ブルゴーニュにうってつけの日/ANGEL'S SHARE

世の中にワインと称するお酒は数あれど
やっぱりブルゴーニュに勝る銘醸地は無しと
思うワイン日記

日本代表VSバーレーン代表/埼玉スタジアム2002

2005年03月30日 | Weblog
高原ぁーちゃんと決めろよなぁホント頼むよ。今日のバーレーンは怖くなかった明らかに引き分け狙いだったし、カウンターのパターンを日本は対策出来ていた。前半は左サイドのアレックスがマークされていたが加地のサイドが空いていたのをあまり有効に使えていなかった。こういう事はボールのあるところばかり映すTVではよく確認できない、スタジアムで生で観ていてたからこそ実感として解かる、今日前半45分で何度加地を使えと叫んだことか!往年のストイチコフみたいに一発でサイドからサイドへパス出せる様なキック力がある選手が代表にいたらバーレーンもイランもへこへこに叩けるのにね、サイドチェンジを1人で出来ないこれがヨーロッパのチームとアジアの差であろう。スタジアムで見ていると如実に解かってしまう。後半アレックスが10mほど上がり気味にポジショニングすることで本来の攻撃パターンが戻った。とにかく早目に縦に入れてボール廻しを速くすればバーレーンのディフェンスはボールに引っ張られるのでスキが出来る。実際それで高原にチャンスが2度来たあれを決めてりゃ2-0で楽勝パターンだった。イランがほぼ予選突破を決めたのであと1枠は日本とバーレーンのガチンコになった。故に今回の直接対決での3点GETは実に大きい。8月の最終戦はイランが本気だしてこないから少なくとも引き分け1点はカウントできる。つまり次のアウェイのバーレーン戦を勝てばほぼ日本の予選突破は決まる。万一引き分けでもまあ良しという状況になった。昨日までは追い込まれていたのは日本だが今日の結果でバーレーンの方に逆王手が掛かった。
バーレーンはイラン戦のアウェイ戦を残し日本は北朝鮮がある。実質アジア予選は6月8日が決定戦になるだろう。“本当の戦いはこれからだ!”写真は本日埼玉スタジアム周辺の至るところに貼られていた奇特なサポーターの叫びだが正にそのとおり

むかしの味⑩~大森 野田岩

2005年03月28日 | Weblog
週末は布恒更科、大森野田岩を連荘した。布恒では岩の井を燗して炙り鮪をツマミでいただく。蕎麦は旬のぎんぽうの天盛りを注文。少し風邪気味なので香りをよく味わえなかった。すっかりここがお気に入りとなってしまった。わざわざ都内まで出るのが億劫だ。しばらくはここを贔屓にしよう。日曜には同じく大森の野田岩を訪ねた。生ビールで喉を潤してから鰻重の一番安価なを注文、鰻は旨い、でも量は少なめここは
500円刻みで値段が違う。今度余裕があるときは大好きな白焼きを注文してみよう。

シャブリ・モンマン1995/F.ラブノー~第二十一章

2005年03月27日 | ワイン
NHK教育で蜷川演出の「オイディプス王」を観ながら、ラブノーの10年ものシャブリを開けてみる。
色合いはとても濃いイエロー但し透明度は高い。香りは蜂蜜、甘栗といった感じ、スワリングするとミルキーな香りが立ってくる。粘性は少ない。味わいはアルコールっぽさは無くなっている、酸味の中に甘味が感じられる、飲み干した後に強い酸味が口中に長く残るが特徴的だ。唾が涌き出てくるような酸なのはやはりシャブリらしいのだろうか。ミネラル分のようなところはあまり感じられない。あと5年くらい後のほうが飲み頃かな。オイディプス王は野村萬歳が主演でなぜか本場アテネで講演録画したもの。原作とは大分脚本が違う。舞台じゃ判らないのだろうけどTVで観ると野村萬歳は瞬きしすぎだろう。セリフが入ってないんじゃないか?ところでジーコは何故先発をあらかじめプレスリリースするのだろう。相手に研究されて不利じゃないか、日本代表はブラジル代表じゃないんだぜ。世界一のブラジルならだれが先発しようが、対して差はないし、相手がいくら研究したって意味が無いけど日本代表はそんなレベルじゃないだろう。バーレーンを舐めてたら痛い目にあう。冷静にみれば2-0で勝てる。相手はカウンター一本だけクロス上げさしても中央をマークしとけば北朝鮮みたいにワンパターンで失点はしまい。それより相手は攻めさしてくれるのだから確実に決定機には決める事だ。北朝鮮も後半攻めたててたが決定力が足らなかった。とにかく鍵はサイド攻撃だ。システムは戻すみたいだしFWにも師匠が復帰するみたいだからイラン戦みたいなことにはならないどろうけどそんな事当日の選手紹介まで伏せときゃいいのになぁ

