさそうな時には肥料をやり
窮屈そうな時には周りの雑草を抜く。
その程度の知識しかありませんでした。

当然、作物はそんな私たちにも容赦しません。
不慣れな育て方に、今年の長雨もたたって
出てくる野菜は ことごとく小さい。
初めは失敗してるのかどうかもわからない私たちでした。

そんな中迎えた今日の稲刈り。
多難そうに見えた農業の道に大きな希望のように
写真の通り 黄金に輝く稲。
やっと気持ちよく汗をぬぐえる瞬間だったと実感します。

塾生たちはこの日一日 笑顔がたくさん。
新聞社の取材もテレながら受けていました。

こんな風に 辛いこと、楽しいことが 
少しずつ私たちに通り過ぎる
今日この頃です。


(記事byスタッフDavi)

17期入塾説明会

2009-09-07 23:46:44 | 若者自立塾
更新久しぶりで説明会の告知だけでは少々寂しいので、
塾生の様子も少々書き込みつつお知らせいたします。

15期生は4月に4名、5月に2名の入塾がありましたが、
4月から在籍している2名の進路が決定。
南知多町の農業法人で「有期実習型訓練」という制度を利用し、
お給料をいただきながら農業生産者としての研修に移行します。
今年5月から塾が農地をお借りして取り組んでいる2名の様子を、
農業指導をお願いしている農業法人さんに認めていただけ、
晴れて雇用へとつながりました。うち1名は5年の無業状態からの
脱却です。

4月入塾の残り2名のうち1名は、2年前に腰を痛めて離職して以来
無業状態が続いていました。コルセットをしながらの労働体験などを
通じて、徐々に腰の不安が解消され、8月からはコルセットなしで
活動できるまで自信を回復。今は積極的にハローワークや
合同企業説明会に足を運び、パソコンの資格も9月末には受検予定。
この雇用の冷えた状況の中でも、彼ならどこか正社員で決まると確信しています。

5月入塾のうち1人は35歳の男性で、入塾当初は、
「絶望感に支配されています」「どうせ何やってもダメだと思う」と、
気持ちは後ろ向きながらも塾の様々な行事に積極的にかかわっていく中、
気持ちにも少し変化が出始めています。
海の家、和太鼓サークル、乗鞍登山、農作業、パソコン学習、
他の塾生の誕生日祝い、夕食自炊リーダー、合同企業説明会、
これらの体験と同期塾生との交流で、かなり色々な気付きを得たようです。
元々学力は高く、気働きもできる男。一般企業への就労は少々壁は高いかも
知れませんが、彼なら、ICDSが今後実施する「緊急雇用創出事業」で雇用し、
職歴をつけ、雇用情勢の改善に備えていくことで、道は切り拓けると
見立てています。

他の2名のうち1名は20歳とまだ若く、自己改革という意識のもと
いろいろ挑戦するのですが、課題設定が自分自身では上手くできていないためか
まだ少し時間がかかるかもしれません。が、「ジョブカード」を記入させ、
どのような観点で物事に取組み他者の評価を得ていくのか、個別に
じっくり指導中です。

残る1人は苦戦しています。が、腕力もあり、手先もそこそこ器用なので、
覚悟を決めてくれればなんらか仕事には結びつくものと信じ、
「就労への覚悟」を持たせるべく働きかけているところです。

実は他にも寮生(卒塾後、リバウンドしてしまった塾生)をこの7月から
2名迎え入れているのですが、1名(22歳男性)は近隣の旅館が運営する
海の家でアルバイトを実施。店主からは「最近の若い子には珍しく敬語も
きちんとしていて、ちゃらちゃらした子よりよっぽど安心して働いてもらえる」
とありがたい言葉をかけていただけました。
また、「家にいるより塾にいたほうが楽しい」ということで、
引き続き南知多で仕事を探し、親からは自立しようと決意しています。
もう1名もハンバーガーショップが経営する海の家で短期アルバイトを
無事こなし、最近ではハローワークにも通い始めました。

16期生(7月入塾者)も2名いますが、とても時間の使い方に
メリハリがあり、学習意欲も高く、先が楽しみです。

前向きに頑張っている塾生や寮生が多いですが、
最初は皆自信がないとか、希望が持てないとか、
そのままでは就職活動してもなかなか上手くいかなくて
落ち込むだろうという様子でした。
塾に来て、彼らはその「場」の持つ空気に自然と意欲を回復し、
塾が休みのときにも遊びにいく計画をしたり、お互いが支え合い、
刺激し合いながら、もう少しで卒塾を迎えます。

就職そのものは昨今の雇用情勢から容易ではないですが、
元気に、楽しみを感じつつ、「あきらめない」生活を送ることは
就労以前の根源的な部分としてとても重要なことです。
落ち込んでいるだけの状態ならまだ良いですが、その状態に
どっぷり浸かっていると、もっと精神的に追いつめられてしまいます。

今、自信がない、希望が持てない、と、社会に出ることに
躊躇している若者には、一度キャリア・ビレッジの見学に来てほしいです。



■□□■ 17期入塾説明会 ■□□■

①平成21年9月13日(日)
②平成21年9月20日(日)

いずれも午前11時~12時30分

場所 
〒470-3321 愛知県知多郡南知多町内海新田54
NPO法人ICDS「キャリア・ビレッジ」

説明会予約申込は
・電話 0569-62-0005
・メール info@icds.jp

担当:長谷川、鵜飼まで