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東京の全小中学校に芝生校庭…ヒートアイランドを抑制

2006-11-20 19:41:50 | environment
東京の全小中学校に芝生校庭…ヒートアイランドを抑制 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(06/11/17)

東京都は、来年度まず手始めに20億円かけて

都内の公立小中学校70校の校庭芝生化を行い

今後10年間にわたって都内に約2000校ある公立小中学校

全ての校庭を芝生化する計画だそうです。


これは都が現在行っている地球温暖化や

都市の温暖化(ヒートアイランド現象)対策の一環としてだけではなく、

運動能力の低下が懸念されている子どもたちが

屋外で遊ぶための環境を整備するという目的もあるとしています。


東京都のヒートアイランド現象~暑くなる東京~


東京都の地球温暖化対策(東京都環境局)


都内の小中学校では最近アスファルト化が進んでおり

芝生どころか土の校庭も少なくなってきているようで

細かく砕いた石灰岩を敷き詰めて水はけを良くした「ダスト舗装」や、

全天候型テニスコートなどで見られる「ゴムチップ舗装」などが

主流となっているそうです。

そのため、土の校庭に戻すことを更に一歩進めて

芝生の校庭を整備することで、芝生の効果により気温の上昇を抑え

また、子どもたちの屋外での積極的な活動をも見込むという

なかなかのアイデアとなっています。

「芝生校庭とダスト舗装校庭における熱環境の比較」他 (日本農業気象学会 関東支部2005年度例会 講演要旨集より)(pdfファイル)

ただ心配されるのは、芝生はその維持管理に

かなりの労力と費用がかさむということです。

都が芝生校庭を整備した後の維持管理は

区市町村に委ねられることになりますが(都も費用面ではある程度負担)

100年に3℃も気温が上昇するような環境は

芝生生育にとっても過酷な環境に違いなく

通常の都市以上に維持管理が困難になると思われます。

「優れた維持管理計画を立てた学校には都が全額補助する仕組み」

を用意するということですが、費用だけでなくその維持管理には

多大な労力が必要となってきます。


実現すれば大変素晴らしい計画ですが

実際には芝生校庭が整備されてからの環境維持が

重要になってくるでしょう。

<関連>
小学校の校庭を芝生にしよう~NPO法人「芝生スピリット」

東京都のヒートアイランドに関する調査研究まとめ(東京都環境科学研究所)


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