イランVS日本 ×××

2005年03月25日 | Weblog
今日は負けだろうと予想してても腹が立つ。4-4-2全く戦術ミス。中盤の連携悪し、相手陣内でのフリーキックが殆ど無いのがイイ証拠。ナカタ最悪、おまえが相手引きつけてファールを誘えなくてどうする、俊輔が全く生きていないじゃないか!中村を生かすフォーメーションが今の代表の勝ちパターンだろうが、中村が潰されているいるようでは攻撃の形が作れない。システムを変えなければバーレーン戦も相当ヤバイ感じ。3/30万一負けたらジーコ即解任すべし。これはプレーオフまで覚悟しておかなければいけないかも。やはり埼玉に行かねばならない、チケット確保していて良かった。

日本代表vsバーレーン代表

2005年03月24日 | Weblog
3/30の埼玉のチケット争奪戦は異常だった。一体何枚がチケットゲッターに流れたんだろう、本当に腹が立つ。川渕の野郎!何とかするいっても全然システム改善されてないじゃんかよ。オークションも暴騰していたので今回は諦めていたが、運良く今晩、原価に近い価格で入手できた。どこか納得いかないが、万を超えなっかったので良し考えなければいけないのかなぁ。とにかくこれで今年の代表試合は皆勤賞を続けられそうだ。でもジーコよ4バックで大丈夫かぁ?イラン戦は負け試合にカウントしてるかもしれないが、あんまり点取られるとバーレン戦に響くぞー明日は北朝鮮VSバーレンの結果も大事だ。TV朝日が中継するみたいなので録画しておこう。

ラーメン二郎/三田本店

2005年03月23日 | Weblog
いわゆる二郎系なるラーメン店が都内に幾つかある。慶應の入り口にあるのが本店だそうだ。知り合いの会社が近くにありそこに行く度に店の廻りを取り囲む行列を目にしていたので、あれは何だろうと常日頃おもってた。NET検索してそれが有名な二郎というラーメン屋さんだと判った。ここのラーメンマニアの事をジロリアンと呼ぶそうだ。ご丁寧に行列の並び方、注文の仕方、食べる際のマナーまで指南してくれるHPがあった。今日も前を通ったら雨のせいか行列が短かったので、試しに並んでみた。カウンターだけの小さい店である。山盛りのどんぶりに顔を突っ込んでみんな熱心に食べている。スープも残さずに飲んでる人間も多い。自分の番が廻ってきてHPのアドヴァイス通り小を頼んだ。なんでも初心者は決して大を頼んではいけないと書いてあったからだ。その理由は食べて始めてすぐ判った。兎に角麺の量が多い。想像以上だ。
普通の店の2倍以上しかも太麺の平打ちだから実質3人前ぐらいのボリュームがある。おまけに野菜も肉もてんこ盛りで、具の下から麺が次から次へと沸いてくる感じだ。時間を掛けると麺がふやけて益々嵩張るので懸命に麺を啜るが半分ぐらいなってところでこりゃやばいんじゃないかという気がしてきた。最後の方は兎に角味わうというよりただ掻き込むという感じになってきた。店を出たときは喉から麺が溢れててるようだった。慶應の体育会系に丁度いいのだろうけど、サラリーマンにちょっとキツイ。味は麺もスープもそれなりに美味しいのだろうけどその量と脂ギトギトとで体調がおかしくなった。女性も何人かいたけど、女の子では大食いに自身のある人以外は絶対に完食は無理だと思う。この店には嵌る人と二度と来ない人間に別れるといわれるのも納得。僕は一回戦敗退だね。

