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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


カルロス・レイガダスの涙を見た!


公式上映でのカルロス・レイガダス

今年は60回記念とあって、取材陣の多さにも目を
見張ります。ジャーナリストの数だけで3500人。

特に大作やスターが出席の記者会見は、場所取り
だけで熾烈な戦いとなるのです。クエンティン・
タランティーノの壮絶なカーチェイスが見ものの、
ちょっとレトロなガールズムービー(ソフィア・
コッポラのそれとは大違いですが) 『Death pro
of』の会見場ではじき出された私は、メキシコの
鬼才カルロス・レイガダスの『Stellet Light』の
上映に出かけました。デビュー作『Japon』がカメ
ラドールの特別賞を獲得以来、その類まれな才能
を絶賛される監督ですが、本作はメノナイト教徒
の間で起こる奇跡の物語。
非常に難解な作品で、実をいうと、ジリジリしな
がらエンディングを待っていたほどです。
しかし、日昇で始まり日没で終わる、その画面が
放つ迫力には圧倒されっぱなし。鑑賞後、へとへ
とになったものの、なんだかいい経験をしたよう
にも感じたのでした。
上映後、観客からのスタンディングオーベーション
に涙を浮かべるレイガダス監督の姿も印象的でした。


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