「ランドセルは12さい」

姉からもらったランドセルを小学校の6年間、大切に背負った仲間加奈さん（13）＝神森中1年＝の話が、来年春から全国で扱われる小学校1年生の道徳の副読本に載ることになった。3月に本紙に掲載された記事をきっかけに、「物を大切にする心」を養う教材として取り上げられた。「ランドセルは12さい」と題した物語に、仲間さんは1年生の「かなさん」として登場、卒業式で校長先生にほめられ、「ランドセルは、わたしのたからものです」と大きな声で話す内容となっている。
物を大切にする心を　仲間さんの話が道徳教材に　琉球新報ニュース（11月24日）

＜ランドセル＞兄、姉と思い出リレー１２年　琉球新報ニュース（3月12日）

いやあ、いい話だ。
入学前は一年生になることがうれしくて家の中で背負った話や、学校で周りのピカピカの真新しいランドセルを羨ましく思ったり、最後には１２年分の思い出が詰まったボロボロのランドセルを誇りに思う、と泣かせるお話になっていますね＾＾；
一番の秀逸は、最後に教材に取り上げられたことについて語る仲間さんとお母さんのコメントです。
「びっくりした。今まで普通に思っていたことが皆に認められ、うれしい」（仲間さん）
「お下がりは当たり前と考えていたので、家族で驚いている。認められた分、また頑張ってほしい」（お母さん）
こういうことを当たり前と思える家庭があるんだから、日本もまだ捨てたもんじゃないですね。

関連でこんなランドセルも。
　GPS搭載ランドセルが登場　―　ITmedia ライフスタイル（10月27日）

こちらは打って変わってハイテクランドセルです。
セコムの通信端末を搭載して、電話やPCから子供の位置を確認でき、非常時にはセコムの警備員が駆けつけるそうです。￥３３，０００に月額￥８００は少々お高いかもしれませんが、「少女誘拐事件」などがクローズアップされる中、それで安心が買えるなら安いと考える方も多いことでしょう。
まったく新しいランドセルの顧客サービス誕生「ココセコム」付き「オリビエナビランド」新発売　SECOM/ニュースリリース/2004/10/05