~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

卒塾生パート2

2009-11-15 12:43:03 | 若者自立塾
キャリア・ビレッジの地元、中部地方で発行されている新聞に
当若者自立塾のことが「過去最大規模」で取り上げられました。
いわゆる「事業仕分け」の対象となり、事業廃止の方針が出たためです。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

「費用対効果」

ニート状態の若者の多くは社会から離れてしまっている。
そんな彼らが意を決し、またはご家族が藁にもすがる思いで
自立塾にやってくる。その行動をとる若者が対象者64万人の
0.1%にも満たないということが問題視つまり費用対効果が
ないということのようですが、アルバイトで雇った卒塾生の声パート2により、
お金では計れないものがあることを知ってもらえたら幸いです。

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はじまして、キャリアビレッジ元塾生の「ちょき」です。
卒塾後は相方の「ぽん」と一緒になごや若者サポートステーション(なごサポ)で
アルバイトとして働いてます。

さて、塾での経験がこのアルバイトにどう役にたっているか?
「別に塾へ行ったからといってどうということはない」と言ってしまう強さも時には
必要ですが、素直に考えれば細かい部分で変化はあるものです。

たとえば、朝食 たとえば、通勤手段 たとえば、朝礼 etc
朝だけでも、おそらく塾に通わないまま、なごサポで働くことになった場合と
今をくらべると違った形になっていたでしょう。

朝食は、面倒だから食べない無いで抜いたでしょうし。通勤手段も満員電車
が嫌で原付で通ったかもしれません。朝礼は? 輪の後ろで流れを聞くだけだ
ったかも。

どれもあえて強調するには、余りにも些細な変化ですが、こうしてまたフルタイム
で働く状況になってみると確かに変わったのだと自覚する事ができます。
まぁ 年齢が年齢なので変化も90度などでは無く、せいぜい5度?
5度ぐらい「おそらくは良い方向」へ。

そして なごサポでも自分を変えるチャンスを伺う心持ちで臨んでいます。

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とても正直に書いてくれました。
そうです。人の生き方は何かで180度変わることもあればじわじわと
変わることもありますね。
ですが、一つの出来事は、彼の言葉を借りるなら、

180度変わるきっかけとしての「5度」。

そんな気がします。

もうひとつ、事業仕分けの論議で見過ごされている点があります。
それは、若者本人のみをカウントしていること。
若者一人がニート状態から抜け出した場合、
親、兄弟がその若者から確実に精神的にも金銭的にも楽になる、ということ。
言うなれば、利用した若者の約4倍の人数には恩恵が及ぶことが考えられます。

もうひとつ、若者サポートステーションと比較して論じることも
ずれていると感じます。
さぽステは相談窓口が中心の場所です。さらに利用料は無料。場合によっては
無料だからと長期滞留する人、カウンセラーを独占しようとする人など、
一人にかかるコストはかなりのものです。
たとえば、カウンセリングは民間でも行っているもの。利用制限もない中で、
民間では1時間5000円はかかるものを月2回、1年利用したとしら、
それだけで12万円。そういったコスト意識を利用する側はあまり持っていない
状況です。それに登録から6か月で3割の進路決定率というのは、
1回でも利用した人が、そこで得た情報で自主的に行動して決まっていった場合も
カウントされるわけです。
要は、形式が違うので単純比較はできないと思うのです。

と、事業仕分けの仕方そのものには乱暴さを感じますが、
税金投入されていることは事実で、国民の理解が得られないような状態では
継続は難しいとなるのは当然のこと。その判断基準が私たち現場感覚とは
外部の人は違うということ。

しかし、合宿形式の支援は自立塾以前より存在していたわけで、
今後も必要とする若者、家族は絶対います。
ICDSとしても、塾への税金投入がなくなったとしても
施設の移転や収益の上がることとのリンクなど、工夫を考え
継続してこの支援をやっていくつもりです。

このブログを見てくれている卒塾生や応援してくれているみなさん、
ICDSが消滅するわけではないですので、ご安心ください。

ではでは。

卒塾生を雇いました!(バイトですが、、、)

2009-11-07 23:29:46 | 若者自立塾
久しぶりの更新です。

雇用情勢、本当になんとかならんでしょうか!

塾に来る若者の中には自分を変化させようと真剣に取り組み、
着実に成長しているにもかかわらず、雇用という受け皿がなかなかない。
実際、塾以外の仕事で非正規労働者だった若者が正社員を目指す講座の
講師を担当しているのですが、去年までは7割の達成率だったのが、
今年は5割いかない状況。ということは、言わずもがな、NEET状態だった
若者は、いくら自己改革に励んでも、そう簡単に雇ってもらえないという
とても辛い状況にあります。

そこで、ICDSでは、名古屋市から受託した緊急雇用創出事業で、
がんばった卒塾生をアルバイトという立場ではありますが、
原則2ヶ月限定で雇用するということをしています。
他にも、ジョブカード制度の有期実習型訓練という助成制度を
企業に提案して雇用していただいています。

そのうちの2名に、卒塾後今のアルバイトをして感じていることを
聞いてみました。今回は25歳のS君のコメントを掲載いたします。

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「僕は7月から若者自立塾で自分を磨き、就職活動に自信を持って
取り組めるようにと頑張ってきました。
3か月経過し、職種の絞り込みで迷っていたところ、
若者自立塾でPC資格取得に真剣に取り組んだことを
塾長に評価して頂けて、ICDSが運営している
なごや若者サポートステーションの新事業のアルバイトスタッフを
2か月やってみないかと声をかけていただきました。
自分にとって、身につけたスキルを試すいい機会と思い、
やらせていただくことにしました。
主な仕事はジョブトレーニングなどの利用者引率、
セミナー・イベントの運営、開発補助や
それらに付帯する事務作業全般などです。

初めての事業ということで手探り状態の中、大変なこともありますが
その分、やりがいも感じています。

週5回パソコン講座の指導もしておりますが
その中で毎回50分程度、役に立つおまけ講座を行っています。
(ちなみに先日はロゴ作成講座でした)

パソコンに興味のある方はぜひ一度いらしてみてください。」

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ということです。

ちなみに今日は、岐阜県若者サポートステーションで開催された
保護者セミナーに、卒塾生代表として参加し、保護者の質問などにも
一生懸命答えてくれるなど、とても塾を肯定してくれていて、
うれしい限りです。

次回はもう一人の卒塾生→ICDSアルバイト君のコメントを
紹介します。お楽しみに!