Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

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MITのブリッジクラブの文献から 4    〝ルール・オブ8〟再訪

2011年11月13日 | Weblog
本ブログ『ブリッジ用語 76 メルの法則(ルール・オブ8)―カペレッティはどこまで弱くしても良いか?』とその(続)Melのルール、別名〝ルール・オブ・エイトで引用したのは,シリーズにする前のMITの文献でした. 

このほどマスター様から,ブリッジ野郎達のルール・オブ8の解説が有るとの御教示を頂いて,早速比較したところ,

まず,

MITでは,対象となる2スーツに8HCP必要としている.
ブリッジ野郎達(ガイズ)では,6HCPで良い

という大きな違いが有りました.

更に,

MITでは,HCPの上限は12+
野郎達の方は,記載無し.

後者はCAPP(カペレッティ)として一般的な15-(悪い15)HCP以下で,それ以上はペナルティ・ダブルと解される.

MITが12+(良い12)HCP未満として居るのは,敵がウィークNTオープンだということを前提にしているのでしょう.

〔注〕12-14HCPは5回に1回,15-17HCPは10回に1回起こるので,ウィークNTの方が2倍使用機会が有る.プレシジョンでは当然そうなっているが,スタンダードでもこれを使う人が,日本でも,辞典に残っている”KAMIKAZE”ノートランプまで有った昔の大流行時代ほどでないが,ときどき出てくる.これに対して,ペナルティ・ダブルを,

(ア)12+HCP以上

とするか,
(イ)15+HCP以上(多数)

とするかの2通りある.(つくばプレシジョン〔杜氏〕は(ア).)

MITの場合,強いNTに対しては,D.O.N.T.を推奨して居る可能性が強い.(後日確認)

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5 コメント

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見落としていました (マスター)
2011-11-13 15:05:09
すみません、ブリッジ用語 76 メルの法則(ルール・オブ8)を見落としてコメントしたようです、ごめんなさい。
でも面白いですね。たとえばMITも最後の例の7ですが、(6+3)-8LTC=1ゆえパスなのに2C?とは如何に?
ガイズ風ならOK牧場・・・
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素直に考えてまました (マスター)
2011-11-14 11:14:27
その前に、MITの例の7ですが、「Eならnot enoughだが、リオープンのWならenough」と、書いてありました。
そこで他の例を見直したところ、Example No1(MELの法則の下)
K53
AQ874
K72
93
は、(5+3)-7LTC=1ゆえパスとありますが、私は介入したいですね、素直に。
ブリッジ野郎にも似た例で、
AQ873
K63
85
K94
(5+3)-7LTC=1ゆえパスって消極的過ぎやしませんか。
1NTに売ってディフェンスし、落とそうとか、こちらがDBLされて大量失点が怖いとかの理由でしょうか。
敵のノンバルの1NTに売ったら、それが出来ても落ちても(ペア戦では)、こちらが負けになる事が多い気がします。
立派なOC出来る手はルールof8を使わずに素直にし、HCPが足りない2スーター時こそルールof8の出番ではないでしょうか。
Example No2
KJxxx
KJxxx
xx
x
(5+5)-7LTC=3 with 8HCPゆえ介入する。

ブリッジ野郎なら、
Kxxxx
Kxxxx
xx
x
(5+5)-7LTC=3 with 6HCPゆえ介入する。
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本気で取り組むとすれば (五S)
2011-11-15 08:46:33
まずこのルールの理論的あるいは経験的な根拠が分かりません.後者についてはせめていくつかの手で経験して見るほかありません.

敵のオープンがウィークNTか通常のNTかで,経験的な結果は大幅に変わるはずですが,それがはっきりしていません.

しかし,カペレッティの基本はウィークNTに対してなので,先ずはその前提で分析する他有りません.

ただし,野郎達はD.O.N.T.にも言及している.また,ディストリビューションが大事でHCPの重要性はさほどでないと断って居る.

MITはアドバンサーの指示についても述べているので,基準を変えるならば,これと総合して見なければならない.例えば8HCP保証することは,6HCPという基準に比べて,アドバンサーにとってはずっと信頼できる目安になる.

etc. ここで珈琲
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MITも,はじめからフツーのNTも対象だった (五S)
2011-11-15 09:35:19
ちゃんと読もうと思ってプリントしたら,副題にカッコして「ストロングでもウィークでも」と明記されて居ました.

カペレッティは,D.O.N.T.と違って,(ウィークNTが対象だったことも有り)味方のコントラクトを見付けることが第1の目標なので,改めて,この資料の指示や例と,『25のコンベンション』の続編("25 More -")なども見ながら検討する必要が出て来ました.

なお5-3の2スーターで,ルール・オブ8をクリアする例は,どちらにも無い.6-3は(マスター様が注目された)バランシングの1例だけですか

ここでブランチ
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アドバンサーは11HCPで2NT (五S)
2011-11-15 13:13:34
というのがMIT.ナチュラルとコンベンショナルとも.他に2H,2Sでは10-12HCPで2NT経由で3台レイズと言うのも有る.

アドバンサーのナチュラル2NTビッドの合理性のためには当然8HCP保証して欲しいけれども,ルール・オブ8の焦点である2Dについては,古典的なLoTT(17HCPから的中率が7割超える.)でも6HCPで十分かもしれないとか,いろいろ謎が深まります.
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