この日は、夕方になって、だんだん寒くなってきました。道行く人もしっかり身支度しています。薄手のセーターしか持っていなかったので、カシミヤのセーター(60ユーロ)を買って着込み、コンサートへ出掛けました。朝から雨がちな一日だったので、雨も心配・・・
Sバーンをピヒェルスベルク駅で降り、人の流れについて行きました。森の中に入って行きます。
目の前に開けた会場、ヴァルトビューネは、その名の通り、森の中の舞台でした。もうすでに席が埋まっていて、中の方には入って行けませんが、真ん中の通路に近い所に腰掛けました。いい席には、シートマットが配られます。舞台の前の芝生では、シートを広げて寝ころんでいる人や、子ども連れの家族もいてピクニックのよう・・・
いよいよコンサートが始まりました。今日は、リッカルド・シャイーの指揮で、演目は、ショスタコーヴィチのジャズ組曲、ニーノ・ロータの「道」、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」など。前半は楽しい曲、後半は重々しい曲。
ここに座っていることが信じられないくらい・・・素晴らしかった。
アンコールの最後には「ベルリナー・ルフト」が演奏され、観客も花火を持って一体となり盛り上がります。
とてもよかった・・・感動しました! 木々の匂いのする中、本当に素敵なコンサートでした。一人旅は、ご飯もなんとか過ごすけれど、感動したときに、その感動を分かち合う人がいないのは寂しいなあ、とつくづく思いました。
このコンサート、本当は7月2日に予定されていたのですが、悪天候のため延期されていたのです。私にとっては、ラッキーでした。