ブルゴーニュにうってつけの日/ANGEL'S SHARE

世の中にワインと称するお酒は数あれど
やっぱりブルゴーニュに勝る銘醸地は無しと
思うワイン日記

ヴーヴレ ドミ セック ラ モランディエール02/ ルメール フルニエ ~第四十二章

2005年11月28日 | ワイン
この前飲んだワインと同じ生産者の別畑ワイン。こちらは半甘の表示だが飲んでみると
辛口、このワインは微発砲していないが、この香りはブショネじゃないか?残念ながら・・・シュナンブランを飲んだ経験が少ないから断言できないがちょっと違和感がある。
ワインとは全然関係無いが最近世間を騒がすマンション問題。色々裏ネタ探していたら
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/
この人のブログがあった。実は超有名ブログでアクセス数No.1を誇るらしい。
芸能界でも仕事をしているので芸能ネタが多いがよく毎日これだけ書けるものだと
感心する。アンチも多いみたいだが。大抵のことは事実に近いことだろう。でも
芸能界とホニャニャラ団とか江戸の昔から切っても切れない割無い仲だし、政治家に、クスリ関係なんてのはまあ定番といえば定番だから週刊誌以上のネタがあってもああそんなこともあるだろうねぇとういう程度だが。まあ面白いことは面白い。ただちょっと気になったのはきっこさんが本業に支障をきたすとして決して書かないと宣言しているもうひとつの影響力のある方面の事、きっこさんはその方面のことを自分の働く業界にも縁が深いとぼやかしたヒントは書いてあるがこれでは多分99%、一般人はなんのことやら判らないだろう。プロフィールに職業ヘアメイクと書いてあるのでハハーンと何と無く想像できた。その業界とアチラのほうが何故関わりあいがあるのか?世の中は学校では教えてくれないパラダイムで形成されているということだ。きっこさんでも書けない事は私も書けない。

探偵事務所5&奇談

2005年11月27日 | Weblog
マイナーな映画を続けざまに2本鑑賞。結構期待して行ったけどどちらも微妙。
探偵事務所5は監督林海象主演成宮寛貴共演者に佐野史朗、永瀬正敏、田中美里、スウィングガールのトランペットの子、あと宮迫も準主役格で出ている。もう少し面白く作れそうなのに何だか消化不良。永瀬なんか肥えてないか?顔がむくれてるぜ!。お金返して欲しいなぁ。奇談は“何故ベストをつくさないのか”の上田次郎が変名を使い秋田の山村で起きた怪奇事件にまじめに取り組んだ伝奇映画、但しコンビの貧乳の天才マジシャンは出てこない。ってTRICKじゃないから当たり前だが阿部ちゃんは“どんと来い”のイメージが強くて妖怪ハンター稗田礼次郎として見えないのが難点。昔少年ジャンプで読んでいた諸星作品の映画化ということで結構期待大だったがこれまた微妙な出来。金返せとまでは言わないが使徒ヨハネが白木みのるってそりゃなにかのギャクか?クライマックスなのに映画館の暗闇の中でゲラゲラ笑っちゃったよ。あとキリストの役者もショボイ。清水絋治とか脇は渋いのになぁ。あのイエス役は大物を起用すべきでしょう。最後まで見ても結局7才の子供が神隠し遭う理由の説明が無かった???原作の漫画読んでみるかな?知恵の実に生命の樹、庵野って実は諸星作品からパクったというか年齢的に間違いなく影響受けてたんだろうなぁ。孔子暗黒伝や暗黒神話が読みたくなった。馬頭星雲や弥勒菩薩、子供心におどろおどろしい恐怖心と何か神秘なものを植え付けられた。内容は忘れちゃたがなんとなく細切れの映像だけが記憶の底に残っている。幼少のころそういう作品に触れられたのって今のガキ共よりシアワセだった思う。

ヴーヴレ モワルー ラ フェルメ 02/ルメール フルニエ~第四十一章

2005年11月26日 | Weblog
VOUVRAY産の個性的なワイン。これはシュナン・ブランだけつかわれているのだろうか?兎に角話題となったワイン。自然派ワインなので思いきり炭酸発酵しているけどヴァンムスーではない。普通瓶内発酵は嫌われるがこれはそれがある種の狙いを担っている。舌にチリチリ感じゃなくてシュワシュワ。色合いは黄金色の甘口のワイン。どことなく上等のシャンパーニュといったニュアンスもある。御値段も御手頃なのでヘタなシャンパン飲むよりこのドメーヌのセック味のモノを買い求めた方が満足感があるかもしれない。

