■カッコ亀井と治験■

くすりの候補を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に治験と呼ばれています。

医薬品医療機器総合機構・新薬審査第一部長コメント「ここ2週間、夜も眠れない」(英国Phase I )

2006-04-02 | 特集:英国第 I 相試験事故

昨日は4月1日。
少し肌寒い中、今年も花粉症と闘いながら、第一回の花見をしてきました。
今週はじめには東京で満開の桜を見ることが出来ました(昼間、一人でこの川沿いを歩きました…)が、まだまだ、大阪はちらほらですね。
いいんです。少しでも咲いてれば。

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カテゴリーは「治験の啓蒙」でいいのか…と思いながらの記事更新です。
例の英国でのPhase I 試験での記事が「Biotechnology Japan」にupされていましたので紹介します。

日本薬学会シンポ、抗CD28アゴニスト抗体の惨事で「ここ2週間、夜も眠れない」と医薬品機構・森部長

「CD28に作用する薬の試験は厳重に注意・監視すべき」
「CD28アゴニスト作用のスクリーニングも必要では?」──。

2006年3月30日に仙台市で開かれた日本薬学会のシンポジウム
「探索的ヒト動態試験の実施に向けて;science,ethics,regulation」
のシンポジストとして登壇した医薬品医療機器総合機構・新薬審査第一部の森和彦部長は、「ここ2週間、夜も眠れない」原因として、
抗CD28アゴニストヒト化抗体製剤「TG1412」のフェーズIの惨事(下記)に言及した。


TeGenero社とParexel社、英国における抗CD28アゴニスト抗体製剤「TG1412」フェーズIの惨事の背景は徐々に明らかに

2006年3月13日、英国Londonの北西部に位置するNorthwick Park病院で始まった、独TeGenero社完全ヒト化モノクローナル抗体製剤「TG1412」のフェーズI試験は、真薬群の被験者6人全員が次々と集中治療室に運ばれる結果となった。強烈な副作用の原因はいまだ明らかになっていないが、毒性物質の混入や投与量の設定ミスの可能性とともに、この抗体自体が劇的な副作用を引きおこすのではないか、という見方もでてきた。同時に、前臨床段階で行われている安全性評価法に対する疑問や、治験申請の方法、承認過程などに対する批判の声も上がっている。


◆過去記事:
昨日の続き(ロンドンでの第 I 相試験)

英国在住のりささんのBlog「旬のイギリス」の記事
英・新薬臨床実験で6人が重体の惨事に


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