マスター・ダブル(寄稿) ダブルの体系的活用 (第2回) 2011年11月16日 | Weblog 第1回 アナーリダブル に引き続き,コメント形式で掲載します. « MITのブリッジクラブの文... | トップ | Kのアンダーリードはタブー... »
9 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 マスターダブルその1 (マスター) 2011-11-16 13:11:08 次に進む前に確認します。敵のフィットした1x-2xには死んでも売らない前提ですので、こういうオークションでのペナルティーダブルは取り敢えず捨てる事になりますのよ。(お仕置きしたいハンドならパスしてPPでパートナーまで回った時、パートナーの御機嫌伺いXを流す)以下の場合、WのあなたのXは どう取り決めていらっしゃいますか?W N E S1D 1H 1S 2HX?①スペード3枚②スペード2枚③ミニマムオープンでは無い事を示す④クラブ5枚以上⑤そんなの知らん⑥やけくそなどでしょうか、①②はサポートXの流れで決めていない人 多し。どれも あんまり意味無いと思いませんか?マスターXは、アナーXXの応用ですから、簡単です。あにっ?それでも分かりにくいってか、では書き換えます。W N E SP 1H 1S XXXの意味は、スペードのAかKありですよね。Sがネガティブダブルも2Hも、スペードのAxやKxを示したいからの発想。マイクのローレンスX(訳本ダブル大活躍P102)と似ていますが(ぱくり?)、私のはXにQを含まないのが違うとこ。wが2Sと即サポートするとQ以下の3、4枚スペードを示し、XはAxかKx以上(2枚以上 枚数不明)です。この後、Nの何とかHに落ち着いた場合、もしWがXしていればEは安心してスペードのローをOL出来ます。E WAxxxx Kx(x)何の危険や損失無く、Aのアンダーリードが出来て、ダミーが見られ、全体を想像できるって素晴らしいと思うのです。蛇足(初級者の方へ)こういう取り決め(マスターダブルのような)無しで、敵のスーツコントラクトにAのあるスーツから何かOLすると、多くの場合、損するので注意してね。 返信する それぞれ核心を衝いてますね (五S) 2011-11-17 12:25:53 >①②はサポートXの流れで決めていない人 多しハーディ‐つくばでは,1Sが5枚保証だから自動的に②.>どれも あんまり意味無いと思いませんか?それも事実.>私のはXにQを含まないのが違うとこ。Qまで,つまりトップ・アナーをまとめて含めるかどうかは,一長一短なのか二長一短なのか?>蛇足(初級者の方へ)…>敵のスーツコントラクトにAのあるスーツから何かOLすると、多くの場合、損するので確かにそうです.それで古典的ですが,私の教室では,切り札コントラクトの場合,OLでAの下からリードすることはタブーにして居ます.(A自身をリードすることはOK.)パートナーの絵札の情報が,この種類のダブルで得られる場合には,(ア)OLする側がAだけを持っているとき,KがQか分からない情報は,あまり有用で無い.(イ)OLする側がKだけを持っている場合,AまたはQの情報は,極めて有用である.私の教室では,やはり古典的に(スラムの場合を除き)孤立したK自身や,その下のスポットカードをリードすることもタブーにして居ます.(スーツでなくNTコントラクトのときでも.)この古典的な枠組みを前提にする場合には,(イ)の効用の方が大きいので,Qを含む方をOL情報として支持することになるし,またディフェンス途中でも,Q以上が有るか無いかのほうの情報のほうが良さげな気がします.Kの位置が確実にバレてしまうのも,デクレアラーを助けるので,Qかもしれない位の方が無難かとも思います.結局,ベースとしてどういうOLの約束をしているかが前提になるでしょうが,私の教室の場合は極端にシンプルにしている嫌いがあることは否めません.この辺についても先輩教師として御教示頂ければ幸いです. 返信する マスターXその2 (マスター) 2011-11-17 19:49:10 W N E1C(1H)1S=スペード4枚以上! X=スペード3枚以下!!と、今まで通りのがあり、どちらかを選択とあります。(最新のこれ?を使う上級者も多く、本の購入者も、これを採用すれば、席巻されるかもしれませんので私は危惧しております、私は・・もちろん♪む~かしの名前~で出て~います~♪が好き)つまりこの決めならEのスペードは4枚かもゆえ、①の3枚を示すのもあるわけでしてW N E S1D 1H 1S 2HX=スペード3枚、ややこしい限り。また1Sが5枚保証の取り決めでも、W N E S1D 1H 1S 2HX=スペード3枚としても不都合は起きませんし、むしろX=2枚を示しても、もしEが5枚ならLOTTの法則には合いません。