別冊東北学のこと

2005年11月24日 | Weblog
別冊東北学 (Vol.5)
NHKで紹介されているのを観て非常に興味を持ったので注文した。2週間経って
漸く届いた。思ったよりヴォリュームがありまだ全部読んでいないがとても面白い。
この雑誌を読んで長年疑問に思っていたことが氷解した。会社に入社したとき
岩手生まれの同期がいたが、彼が関西系の会社に就職するにあたって周辺から相当
あることを吹き込まれ本社勤務になることを本気でびびっていた。その理由を聞いたが
西日本に生まれて者からすればアホかと言いたくなる愚にもつかないことだったが、
この本をよめば東北人である彼の恐れが今になって漸く理解できた。
そのことの詳細についてここには書けない。いま政治の場で討議されている人権擁護法案なる新たに人権蹂躪をする為の法案が可決されたら、そのことに対する考えや思いをこんなところに書いたら内容を問わず明日にでも人権警察に告発され有無を言わさず逮捕され犯罪者にされかねない。近年大分タブーは解かれてきたがTV等のマスコミでは未だ禁断の領域だ。この前中国のエライさんから日本人は歴史を勉強し直せといわれたが、まったくべつの意味で日本の歴史を見直す時期が来ているのではないだろうか?特に教育の現場
がある強大な組織に介入されてある意味一方向の視点からしか教えられない。自分もその
教育を受けた身で中学生の頃受けた強烈な体験がずっと忘れられない。何故、あんなやり方の教育をするのだろうとずっと心に引っ掛っていたが大人になっていろいろ関係する本を読んでそれが組織的に指導された運動の方針に沿ったものだった事を知って愕然とした。
その体験の衝撃度は自分だけではなかったようで、数年前、同期で今は文部科学省の役人になった奴と飲んだときにその話題をしたら彼もよく覚えていた。かれは立場上、その裏側を良く知る状況だったので随分深くその問題を議論をしたが、その事もここには書けない。もうすぐG.オーウエルの『1984』みたいな世界になっちゃうのかな?
1984年

シモン・ビーズ/サヴィニーレボーヌ レセルパンティエール94~第四十章

2005年11月23日 | ワイン
Bizeの95年以前のワインを飲むのは初めて恵比寿のLaVinneでドメーヌ蔵出で売っていた。新作と値段は変わらないので思わず給料日前で金無いのに買ってしまった。確かシモンビーズ夫人の千沙さんのサイトで03だった04だったかの作柄が良くなくドメーヌ出荷価格を上げざるを得ないのとストック放出して資金確保をしなければならないといっていた余波の一品だろうか。ビーズのワインにおいて10年モノは古酒の範疇に入る。ビーズの96をこよなく愛しているがさてそれより古いのはどんな顔をみせてくれるのだろうか?
色合いは淡いビーズらしさというかブルらしさ、しかし年代を経た照りがある。抜栓直後は固いし香りも立ってこない、一口含むと心地よいタンニンが歯茎に染みる。甘さとかはあまり無い。1次間ほど経過すると段々香りも立ってくる。甘さの中に熟れた果実っぽさ
よく落ち葉の枯草と表現されるような湿っぽさ表面にでてきた。タンニンっぽさは後退し
酸味が目立ってくる。思ったほどというか予想通りというか感銘を受けるようなワインではないが、並のブルの古酒のスタンダードレベルを知るには良心的な価格で御手頃な一品。販売元のラベルをみたら VIN PASSION&Cieと会社の近所の新興ワイン屋さんだった。

