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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


カンヌ・海岸の風景



映画祭も半ばに差しかかり、ますます盛り上がりを
みせています。雲一つない真っ青な空の下、日中の
気温は28℃まで上昇。街中は、肌を露にした、いか
にもリゾート気分の人たちで賑わっています。小さ
な浜辺には、日光浴をいそしむ人たちが、ぎゅうぎ
ゅうとひしめき合っています。

ふと見渡すと、海水浴を楽しむ人はいない様子。
最近は、スターも観客を前に、浜辺でピンナップ写
真を撮影することはめっきりなくなったのが残念です。

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ブラジルのパーティーに突然現れたミカ・カウリスマキ



みなさん、このサングラスの男性をご存知ですか?

そうです。『GO! GO! L.A.』や『モロ・ノ・ブラジル
』のミカ・カウリスマキ監督です。フィンランド出身
で、弟にはあのアキ・カウリスマキがいます。「ブラ
ジル音楽好きが高じて、現在はブラジル住まいなんだ
よ。今年のカンヌでは、久々に弟と会えたのが一番が
嬉しい」と語っていました。

カンヌでは毎夜のごとくパーティーが行われています
が、お昼時やティータイム、夕方からアペリティフの
時間も、何かしらイベントが行われています。こうい
った席は、監督たちと映画業界の人たちとの格好の出
会いの場ともなっている模様。世界中のプロデューサ
ーや映画祭選定員が集まる場として、監督たちにとっ
て『売り込み』をする絶好の機会ともなるようですね。


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ついにベールを脱いだ松本人志監督の『大日本人』



今年、監督週間に日本からエントリーしたのは、ダウン
タウンの松ちゃんこと松本人志の監督デビュー作。カン
ヌでワールドプレミアとして上映されるまで、真相はベ
ールに包まれたままでした。

監督自ら演じる主人公の“大佐藤”は、世間の嫌われ者。
でも、実は正義の味方で、必要とあれば、巨大な姿に変
身して、悪者を退治するんです。「まだ誰もやったこと
のない、絶対面白いものを作りたかった」という松本監
督。

20日に行われた2度目の上映では、意外なところで笑いが
巻き起こる反面、独特のディープなネタに、ついていけ
ない観客もちらほら。途中退場する人の姿も見られました。

「日本人に対して、頑張れよという気持ちもあった」とい
う本作は、クセのある個性的な作品が肩を並べる監督週間
でも、とりわけ異色を放つ作品で、強烈なインパクトを残
したに違いありません。


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60周年記念作品『To Each His Own Cinema』



本日(5月20日)、朝の8時半から、60周年の記念映画が
上映されました。ヴィム・ ヴェンダース、テオ・アン
ゲロプロス、ロマン・ポランスキーといった、世界各国
から集まった巨匠たちの中には、日本から北野武が参加。
“映画館”をテーマに、思い思いのイマジネーションを、
3分間で表現したオムニバスです。特に好評だったのは、
コーエン兄弟、ウォルター・サレス、北野武、ロマン・
ポランスキーの作品。

上映直後の記者会見には、この企画に参加したほとんどの
監督が顔を揃え、まさに圧巻という迫力でした。
忘れられない映画は何かの質問に北野監督は、「中学生の
時、兄と一緒に『鉄道員』を見た帰り、悪いやつに捕まっ
てかつ上げされた。映画自体とても悲しいストーリーだけ
ど、思い出すたびに、あの日とぼとぼと家に帰った、暗い
記憶が蘇える」と答え、笑いを誘っていました。

ところでこの会見では、記者たちの的外れな質問に、ぶち
切れしたロマン・ポランスキーが途中退場するなど、ハラ
ハラさせられる一場面もありました。


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