グリド甲州2003/中央葡萄酒~第二十章

2005年03月22日 | ワイン
お昼は布恒更科へ。昼酒とはいかないのでカレー南蛮を注文,合わせて卵焼きも。ここは量がたっぷりなのが嬉しい。カレー南蛮はカシワでなくもも肉か?好みとしてはカレー南蛮はかしわが好きだ。卵焼きは1人前としては大きい、結構お腹一杯になる。ここは天種が充実している、稚鮎の天もりなんか涎がでそうだ。
週末また来るつもり。中央葡萄酒のKoshu2004の記事がYOMIURI ON LINEにも掲載されているのを見つけた。国内でも一部市販するとかいてある、価格は2000円、思ったより安い。ハマの巨匠に早速TEL、
キープしているかどうか尋ねる、色々契約等のこともありオフィシャルには扱いが難しいとのこと。そこはなんとかコネを効かせてもらえるようお願いしてみる。夜は勝沼土産の中央葡萄酒のグリド甲州2003を試す。これは先日のテイスティングでは出ていなかったモノ。タンク醗酵、熟成で樽は使用していない。色合いは薄い名前の由来のGri(灰色)とでもいえば良いのだろうか。香りは青リンゴっぽい。味わいは若干舌の上にグレープフルーツのような甘味が残る。ここ2,3日甲州種のワインを続けて飲んでみたが決して悪いものではない。名前だけのフランスワイン飲むよりは余程上等だ。もちろんシャルドネ種とは別のカテゴリーの範疇で捉えるべきだ。普段家庭で飲むのは値段的にも料理とのマリアージュ的にも充分過ぎるのではないだろうか。日本のワインの為にも甲州がもっと注目され消費が高まり品質がより向上するとイイのだが。


むかしの味⑨~大森 布恒更科

2005年03月21日 | Weblog
この店は相当レベルの高い店だと思う。酒も充実しているし肴も旨い。もちろん蕎麦も上等だ。量もちゃんとある。贔屓にしたい店である。今回はまず住吉を冷でツマミには蕎麦味噌と煮穴子を。煮穴子は1本付けで蕎麦の実をあしらい煮詰めで食す。燗も欲しくなり澤の井を頼む。蕎麦は大盛りで〆た。ちょっと便の悪いとこにあるのでそんなに客が並ぶこともないだろう。近所だしメニューを全制覇するまで頻繁に行こうっと。

