~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

ぜんきゅうさんのアトリエ訪問

2006-08-26 21:28:19 | 若者自立塾

今日は、5期の1人目が入塾して3日目、4期生の合宿期間も残りわずか。
3ヶ月近くこの内海に居ながら、4期生のほとんどは、近所のコンビニ、
ドラッグストアー、労働体験先程度しか知らずに合宿修了を迎えようと
しています。せっかく自宅を離れ、この地に来たのに、それでは寂しいと
思い、午後から
ぜんきゅうさんのアトリエを訪問することにしました。

塾からは歩いて10分とかからないところにそのアトリエはあります。
行ってみると、「本日は終了しました」の看板、、、。うーん、
インターフォン押してみるか。すると「どうぞー」の返答。ほっ。
中に入ると、ぜんきゅうさんの書かれたかわいいお地蔵様の絵が
出迎えてくれました。また、奥様らしき方が冷たいお茶を持ってこられ、
テーブルに座って一息。
すると、予期していなかったのですが、ぜんきゅうさんご本人が登場!
恐縮して名刺を差し出すと、「ああ、同級生の和菓子屋の大将から、
前に聞いたことがあるよ。よく来てくれたね。」と非常に気さくに
お話を始めていただけました。
和菓子屋の大将、通称かっちゃんのお店で、実は労働体験をさせて
いただいているため、若者自立塾の存在を知っていただけていたようです。

ぜんきゅうさんは、アポなしの私たちの訪問になんと2時間もお付き合い
くださり、ご自分が絵を書き始め、今に至るまでのお話をしてくださいました。

30台の時には、関東で会社を経営されていたこと。42歳の時に、
事業が上手くいかなくなり、ご家族とも離れてしまったこと。
内海に戻ってきて、1年間、特に仕事もせず、内海の砂浜で石を拾って、
その石の模様が鳥の羽に見えたことから絵付けをしてみたこと。
それが親戚の人に褒められたこと。うれしくて、部屋中「石の鳥」で
埋まるほど製作したこと。乗り気じゃなかった同窓会の席で、
ぜんきゅうさんのことを心配した同級生の一人が、何も知らせず翌日に
老人ホームに彼を連れて行き、いきなり入所者50名の前に立たされ、
紙と筆が入所者の前にある状態から、何かこれで入所者に書かせてくれ、
ということなんだとその場でようやく分かり、即興で、冷や汗かきながら
やりとりしたこと。それがきっかけで、どんどん創作の世界に入り込み、
いつのまにか先生と呼ばれるようになり、時には講演の依頼を受けたり、
今は充実した生活を送っている、という概要でした。

ぜんきゅうさんは、塾生に勇気、元気、承認を与えようと考えたのか、
「引きこもっているからできることがある。自分がまさにそうだった。」
「あの時期に、石の鳥を夢中で作っていたから、今の自分がある。」
と塾生に語っていました。なかなか普通の人では言える言葉ではありません。

「働くことが大事なのではなく、何かをすること、楽しむことが大事。」
聞いていた塾生もうなずいていました。

そして、ぜんきゅうさんにとって同窓会での再会が人生の大きな転機に
なったことを強調し、きっかけがあるといいよね。と締めくくられました。

非常にゆったりと、しかし充実した時間が持てました。
このお礼に自分たちができること、考えたいですね。



海の家「起業体験」

2006-08-19 23:04:28 | 若者自立塾
4期生の集うこの夏のメインイベントと言っても過言ではない「海の家」の
起業体験。今年もやりました!去年のノウハウを活かしつつ、今年は
「手作りパンのホットドック&焼きそばパン」をラインナップに加え、
かなりバージョンアップしました。そのかいあって?売上もUP!!

NPOなので財政が厳しいからその補填としてやっている、ということではなく、
若者自立塾に集う塾生の経験値を上げることや自主性の向上、報酬の喜びを
立ち上げから関わることで与えることが出来れば最高!という思いで運営して
います。
その様子が、中日新聞に掲載されました。以下、その記事のURLです。

http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060819/lcl_____ach_____001.shtml

この取材でインタビューに答えた塾生が決めたスローガンがいい!
「熱意で売り込め!」
売上管理ノートの表紙に、スタッフの指示も何もない段階で、
自分で書いていました。
確かに、その熱意たるや半端ではなかったです。浜辺に轟き亘る彼女の声。
「お飲み物はいかがですかー!お安くなっていますよー!!!」

4期生の中で、群を抜いて頑張っていた彼女も8月25日で卒塾です。
既に正社員としての就職先が決まっており、残りの期間を楽しく過ごして
お別れしたいと思います。
夏の終わり、海の家も20日が最終日。精一杯「熱意で売り込め!」