~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

企業展にパン販売車でGO!

2006-11-19 10:37:58 | 若者自立塾
11月17日(金)に、愛知県体育館にて開催された「大転職フェア」に塾生と共に
行ってきました。
5期生で、このフェアに興味を持ったのは2人。他は遠隔地(東京)、既に企業で研修を受けている、まだまだ職務能力に自信がないという状況でしたので、彼らにはパン製造・販売を中心に活動してもらうことにしました。

パンについては、以前に「起業体験」という主旨で、ほとんどの作業を塾生に任せて、ある程度の成果を出していましたので、今回は事前の不安感はあまりなく、慣れた様子で取り組むことができたようです。
問題は販売場所。企業展会場の敷地が名古屋城の公園という状況で、少々離れていて、ブースを出展している企業の担当者へのPRになればという思いがどこまで達成できるか、また、実際に人の流れの中心からも若干ずれた場所でしかパン販売車を乗りつけることが出来ないため、果たしてどれだけ売れるのか、という心配を抱えながらのスタート。
結果的には、パンは当初目標の30個を完売。
前回、初めて呼び込みということをやったという塾生も、今回は、「この人はなんとなく買ってくれそう」「見込み無し」という想像をしながら声をかけたりビラをまいたりする余裕があった、と、やはり経験がモノを言うということを実感したようです。声をかけることも特に抵抗はなかったとのことで、彼にはいろいろな可能性を感じました。

さて、もう一方の企業展について。
今回の企業展は、中部地区最大とテレビCMが毎回流れているもので、ブースを出すにもかなり費用をかけている、いわば、人財確保にお金をかけることをいとわない、少々レベルの高い企業が中心で、社会経験、実務経験、年齢など、条件的には彼らにとっては厳しいところが多かったようです。
結局、ブースに座っても、門前払いに近い状態でした。
過去、2度ほど同じ主催者の企業展に参加した際には、3期生は3名、4期生は1名が出展企業への採用までたどり着いたのですが、、、。
分析しますと、
1.理工系、情報系の職は現状のスキルが問われる=最低限、資格は必要。
2.30代はさらに社会経験も問われる
3.販売、飲食、営業といった分野は、印象がよければ採用の可能性もある。
というところでしょうか。

ブースを回った2人に感想を聞いたところは、具体的な就労への期待という成果は
なかったものの、今後の就職活動の方向性を考える機会になったことを収穫と捉えてくれたようです。

パン販売終了後、企業展参加者以外は時間もあったため、「ヤング・ジョブ・あいち」という、いわゆるジョブカフェへと連れて行きました。
過去、3人とも入塾前にハローワークにいったことがない人たちばかりだったので、雰囲気はハローワークとは違うものの、就職支援情報の収集の場として、この存在を知らしめておくにはよい機会となりました。公共の職業訓練もいろいろあることに感心している様子でした。

もうすぐ5期生の卒塾ラッシュです。この時期は1日が過ぎるのが早く感じます。















20年間のニート生活に終止符を打つ

2006-11-08 22:24:01 | 若者自立塾
書き込み、なかなか時間がとれず、せっかく見ていただいている人に申し訳ないです。久しぶりに、良いことがありましたので、書きます。

現在、「キャリア・ビレッジ」の塾生に若者自立塾の範囲ぎりぎりの年齢の人がおります。(概ね35歳までという入塾条件。幅を持たせてください!)
38歳で入塾。訓練中に1つ年をとってしまいましたが、過去約20年、アルバイトもせず過ごしてきた彼が、正社員への道を歩み始めました。

入塾後、ACCESSの一般レベルの学習および定着を正味1ヶ月で終え、模擬試験では満点を連発するほど学習能力が高く、マナーや行動も社会人らしさを身につけてきた彼。ものづくりは好きだと言っていたのですが、彼の学習能力で現場仕事ではいずれ満足できなくなると思い、CAD、CATIAの興味を確認したところ、前向きに捉えてくれました。そこで、その学習ができる環境を探していたところ、ICDSの理事が勤務する会社で、無料で研修の後、正社員として採用の道があるという話にたどりつきました。
早速、彼を連れてその会社にご挨拶へ。直接ご指導していただける社員の方は、超ベテランの、物腰の柔らかな方でした。「応援しますよ。」の言葉をいただき、いよいよ本日から在塾中は週2日のペースで研修が始まりました。
本人曰く、「こんなありがたい話はない。がんばります。」と本日の研修に向けスーツを新調し、6時間の研修を終えて塾に戻ってきました。
「新しいおもちゃを手に入れたような感覚です。」とその充実感を独特の表現(やや不謹慎?)で語ってくれました。
この調子で、順調に正社員として就労を果たしてくれることを願うばかりです。

塾に来たことは、きっかけに過ぎないのかもしれませんが、彼のように、きっかけがあれば一歩も二歩も進んでいく人はたくさんいると思います。
他の塾生も、卒塾まで1ヶ月を切りました。それぞれの個性、特性をよく見ながら就労への道を提案していきます。