本ブログ『ブリッジ用語 76 メルの法則(ルール・オブ8)―カペレッティはどこまで弱くしても良いか?』とその(続)でMelのルール、別名〝ルール・オブ・エイトで引用したのは,シリーズにする前のMITの文献でした.
このほどマスター様から,ブリッジ野郎達のルール・オブ8の解説が有るとの御教示を頂いて,早速比較したところ,
まず,
MITでは,対象となる2スーツに8HCP必要としている.
ブリッジ野郎達(ガイズ)では,6HCPで良い
という大きな違いが有りました.
更に,
MITでは,HCPの上限は12+
野郎達の方は,記載無し.
後者はCAPP(カペレッティ)として一般的な15-(悪い15)HCP以下で,それ以上はペナルティ・ダブルと解される.
MITが12+(良い12)HCP未満として居るのは,敵がウィークNTオープンだということを前提にしているのでしょう.
〔注〕12-14HCPは5回に1回,15-17HCPは10回に1回起こるので,ウィークNTの方が2倍使用機会が有る.プレシジョンでは当然そうなっているが,スタンダードでもこれを使う人が,日本でも,辞典に残っている”KAMIKAZE”ノートランプまで有った昔の大流行時代ほどでないが,ときどき出てくる.これに対して,ペナルティ・ダブルを,
(ア)12+HCP以上
とするか,
(イ)15+HCP以上(多数)
とするかの2通りある.(つくばプレシジョン〔杜氏〕は(ア).)
MITの場合,強いNTに対しては,D.O.N.T.を推奨して居る可能性が強い.(後日確認)
このほどマスター様から,ブリッジ野郎達のルール・オブ8の解説が有るとの御教示を頂いて,早速比較したところ,
まず,
MITでは,対象となる2スーツに8HCP必要としている.
ブリッジ野郎達(ガイズ)では,6HCPで良い
という大きな違いが有りました.
更に,
MITでは,HCPの上限は12+
野郎達の方は,記載無し.
後者はCAPP(カペレッティ)として一般的な15-(悪い15)HCP以下で,それ以上はペナルティ・ダブルと解される.
MITが12+(良い12)HCP未満として居るのは,敵がウィークNTオープンだということを前提にしているのでしょう.
〔注〕12-14HCPは5回に1回,15-17HCPは10回に1回起こるので,ウィークNTの方が2倍使用機会が有る.プレシジョンでは当然そうなっているが,スタンダードでもこれを使う人が,日本でも,辞典に残っている”KAMIKAZE”ノートランプまで有った昔の大流行時代ほどでないが,ときどき出てくる.これに対して,ペナルティ・ダブルを,
(ア)12+HCP以上
とするか,
(イ)15+HCP以上(多数)
とするかの2通りある.(つくばプレシジョン〔杜氏〕は(ア).)
MITの場合,強いNTに対しては,D.O.N.T.を推奨して居る可能性が強い.(後日確認)
でも面白いですね。たとえばMITも最後の例の7ですが、(6+3)-8LTC=1ゆえパスなのに2C?とは如何に?
ガイズ風ならOK牧場・・・
そこで他の例を見直したところ、Example No1(MELの法則の下)
K53
AQ874
K72
93
は、(5+3)-7LTC=1ゆえパスとありますが、私は介入したいですね、素直に。
ブリッジ野郎にも似た例で、
AQ873
K63
85
K94
(5+3)-7LTC=1ゆえパスって消極的過ぎやしませんか。
1NTに売ってディフェンスし、落とそうとか、こちらがDBLされて大量失点が怖いとかの理由でしょうか。
敵のノンバルの1NTに売ったら、それが出来ても落ちても(ペア戦では)、こちらが負けになる事が多い気がします。
立派なOC出来る手はルールof8を使わずに素直にし、HCPが足りない2スーター時こそルールof8の出番ではないでしょうか。
Example No2
KJxxx
KJxxx
xx
x
(5+5)-7LTC=3 with 8HCPゆえ介入する。
ブリッジ野郎なら、
Kxxxx
Kxxxx
xx
x
(5+5)-7LTC=3 with 6HCPゆえ介入する。
敵のオープンがウィークNTか通常のNTかで,経験的な結果は大幅に変わるはずですが,それがはっきりしていません.
しかし,カペレッティの基本はウィークNTに対してなので,先ずはその前提で分析する他有りません.
ただし,野郎達はD.O.N.T.にも言及している.また,ディストリビューションが大事でHCPの重要性はさほどでないと断って居る.
MITはアドバンサーの指示についても述べているので,基準を変えるならば,これと総合して見なければならない.例えば8HCP保証することは,6HCPという基準に比べて,アドバンサーにとってはずっと信頼できる目安になる.
etc. ここで珈琲
カペレッティは,D.O.N.T.と違って,(ウィークNTが対象だったことも有り)味方のコントラクトを見付けることが第1の目標なので,改めて,この資料の指示や例と,『25のコンベンション』の続編("25 More -")なども見ながら検討する必要が出て来ました.
なお5-3の2スーターで,ルール・オブ8をクリアする例は,どちらにも無い.6-3は(マスター様が注目された)バランシングの1例だけですか
ここでブランチ
アドバンサーのナチュラル2NTビッドの合理性のためには当然8HCP保証して欲しいけれども,ルール・オブ8の焦点である2Dについては,古典的なLoTT(17HCPから的中率が7割超える.)でも6HCPで十分かもしれないとか,いろいろ謎が深まります.