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晩夏の背中

2017-09-13 10:18:05 | Weblog
ももちゃん、学校の帰り道。
雑木林を通りかかった時に、蝉の鳴き声が急に止まったんですって。

「あれ。。。もしかしたら、命が途絶えたのか?」と思い、
そのまま、再び鳴き声が始まるのを、その場で待っていたんだそう。

5分、10分。。。。

鳴き声は、始まらない。

額に汗が吹き出し、背中のランドセルとの間に汗が流れて。

。。。でも、鳴き声は、始まらなかった。

泣きそうな気分になって、帰宅したら、
ママからのおやつと、お手紙があって、
それみたら、嬉しくて、
自分が生きていることも嬉しくて、泣いたらしい。

そんなことをベッドの中で話してくれる12歳。

帰り道に、蝉の声を聞く心の余裕、
待つことを自然にできた、蝉に寄り添う気持ち、
そんなことに涙する感性。

生意気なことも言い始めた思春期の入り口にいるけれど、
根っこのところは、まっすぐなままなことに、ほっとした。