「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

小泉の呪縛と戦う安倍晋三

2006年12月29日 | Weblog
安倍晋三が若くして自民党の総理・総裁まで上り詰めることができたのは小泉の引き立てによることころが大きい。安倍は靖国問題で「あいまい戦略」を採り小泉ができなかった訪中、訪韓を実現した。しかし生真面目な安倍には、支持率を上げるために北朝鮮と取引する小泉のパフォーマンスや計算高さは真似できない。

国民は安倍に対し役者もどきの政治家小泉のパフォーマンス改革を期待するが、中身の無い改革を踏襲するのは難しい。安倍は小泉内閣で官房長官や幹事長など党、政府の要職についていたが小泉の官僚丸投げ改革には不満を持っていた。そこで政権を担当してからは自分が選んだ大臣や補佐官に指示を出し官僚と直接会うことを避けている。

しかし安倍自身がまだ小泉呪縛に捉われているためか大臣や補佐官を使って霞ヶ関をうまく制御できていない。さらに安倍は小泉が昨年行なった郵政解散について疑念を持っており、小泉の反対を押し切り郵政造反議員の復党に踏み切った。これに対し小泉は「勝手にすればいい」と突き放しており安倍と小泉の関係は微妙になっている。

政治家としての経験を十分積まないうちに総理の座に就かざるを得なかった安倍は気の毒でもある。安倍が尊敬する平沼は安倍に対し「小泉改革への反省」を求めていた。安倍が安倍らしさを取り戻すためには「小泉パフォーマンスの余韻を引きずる国民」の反発を恐れず小泉政治と早く決別することが重要なのだろう。