葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

火の山 ロープウェイ

2005年11月22日 15時59分29秒 | 日記 ・ 雑記録
あるものが絶滅の危機に瀕したときや、廃絶の憂き目にあうときに、
人は誰も、あわてて保護や保存を考えるが、大概、時すでに遅し、だ。

関門海峡(早鞆の瀬戸) は、源平の合戦で平家が滅亡に追い込まれたところ。
幕末には、長州軍が米英仏蘭4カ国の艦隊を砲撃し、逆上陸されて敗北したところ。
歴史に残る古戦場を見下ろして、海岸に268mの 火の山 がある。
関門橋は指呼の間。
海峡を往来する船はひきもきらず、海底には3本のトンネルが九州と結んでいる。
響灘、九州、周防灘と展望は360度。
明治以降、海峡を防衛する要塞が築かれ、一般人は立ち入り禁止だった。

火の山にロープウェイが架けられたのが昭和33年。
時とともに利用者が減少し、2年前休止に追い込まれていたが、
2ヶ月間の期限付きで、存続を検討するために運転が再開された。
型式は古いし、30人しか乗れないし、
存続に○をつけた私のアンケートは無力かも知れないが、
残しておきたい写真として 「ぶらり、しものせき」 に取り上げた。
だって、海峡の眺望を楽しむには、ロープウェイが一番だもの。

平日の今日、上りの乗客は3人。下りは私一人。
美人で美声のガイド嬢。
見たことのあるお嬢さんだと思っていたら、先方から名乗り出てくれた。
やはり、何度かお会いしたお嬢さんだった。
顔と名前を覚えるのが苦手なうえに、モウロクも始まったらしい。嗚呼。


高橋尚子、千葉ロッテ

2005年11月22日 11時30分02秒 | 日記 ・ 雑記録
私は気の小さい臆病な人間で、たとえば、
母校の運動部が大きい大会に出場すると、とても見ていられません。
ひいきにしている千葉ロッテマリーンズの公式戦でも、ハラハラドキドキで、
TV画面を見ることができません。
私がTVの前で応援すると、そのときの試合に負けるケースが多い、
という積み重ねもあります。
(私の録画は家内任せですが) 結果を知ってから勝った試合だけを録画で観る、
いびつな応援を往々にしています。

東京女子マラソンの高橋尚子も見ていられませんでした。
スパートをかけた瞬間も、2年前の屈辱の坂道を駆け上るのも見逃しました。
ニュースショーで、晴れやかな彼女を見て 「あぁー、よかった」
彼女の多弁、能弁ぶりも、困難を克服し、結果を残した人の言葉なら、
説得力があるし、素直に聞けます。
彼女は最高の日本人ランナーでしょうが、
走ることに加えて、態度で、言葉で、希望と力をくれる人ですね。

TBSのフレンドパークには、ロッテの5人が出ていました。
抜きん出た者がいなくて、5人を束にするところが今年のロッテらしいと思います。
年末年始のTVで、彼らは団体で引っ張りだこになるでしょうが、
相応の結果を残しての引っ張りだこですから、番組で大騒ぎをすればいいでしょう。
突如としてスポットライトを浴びて、臆することもなく、気負うこともなく、
おごった態度もなく、好印象でした。
過去の実績は少なくても、未来に富んだ若者はいいですね。
どこかの金満球団の、ポンコツかき集めに見せてやりたいものです。