「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

変貌する中国

2006年12月04日 | Weblog
13億の民を抱える中国は様々な民族や言語による多民族国家である。このような国家を共産党の理念で一党支配するのは無理がある。小沢は「共産党支配と市場開放は論理矛盾を起こす」と中国共産党幹部に説いている。また米国などは連邦制への移行を奨めているが都市部と地方の経済、社会格差、賄賂がはびこる行政組織など実現は容易でない。

元々中国は文明の発祥地でもあり古代より優れた国家を建設してきた。しかし中国を古くから知る人は「中国人は礼節のある大人であったが毛沢東の文化大革命以来、モラルの退廃が進み金のためには平気で嘘をつくようになった」という。確かに中国を訪問すると「共産国家どころかゴリゴリの資本主義国家ではないか」と錯覚する。

ところで前国家主席江沢民の一派は長年、権力をかさに好き放題やってきた。胡錦濤が国家主席になったときも江沢民を軍事委主席に祭り上げ権力の温存を図っている。胡錦濤もかつて長老に潰された胡耀邦や趙紫陽の二の舞を恐れ改革を躊躇していたが、江沢民が2004年に軍事委主席を辞めたのを機会にやっと一派の排除に動き出した。

胡錦濤政権は内政改革を断行するとともに外交面でもロシア・中央アジアとの「上海協力機構」や東南アジア・日中韓による「東アジアサミット(ASEAN+3)」で主導権を発揮しアジア覇権の確立を目指している。今後の課題は北朝鮮や台湾問題のソフトランディングと為替問題や格差是正、環境対策も含めた経済運営なのであろうか。