甲州ワインの未来/中央葡萄酒~グレイスワイン

2005年03月20日 | ワイン
本日は横浜から三時間近くかけて日本のワインの現状と未来を知るために山梨の勝沼を訪ねた。目指すは勝沼でも最も注目されているグレイスワインを醸造する中央葡萄酒。今週末はオーナーの三澤社長自ら案内してくれるテイスティングツアーがあるのでそれに申し込んでおいた。費用はたった1500円。昼前にJR中央線勝沼ブドウ郷駅に到着、シーズンオフだから閑散としている。遠くに雪を頂いた峰が連なっているのは南アルプスだろうか。予定の時間にはまだ余裕があったので、ぶらぶらと歩いてみた。ほんと誰も歩いていない。道の両側には棚栽培のぶどうの樹が剪定の終えた状態で春を待っている。中央葡萄酒には1時間程で着いた。建物は蔦の絡まる年季の入った2F建ての建物、1Fはカーヴで2Fが観光客相手のテースティングルームになっている。四月からは簡単な食事も出来るみたいだ。ツアーは2時から始まった、参加者は20人くらい。まずは三澤社長の案内で、すぐ側のぶどう園に案内された。ここは三澤社長の母親が古くから世話をしている畑だそうだ。ここで甲州種の栽培上の特徴を聞く。兼ねがね何故、ヨーロッパで一般的な垣根栽培ではなく,棚栽培をするのか疑問に思っていた。収穫量の違いというのは理解していたが、その他にも甲州種は成長する力が強く垣根栽培するとドンドン上に伸びていってしまうそうだ。よい葡萄を収穫するには樹の成長を阻害する必要があるとのこと。そうすると栄養分が実の方にいくので良い房が実るそうだ。但し甲州でも垣根栽培をすれば絶対いい葡萄が収穫できるとのこと。そこで三澤社長は垣根栽培できる甲州種のクローンを作るべく何十年掛かるか判らないが毎年葡萄の種を蒔いて新種のクローン発見に努めていると話していた。剪定された枝の先の一部から養分が滲み出ているものがあり、もうすぐ新芽が芽吹くのを教えてくれる。畑を後にして次は蔵で樽からのテースティング。樽はすべてフランスからの輸入、トロンセのものが主流で、焼き方はミディアムを指定しているそうだ。ここで私から質問、樽の値段って幾らなんですかと聞いたら九万円ぐらいとの回答。樽とワインの関係について、三澤社長は少し前までは樽に拘っていたが、今は拘りすぎた事を後悔していると現在は逆に出来るだけ樽香を付け過ぎないように気をつかっているとの事。新樽比率も20%までにしているとの説明があった。さて樽からのテーステイングは2004の甲州・鳥居平と2004カベルネソーヴィニョンの2種。樽からのテースティングは初体験だ。三澤社長がピペットで樽から吸い出したワインを各自のグラスに注いでくれる。この甲州には驚かされた、その強い香り、口に含んだときのヴォリュ-ム感はそれまでの甲州のイメージを翻すものだった。香りには青リンゴみたいな処がある。あとで聞いたがこれは酵母発酵に由来する香りだそうだ。とても美味しいワインだ。カベルネはさすがにまだ安定しておらずアルコールの強さに咽込んだ。その後は2Fで7種類のグレイスワインのテーステイングをしながら甲州の現状や未来にかける話を聞いた。今月発売の「ワイン王国」は甲州の特集だったが、その中にも記事になっているのだが、昨年ボルドー大学のデュブルデュー教授と中央葡萄酒とのジョイントワインを作ったそうだ。特に教授からの指示事項は畑の植えられている樹が全て同じレベルでないとダメとか糖度が低くても補酸も補糖もしないこと、徹底的に酸化を防ぐ事等、この手法で甲州種の欠点である苦味を抑える方向性が見出せたと言っていた。このスペシャルなワインは用意した畑の7割にダメ出しされて結局生産されたのは200ケースのみ、主に輸出用で一般市販はされないとか、残念。近々巨匠のところで確保しているどうか聞いてみよう。2Fで飲んだのは2003グレイス甲州・菱山畑、2003グレイス甲州・鳥居平畑、2003キュべ三澤・甲州2004ヴィンテージマスカットベリーA、2002キュべ三澤プライベートリザーブ・シャルドネ2001キュべ三澤プライベートリザーブ赤あとは山本周五郎愛飲のその名も周五郎のヴァンの7種だった。気に入ったのは2003甲州・菱山畑だった。帰りに土産に1本買って置いた。今回、勝沼に来てやはり良かった。醸造の現場に来てみないとわからない事も多い、なにもフランスまでいかなくてもすぐ近くにこんな勉強になる場所がある。(それもわずか1500円払えば済む)また収穫の季節に訪れてみたい。
~today is a perfect day for Koshu

ハッスル!ハッスル!

2005年03月19日 | Weblog
別にプロレスファンじゃないけど面白そうかなと思ってぴあでハッスル8のチケットを取って両国国技館に
観戦に行った。昨年まではスカパーでWWEを良く観ていたが、まあ日本版WWEというか、ある種のコミックショーだ。ファンじゃないので小川と川田ぐらいしか知らないけど結構ショーアップされていて面白かった。でも満員かと思ったけど2階席には空席があったのは意外だった。一応アリーナに座っていたが、前のほうにはいかにその筋関係みたいな一団とその姐さん風の集団がいて若い衆が飲み物や食べ物を始終気を使って世話していた。あと女の子二人組も多かった。昨今格闘技流行だがこういうおちゃらけのも人気あるのかなぁ。インリン様はさすがエロテロリストを名乗るだけあってテレビでみるより色っぽかった。結構下半身にお肉もついててモデル体型という感じではなかったけど。でもインリンより観客にうけてたのは“エリカ”コールで登場したアジャコングの方だった。約2時間半のショーの締めくくりは小川の掛け声で御約束のハッスルコール。終始エンターテーメントに徹しているいるので好感が持てる。でもこういうのはWWEもそうだけど何時か飽きられちゃう懸念があるのだろうけど、しばらくの間はまた機会があれば観てもいいなと思った。

