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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


『殯(もがり)の森』河瀬直美監督 記者会見



今年のコンペ部門で、唯一日本からエントリーされた
河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』。1997年『萌の朱
雀』でカメラドールを受賞以来、河瀬監督とカンヌの
付き合いは、10年にもなります。「記念すべきこの年
に、コンペに選ばれたことを誇りに思うと同時に、カ
ンヌ映画祭の歴史に足跡を残したと感じます」。

本作は、監督の故郷・奈良の壮大な自然を舞台に、認
知症の老人と女性ヘルパーの交流を通して、人間の生
と死をみつめたドラマ。「日頃、私たちは認知症の人
をかわいそうだと、下に見ている部分があります。彼
らは認知できなくなっただけで、感情も魂も存在する。
現代人が見失ってしまった、人間の感情や魂のあり方
を訴えたかったのです」。また、「その人がその人ら
しくあれば、それでいい。こうしなければいけないと
いうは、世の中にないというメッセージを伝えたかっ
たのです」と付け加えた

また、世界中の有名監督が満面の笑みでジャンプする、
60周年記念のポスターを指し て「40年後の100回記念
では、ぜひあの中でジャンプしたい」と、意欲を見せ
た。日本映画を代表する女性監督として、これからの
活躍を期待したいです。



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