■カッコ亀井と治験■

くすりの候補を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に治験と呼ばれています。

TGN 1412:Where to now for Phase 1 Trials?

2006-11-26 | 特集:英国第 I 相試験事故
当ブログでも何度か取り上げてきた英国の第I相試験事故。 特集:英国第I相試験事故今年の春(2006年3月13日)、英国London郊外のNorthwick Park病院でおきた独TeGenero社のモノクローナル抗体「TGN1412」第I相試験での事故ですが、日本の学界でも取り上げられるようです。「第27回日本臨床薬理学会年会」本学会は、2006年11月29日(水)から12月1日(金)まで東京(京 . . . 本文を読む

TGN 1412でがんの初期兆候?

2006-08-19 | 特集:英国第 I 相試験事故
Biotodayの記事「TeGenero AG社のTGN1412で重篤な有害事象を被った男性の1人に 癌の初期兆候が認められている(2006/8/8)→ここ」によると… 「TGN1412の第1相試験で重篤な有害事象を被った6人の男性の1人に癌の初期兆候が認められている」 「この男性は、TeGenero社から委託されて英国でこの第1相試験を実施したParexel社に保証を求めています」 のだそうで . . . 本文を読む

TeGenero社破産

2006-07-17 | 特集:英国第 I 相試験事故
少し遅くなったけど、2006年3月13日に英国London郊外のNorthwick Park病院でおきた第1相試験事故の続報です。 2006年7月4日、TGN1412の開発会社であるTeGenero社が破産を申告したそうです。 →TeGenero社 のサイト被験者(健康成人ボランティア)6名全員に対して発現した重篤な副作用の影響で、会社運営に必要な投資を受けることができなくなったことが破 . . . 本文を読む

英国第 I 相試験の補償は£10,000

2006-05-05 | 特集:英国第 I 相試験事故
今年3月13日に英国London郊外のNorthwick Park病院でおきた事故。独TeGenero社のモノクローナル抗体製剤「TGN1412」のPhase I 臨床試験でボランティア6人全員(真薬投与群)が集中治療室に運ばれたというもの。あれから2か月弱。。。結局、日本では一部を除いてほとんど報道されなかった事故について、ボランティアの方に補償金が支払われるようです。英国在住のりささんのBlo . . . 本文を読む

朝日新聞の記事(ロンドンでの第 I 相試験)

2006-04-16 | 特集:英国第 I 相試験事故
昨日まで気づかなかったけど、やっと日本語のニュースを発見!■朝日新聞のネット版(asahi.com)→http://www.asahi.com/science/ リウマチなどの新薬、英で臨床試験に参加の2人重体2006年04月13日 英国でリウマチや白血病などの新薬の臨床試験(治験)に参加した健康な男性6人が多臓器不全などを発症、うち2人が一時重体となった。原因が特定できず . . . 本文を読む

英国医薬品庁(ロンドンでの第 I 相試験)

2006-04-15 | 特集:英国第 I 相試験事故
今回の英国Phase I 施設での出来事で、開発会社、臨床試験受託会社の医療機関、動物実験施設、製造会社のいずれにも問題は見られなかったようだ。“Cytokine Release Syndrome”という人間の体内で起こった免疫反応が原因なのか?*************************■英国医薬品庁(MHRA:Medicines and Healthcare Products Regul . . . 本文を読む

医薬品医療機器総合機構・新薬審査第一部長コメント「ここ2週間、夜も眠れない」(英国Phase I )

2006-04-02 | 特集:英国第 I 相試験事故
昨日は4月1日。少し肌寒い中、今年も花粉症と闘いながら、第一回の花見をしてきました。今週はじめには東京で満開の桜を見ることが出来ました(昼間、一人でこの川沿いを歩きました…)が、まだまだ、大阪はちらほらですね。いいんです。少しでも咲いてれば。====================カテゴリーは「治験の啓蒙」でいいのか…と思いながらの記事更新です。例の英国でのPhase I 試験での記事が「Biot . . . 本文を読む

昨日の続き(ロンドンでの第 I 相試験)

2006-03-21 | 特集:英国第 I 相試験事故
英国医薬品庁のサイトには製薬会社名、治験薬名は掲載されていませんが、マスコミの報道ではと実名が挙がっています。治験薬は自己免疫系疾患、炎症性疾患、白血病などの薬としてドイツ、Wuerzburgの製薬会社によって開発されたモノクローナル抗体のようです。場所はロンドン郊外の米国のCROが運営する治験専門医療機関らしい。数々の非臨床試験(動物実験)をクリアして初めて人間(健常成人ボランティア)に投与され . . . 本文を読む

第 I 相臨床試験で重篤な有害事象か?!(ロンドン)

2006-03-20 | 特集:英国第 I 相試験事故
こんなニュースが飛び込んできました。 この治験薬は関節リウマチや白血病向けの抗炎症薬として開発されたモノクローナル抗体らしい。 臨床試験に参加していたボランティア8人のうち、投与された6人全員が投与直後から苦しみ始め、嘔吐したとのこと。 今日は時間がないので次回、更新します。。。 . . . 本文を読む