日本代表VS アンゴラ

2005年11月17日 | Weblog
紆余曲折あった末にきまった年内最終戦。今回めずらしく簡単にチケット入手出来た。でも空席は見当たらなかった。バックだが席も下段でピッチも近い良い所で良かった。但し本日はバレーも同時開催、帰りの苦労が今から思いやられる。試合内容によっては早めに退散しよう・・・ってこんな試合見せられて途中で帰れるわけ無いじゃないか!高原はあれだけポスト狙ってシュート打てるのはある意味凄い才能だ!ポストに当てる技術は世界一!ヤナギは予選が終わったらまたヘナギに逆戻り、これまたゴール前でバックパス出すFWは世界広しといえど日本にしかいない。ガンバ大坂のアラウージョなんかは日本代表にとってはイケナイ見本なんだよね!あと前半ずっと駒野が目の前にいたがポジションの取り方が悪くてパスがあまり回ってこない。キング加地さん早く帰ってきてください。松井はこれで代表定着できるだろう。大黒をあと10分はやく投入してくれればなぁ。アンゴラってレギュラーが8人来日していない2軍なのに今日の国立の気温と同じでお寒い内容の試合だった。それにしてもヒディングは凄い監督だ。ジーコと替わって・・・・・・・

将棋ソフト“ボナンザ”のこと

2005年11月16日 | Weblog
瀬川さんは見事プロ試験に合格した。1ファンとして喜ばしい慶事だった。ところで
週刊誌にボナンザなる将棋ソフトの事が載っていた。カナダ在住のソフト開発者が
開発したフリーソフトでアマチュア5,6段の棋力があるらしい。しかも開発者の棋力は自称11級と殆ど素人同然だそうだ。早速ダウンロードしてみた。
随分指していないが、中学生の頃に地元の新聞社主催の大会に出て当時の中学生県代表や
高校生に勝ってベスト8になった事がちょっと自慢。当時ならアマチュア3,4段はあったと思う。中学卒業して以来盤駒使って指す機会は殆どなかったがNHKの将棋番組や
雑誌は時々見ている。いくら強いていってもコンピューターにはまだまだ負けないだろうと思ってビール呑みながら夜中に指し始めたらいきなり5連敗、特に5局目ようやく勝ちかなと思った局面でヒョイと香車を上がられてコッチの寄せが完全に切らされているのが
判って愕然とした。日を改めて再挑戦、今度はシラフでやったが又あっというまに10連敗ぐらいした。精神的にきれそうなところでようやく1勝、うれしくなってすぐsaveした。1勝したあとはコツが解かって結構連勝出来たが、うわさどおりの強さだと思う。プロでも時間にハンディつけて対局したら結構厳しいのではないか、たとえばプロ30秒将棋VSボナンザ無制限だったらかなりの数のプロが負けてもおかしくない。もしプロ10秒のハンディなら羽生でも10番勝負したら1局ぐらいはやられる可能性が無いとも限らない。こりゃ将棋連盟がメディアに晒されるところで許可なくプロがコンピューターと将棋指すこと禁止した理由が良くわかる。コンピューターが名人を倒す日がくるのはまだまだ20年ぐらい先だと思っていたがこんなソフトがフリーで登場してくるのなら数年以内に出てきてもおかしくない。このソフトも勝ったときは相変わらずコンピューター独特の無意味な手を指して自爆したが、それでも数年前までの市販ソフトとは指し手の質が全然違う。ある意味人間の手を越えたような知性を感じる手を指されているような気が何度もした。単なるDATAの集積が開発者の想像を越えたゴーストを生んでしまう。現実がフィクションの世界を模倣する。そんな漫画の世界の話が本当に起きることがあるのだろうか?しばらく夢中になりそう。
www.geocities.jp/bonanza_shogi

バルトの楽園その3

2005年11月14日 | Weblog
http://www.topics.or.jp/Old_news/n05111106.html
地元の新聞をWEBで読んだらロケがいよいよ始まった。エキストラも募集している、
出てみたいなぁ。でも記事みたらロケは12月24日までじゃん。それじゃ帰るころには終わっているよー!
ところでバルトの意味はドイツ語で髭を表しているそうで。マツケン演じる主人公の髭にちなんでいるとのこと。てっきりバルト海のことかと思っていた。ドイツの話なのにバルト三国となんか関係あんのかなぁと漠然と思っていた。楽園はガクエンと読ますそうでこっちは音楽の話なので納得。

『SAW2』

2005年11月13日 | Weblog
ソウは見逃したがその続編が評判イイので見に行った。B級テイスト満載だが今年一番の面白映画だった。前作もみたいなぁ、DVD買おうかなァ。今日はTRICKはあるはW杯プレーオフはあるはTV漬けの日になりそう。

