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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


俳優のマチュー・アマルリックにインタビュー



今年のカンヌ映画祭は、出演作が4本も上映される、
今のりにのっている俳優のマチュー・アマルリック。

コンペティションではジュリアン・シュナベール監督
の『潜水服は蝶の夢を見る』、ある視点ではヴァレリ
ア・ブルーニ・テデスキ監督の『アクトリス』、監督
週間ではニコラ・クロッツ監督の『La Question Huma
ine』など、七変化するのである。

ある日突然全身不随に冒された、もとELLE誌の名物編
集長の回想記が映画化された『潜水服は蝶の夢を見る』。
ここでは、瞬きだけがコミュニケーションの手段とな
った男の難しい役柄を演じています。「ジャン・ドミ
ニク・ボビーという人間をありのまま演じたかったか
ら、特殊メイクや特撮に頼らず出来る限りのことをし
たんだよ。なるべくメロドラマっぽくしたくなかった
し、ヒーローでもない彼の欠点も見せたいと思った」。


この回想記を書き終えた直後、43歳の短い生涯に幕を
閉じたジャン・ドミニク・ボビーについては「天国か
らこの作品を見たら、きっと喜ぶと思うよ。だってモ
ード業界だけでなく、映画業界でも有名になれたんだ
から!」


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ある視点部門、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキの『アクトリス』



コンペティションからは外れたけど、隠れた
名作を集めた、ある視点部門。

この部門にエントリーされた『アクトリス』
の上映会に行ってきました。監督、主演のヴ
ァレリア・ブルーニ・テデスキは、フランソ
ワ・オゾン監督の『ふたりの5つの分かれ路』
で知られるフランス女優。

はにかんだり、泣き笑いしたり、微妙な心の動
きをみせれば、抜群の魅力を発揮します。本作は、
ロシアの作家ツルゲーネフの戯曲に挑む舞台女
優の話で、まるで自叙伝といった感じ。メラ
ンコリーと可笑しさがほどよく同居した作品で、
観客から温かく迎えられていました。


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