赤坂「フリッツ」

2005年03月18日 | Weblog
昨晩うたばん観てて、こりゃ旨そうだなと思ったのがフリッツのメンチカツ。早速ネットで調べて訪ねてみる。もっと行列ができてるかと思ったが時間が早いせいか並ばずに座れた。注文はもちろんメンチカツにした。テレビでやってたように肉汁がたっぷりのメンチだ、でも思ったよりアツアツではなかった。ひっくり返るほどの旨いものではない。もちろんまずいわけではない、もう少しアツアツのままで供してもらいたかった。ソースも特段の工夫もなさそうなのものでイマイチ物足りない。でも又行くつもり。

勝沼/日本のワイン

2005年03月15日 | ワイン
昨日のコシュデュリの残りを飲む。酸は少しだけ穏やかになった。良く訪れるHPに友里征耶氏の「行ってイイ店、悪い店」(http://www.9393.co.jp/tomosato/)というのがあるのだが、最近のコラムで国産ワインの悪口をある程度反発されるのを確信犯的に書いてあるが、その批判の方向性にはやはり納得いかないものがある。彼は否定するだろうがワインを無意識に特別な飲み物の様に捉えているように思える。そんな特別な物は実際はフランスの一部とカルフォル二アのカルトワインぐらいでその消費者たるや日本以外ではほんの一握り金持ちやエグゼクティブがレストランで消費するのものでしかない。いわゆるグランヴァン、グランクリュといわれるワインは世界中の生産量のほんの数%にも満たないものであろう。北欧以外ヨーロッパのほぼ全域、アフリカ大陸の北と南、アジア大陸のシベリアと砂漠以外の地域、南北アメリカではアラスカと赤道直下以外、ワインが作られていない地域を探す方が難しいぐらいだ。こんなに人間の食生活に身近な飲料は水の次くらいであろう。つまり何が言いたいかというと高温多湿の日本の風土がワイン向きでないなんてばかばかしい議論であるということである。もちろん僕もブルゴーニュ至上主義者であるが、グルジアやモロッコのワインはダメだなんて思わない。一度インドネシアで生産されたワインというのを飲んだこともある。それはそれで個性的で面白かった。そもそも高級ワインなんて誰が決めたの?アルコール飲料としてのワインは日常性と非日常性の両方の性格を持ち合わせているものでつまりそれはワインに限らず日本酒でも馬乳酒でも醸造酒というものは人類の文化史発展の中でおしなべて民族性を超えた宗教性を内包しているということだ。今の第二次バブリーな首都東京では供給サイドも需要サイドも本質を忘れ、比較の中にしか価値を見出せず。マスを陳腐と蔑視し、よりカルトな方を上部構造と錯覚する。しかし好むと好まざると消費者である我々が無自覚であるなら表層な部分でしか価値判断が出来ない状況下にあることからは逃れようも無い。まあこんなたいして人も訪れない路地裏で愚痴っても仕方ないので取り敢えず格物至知を実践するということでこの連休、日本のワインの聖地、山梨県勝沼に遊びにいく予定である。今週末は勝沼の多くの生産者なかでもトップクラス、ハマの巨匠を通じて親しみのあるグレイスシリーズをリリースする中央葡萄酒のオーナーの三澤氏自身が案内してくれるテイスティングツアーに予約を入れてみた。仕事にならなきゃいいのだが。

コシュ・デュリィ/ブルゴーニュ・アリゴテ1996~第十九章

2005年03月14日 | ワイン
友人に仕入れ値で譲ってもらったJ-F COCHE-DURYのBOURGOGNE Aligote1996を味わってみる。少し前1999を飲んだが古いアリゴテってどうなの?ってところか。ブルゴーニュの2級扱い品種のアリゴテ種でもここのとドーヴィネのアリゴテだけは別格と言われてる。そういえばドーヴィネのアリゴテを10年近く前にそれと知らず買って飲んだことがある。その酒屋で一番安いドーヴィネがそれだったからだけどそれでも確か数千円したと思う。さてワインの方だが色合いは薄いレモンイエロー、香りは1999と比べれば蜜香がかなりする。エッジの粘性は無くさっらっとした感じ。最初のアタックはやはり酸が強い。そこのところはやはりアリゴテ種の特徴だろう。時間の経過と共に香りにミルキーな部分が出てくるが、味の方はやはり鋭さが残る、こういう味はワインを飲みなれた人はそれなりに楽しむことも出来るが普段あまり呑み付けていない人にとっては少々辛いとこがあるのではないか。とりあえず良い経験になった。