Calera pinot noir central coast 2001~第三十八章

2005年11月12日 | ワイン
近所にYamayaが新規オープンしたのでカレラがあるだろうと買出しに。渋谷でピノが売りきれていたのだがこっちにはあったので2本購入。芝居の余韻を楽しみながらボトルを空ける。久しぶりに飲むカレラのピノ。カレラブームが起きたのはもう何年前かな。
ジェンセンとかの単一畑もいいが如何せんあ高い。この買取葡萄で醸造するセントラルコーストが一番イイかも。2千円でこんなに味のあるピノはブルゴーニュではお目にかかれない。Yamayaといえば保管に問題あるというウワサがあるがカレラ買うならここに限る。
数年前なんばのOCATのYamayaでJENSEN氏本人を招いたセミナーに参加したことはいい思い出。そういえば名古屋の寿司屋さんが主催の『カレラを愛する会のメンバー』の関西第一号会員として入会してた、一時は会員の名前を刻印したオリジナルエチケットのカレラを作って領布してたりしてたがいつのまにか活動休眠状態。ブームとかなんとかに関係なくイイものイイ。

三島由紀夫作『サド侯爵夫人』於:東京国立博物館

2005年11月11日 | Weblog
神保町の超有名な『キッチン南海』で激安カツカレーを食べてから、デザート食べに神田まで歩いて『万惣』へ、季節モノのマロンクリームを添えた超ウマーイ、ホットケーキで美味しく頂く。満腹になったところで東京国立博物館で観劇。婦人画報がスポンサーになって三島戯曲全作品上演プロジェクトの第一弾らしい。初演から40年、劇場に展示されていた当時のポスター見ると当時は750円、今の料金のおよそ1/8。今回何故か博物館で上演するというユニークな設定、雰囲気は結構GOODだが椅子がパイプ椅子なので3時間近い講演なんでお尻が痛かった。客層はアダルトだが若い女性もチラホラ、小舞台なので席も舞台に近くて良かった。シャンパンサービスがあったので上演前に1杯飲んで喉を潤す。銘柄はヴーヴクリコのイエローラベル、何故、舞台に合わせてマルキ・ド・サド(サド侯爵の子孫がオーナー)のシャンパンを用意していないのかなぁ、気が利いていない。舞台はとても良かった。三島戯曲のなかでも海外評価の高い作品だが、殆どセリフだけで成り立っている難しい作品。サド本人は登場しない。劇中でサド侯爵の起こした事件の内容、背景も語られるが、澁澤龍彦の『サド侯爵の生涯』を予め読んでないと判り難いかもしれない。原作は随分昔に読んでいたがやはり戯曲は舞台で観てなんぼの世界。舞台をみてて膨大なセリフのなかでもっとも重要なセリフだと思ったのが三幕のクライマックス、ルネが夫サドと別れる決断をした理由を延々と語るなかで“サドは天国への裏階段を作ってしまった・・・”というところだと思う。エロスが絶対=神への高みに到達するための裏道というは三島がよく語っていた観念美、ここでもサドとルネの行動を通じて表現されている。澁澤の本も2年くらい前に読んでとても面白かった。サドの一番好きなのが自分が娼婦を犯しながら同時に従僕に自分がカマ掘られるという所謂サンドイッチだったこと。この時代フランスでは後背位そのものが禁止されていて行為に及んだ事が見つかったら(どうやってそんなの見つけるのだろうか?)鶏姦罪として罪になったこと等面白いことが沢山書いてある。また第三幕の背景にもなっているがサドはフランス革命のバスティーユ牢獄襲撃の直前までそこに収監されていたことなど興味深い事実もこの本を読んで知った超オススメの一品。
次の上演演目は何なのだろうか、今から楽しみだ。
http://www.mishimayukio-project.com/main.html
サド侯爵夫人・わが友ヒットラー
サド侯爵の生涯

