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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


Les chansons d'amour/ラブ・ソング


左からルイ・ガレル、ルディヴィーヌ・サニエ、クリフトフ・オノレ

今年のコンペティション部門で、とても楽しみにしていた
作品の一つ『ラブ・ソング』が上映されました。前作『パリ
の中で』が、フランスでは高く評価された監督のクリストフ・
オノレは、シナリオ作家、舞台監督、小説家としてもマルチ
な才能を発揮する人。

 本作は、愛の名作『シェルブールの雨傘』へのオマージュで、
いたるところ に引用が散りばめられています。
それが逆効果ともなって、嫌いな人にはひどく鼻につく作品と
うつったよう。いかにもパリっぽい、フランス的な香りが漂い
ます。


俳優のルイ・ガレルとルディヴィーヌ・サニエ

主人公を演じるのは、現代のフランス映画界で注目される若
手俳優ルイ・ガレル。ジャン・ピエール・レオーの再来とい
われる彼は「14歳のとき、仲間たちと自分のヒーローについ
てよく語ったけど、僕にとっての理想はいつもジャン・ピエ
ール・レオーだった。彼のような歩き方をずっと夢見ていたん
だ。レオーがトリュフォーの『夜霧の恋人たち』でデルフィー
ヌ・セイリグにアタックする姿にどれほど憧れたことか!
僕も実践してみようと思って…。で、結果はもちろんうまく
いったんだけどね!」と、魅力的な笑顔をふりまいて
いました。


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