ホリエモンと欽ちゃん

2005年03月12日 | Weblog
本日はオーナーが逮捕されている某ホテルで投資界の“欽ちゃん”ことM&Aコンサルティング代表の村上氏の講演が無料で聞けるので興味があって参加した。その前に腹ごしらえということで神田まつやへ赴く。
今日は銚子を頼んでつまみはお新香ともりを1枚お後でカレーなんを食べた。お新香は値段のわりに量もそこそこあって大変良い。お銚子を傾けているとここが池波のご愛用の1軒だったことが何と無く判って来る。この店ではなにか特別のものがでてくる訳ではない。酒も1種類,菊正宗だけだしメニュには御酒としか書いていない。でも東京の蕎麦屋として最低必要なものどれも揃っている。突出したものもないがレベルの低いものもない。だから寛いだ時間が過ごせる。いやかつては過ごせたのだろう。今は気分は鬼平みたいな人達で溢れているからゆったりとした時間は流れていないけどね。肝心の村上氏は中々出てこなかったが会場を埋め尽くした2000人の殆どが彼目当てだったろう。マスコミ関係も多くいたはずだ。村上氏もそれを意識してか十五分ぐらいの短い持ち時間だったがちょっと関西弁まじりの調子でフジやニッポン放送の経営陣の悪口をしゃべるしゃべる。ライブドア問題ではマスコミのインタビューには殆ど答えていないので、かなり聴衆に受けていた。株主利益優先の彼の論理は判りやすい、現経営陣に問題あるのもわかるけど、彼が唆してホリエモンを買収に向わせたと巷間伝えられているのだがニッポン放送やフジテレビの価値を上げる人物がホリエモンとはどうしても思えない。そこんとこは株主としての意見はどうなのか聞いてみたかった。多くの聴衆を前にして気分が良かったのか最後にリップサービスとして普段一般のひとの前に出ない自分が必ず近々また皆さんの前に現れて皆さんが自分の演説を聞ける機会が来ると宣言した。それは6月のニッポン放送の株主総会でだと。皆さんが月曜日に6万3千円(6300円×10株)出して株買えばそれをまた聞けるチャンスがあると笑いながら壇上去った。村上氏の会社が持ってたニッポン放送株の行方がマスコミに注目されていたが真相は藪の中だったのを自らまだ保有しているし少なくとも株主総会までは保有しつづけるという事を宣言したんだからこれはちょっとしたニュースじゃないのだろうか。株の奪い合いの決着はどうつく知らないけど本当の勝負のジャッジは裁判所ではなくニッポン放送の聴視率やフジテレビの視聴率が決めるのではないだろうか。最近のフジテレビの番組もあまり見てないが(昔朝はめざまし派だったけど今はTBSのウオッチをみてる、残念ながら今月で打ちきられてみのもんたに変わるけど)でもホリエモンTVになってもあまり面白くなるとは思えない。ところで実際の村上氏はあまり欽ちゃんには似てなかった(笑)

ムルソーシャルム2000/モレ・ブラン~第十八章

2005年03月11日 | ワイン
MOREY-BLANCのMEURSAUT CHARMES2000を昨晩開けてみたドメーヌ・ルフレーヴの醸造長が作るネゴシアン物。気がつけば昨年末よりムルソーを良く飲んでいるが特に意識しているわけではない。ムルソーといっても畑や作り手で様々な表情がある。これは1級畑のシャルムだが、残念ながら特に印象的に残るモノではなかった。色合いは非常に薄い、香りもあまり立っていない。味もアルコール分が強く感じる、これは若いせいではなく素性が元々イマイチなのだと判断される。本当に偉大なワインはたとえ若くてもその持つ将来ポテンシャルを感じさせてくれるはず。かつてVogueのMUSIGNY1999を飲んだ時、現代の東京ではその存在を見掛ける事もできない気品溢れる乙女の恥じらいのように固く固く閉じた香りの奥に、ひっそり佇んでいる蠱惑的な蕾を発見したときは呆然とさせられた。ワインはなにも古ければイイというシロモノでは無いと思う。今回については正直がっかり、残念ながら飲み切るのが辛い1本になった。残った分は休日への繰越としよう。
休日出勤の予定が来週に延びたしね。明日は今話題の“欽ちゃん”に会ってくる。
~today is a bad day for White Burgundy