『乱歩地獄』実相寺昭雄他

2005年11月10日 | Weblog
江戸川乱歩の小説原作のオムニバス作品。予告をどこかの映画館で観てオモシロソウなんで渋谷のシネセゾンで観た。テレビでは放映出来ないエログロの世界。裸のオンパレードだがどちらかというとSMの世界。嗜虐的性向を持ち合わせてないのでイマイチわからない世界観。作品の中では実相寺監督作品が一番判りやすくておもしろかった。でも浅野忠信の明智小五郎はイタダケナイなあ。成宮寛貴は嵌まっていたが松田龍平はどうもねぇ。あと女優陣は脱ぎまくりなのに三番目の緒川たまきだけ出し惜しみ、デビュー作品のレズビアンの役でいきなり堂々とした脱ぎっぷりで評価を得たのにいまさら出し渋るとは、他の作品との調和が取れないと謂う意味で納得いかんなあ。まぁ評価は☆ひとつかな。(実相寺だけなら☆☆)明日の夜はその世界の本家本元が主人公(でも本人は舞台には表れない)の芝居を上野まで行って観劇予定。とても楽しみ。


インデイアンカレーが東京進出

2005年11月09日 | Weblog
関西人なら誰でも知っている『インデイアンカレー』が今週末、東京駅の側に出来る再開発ビルに入るらしい。独特のスパイスの効いた辛さで、初めて食べた後は頭がボゥーとして気分悪くなったが、とにかく癖になる味。ここのキャベツのピクルスが好き。あとハヤシライスもカレーとは打って変わって甘口仕上げで、むしろこっちの方をよくたべていた。梅田周辺に何店舗かと芦屋にもあってちょくちょく昼飯をここで食べた。カレースパも油濃くって腹持ちが良かった。とにかく水が無いと食べるのが少々ツライ辛さ。店名はインデイアンというのが正しくインディアンというと別のカレー(ミナミの自由軒のあの奴のこと)だそうだ。このビルには梅田の『きじ』も出店するとの事、さながら梅田食堂街が引っ越してきた感じ。しばらく経ったら覗きに行こう。でも『きじ』なんて大して美味くないしどうせなら桃谷の『オモニ』が出てこないかなぁ。あそこの油かす入りのお好み焼きはホンと美味い。東京に店が出来たら喜ぶ芸能人も多いだろな。田中康夫がスポンサーになって呼ばないかなぁ。関西でどうしても外せないジャンクフードはオモニのお好み焼きと元町の三宮一貫楼の豚まん、この二つだけ。豚まんにはウスターソースが合うというのはこの店で知ったが、他の店の奴にウスターソースを漬けてもちっとも美味くないのは何故なのか?


『TAKESHIS’』

2005年11月05日 | Weblog
作った当人が糞みたいな映画といった作品。そういう発言をすると言う事は自信がある裏返しということだろうと理解。中盤がすこし冗長だがくすくす笑えるところが満載で結構面白かった。映画の出来としてイマイチだろうがたけしの映画はみんな似たようなもの。編集を別の人間がやると全体が引き締まって作品のクオリティが上ると思う。素材やアイデア、役者陣はユニークだから惜しい。昔、コッポラの地獄の黙示録の評価がイマイチなのを聞いてクロサワが俺に編集させたら良くなるといったとか、映画にとって編集と言う行為はとても比重が大きいことをこの映画みて思った。内容はたけしの自殺願望をモチーフにした感じ。思いつきやイメージを繋げて撮っているので中身がどうこういうのはナンセンス。でもビートたけしを知らないKITANO FILMファンの外人はこの映画みてどう思うのだろうか?あとで気がついたが今回もキタノ映画で御馴染みの役者陣勢ぞろいだが軍団の人間がひとりも出ていなかったんじゃないだろうか?ビートきよしは意外といい役貰っていた。岸本加世子とも長いコンビだなぁ。刑事ヨロシクなんてお笑いドラマの事思い出しながら観てた。一番感心したのは美輪明宏が自身の代表曲でながらくTVでは放送禁止だった『ヨイトマケの唄』を歌う場面、背景が切り替わって内山と松村が芋虫を三角に組んだ櫓に吊るしてドッカンドッカンしている映像が映るがこの場面の意味を判る聴衆が何人いるのだろうか?北野武のセンスがキラリと光る映像だ。この木で組んだ地ならし用の櫓が即ちヨイトマケという道具のこと、ヨイトマケの唄はこれに従事する土方の人達を称える唄、足立区のペンキ屋の息子生まれたクウォーターとしてのタケシがいろんな意味を込めたショットだと思った。
ビートたけしの刑事ヨロシク
ヨイトマケの唄/いとしの銀巴里/人の気も知らないで