Eが6枚スペードの時のみ役立ちますが、効果は薄い気がします。それならいっそ、マスターXにしたら、と思うわけです。マスターXやXXを使う際、Qまで含めるか否かですが、大勢というか大御所はQまで含める文献が多く、それは敵のNTになった時には効果的。ですが、競り合っているのですから、多くは敵のスーツコントラクトになっている前提ならば、Qでは心もとない。 xxAJ10xx Kxx Qxxを期待して、xをOLしたら、実際は xxAJ10xx Qxx KxxでKに勝たれたら悲しい~♪という私の我侭かもしれません。AやKのアンダーリードその他は別の話題に致しましょう。PS 一長一短なのか二長一短なのか? 私は胴長短足 返信する 補足 (マスター) 2011-11-17 19:52:37 なぜか文頭が抜けていましたので補足します。お返事有難うございました。林本のネガティブダブルには2種類あり、P87には最新の?W N E1C(1H)1S=スペード4枚以上! X=スペード3枚以下!!と、今まで通りのがあり、どちらかを選択とあります。 返信する 『またまたの 脱線なれど 楽しけれ 生きているから 囀りあえる』 (マスター) 2011-11-18 17:16:43 スーツコントラクトに対し、Aの下から打ちません(初・中級のみ)は同じですが、”Aも打たないよう”教えております。経験的に右の敵がディクレアラー(点有り)ゆえ結構Kxを持っている場合があるからです。「孤立したK自身や,その下のスポットカードをリードすることもタブーにして居ます.(スーツでなくNTコントラクトのときでも.)」誤解してたら御免なさい、Kx2やKxx2から2はOLタブーという意味ですか。もしそうなら、出典や理由は何ですか? 恥ずかしながら、私には知識が無いのです。ディクレアラーがAQかもしれないなら確かに損をしますが、AQxなら損しないかもしれませんし、パートナーにQくらいあるかも。生徒に「AのアンダーリードもKのアンダーリードを してはいけない」と習った方が いましたので、今 思い出して、お聞きしております。(「ア)OLする側がAだけを持っているとき,KがQか分からない情報は,あまり有用で無い.」ですからマスターX(XX)したらKを持っています。QではX(XX)しませんのよ。先駆者(有名人)はQまで含めるのですが、私は含めないと意地を張っておりますのは、五S様に教えて頂いたからです。「反論を気にしていたら研究発表など出来ない」私のは、AかKのシングルトンでもするMunson Redoubleより穏やかな気がします。http://tommybridgeblog.blogspot.com/2007/03/advances-to-overcalls-part-3.html 返信する マスターXその3 (マスター) 2011-11-18 17:32:31 私は いつ御迎えが来るか分かりませんので、、少しだけ進みます。W N E S1C 1H 1S(S5) 2HX =Ax(x),Kx(x) S3枚も2枚もサポートDBLは使わない!2S=xxx(9LTC)3S=xxxx(8LTC)みたいな感じです。 返信する Kの下からのリード (五S) 2011-11-18 23:08:19 >Kx2やKxx2から2はOLタブーという意味ですか。もしそうなら、出典や理由は何ですか?言葉が足りなかったかもしれませんが,パートナーがビッドしたスーツの場合には,通常はOL(オープニング・リード)としてこのスーツを選ぶだろうし,切り札コントラクトならばむしろKリードを推奨するかもしれません.パートナーも自分もビッドしていないか,自分はビッドしたけれども,パートナーがサポートしないスーツの場合,孤立したKを含むスーツのリードを普通はしないのは,(スラムでデクレアラーに心理的負担を掛けることを除いて,)古い常識の一つだと思いますが,念のためにそれの根拠になりうるかも知れない文献を上げれば,テレンス・リースの『コントラクト・ブリッジ・コンプリート』に,対NTでKJ10xxxからKをリードすること以外,K自身やKの下打ちをすることについて言及されて居ないのが,これを反映して居ると言えるかと思います.少なくとも最も優先順位が低いリードだと解されます.それで,ほんの数年前ブリッジに復帰して見たら,以前はスラムに対してのギャンブリング・ディフェンスとしてだけ正当化されていた(それは私のブリッジ歴の途中で世界的に出現したものです.)Kの下打ちが,ほとんど当たり前になっていることに気付いたことは,ちょっとした驚きだったものです.>生徒に「AのアンダーリードもKのアンダーリードを してはいけない」と習った方が いましたのでその人の先生は私のように旧いタイプだったのでしょう.私自身は,ブリッジ・プレイヤーとしては遥かに優秀な後輩にそう躾けられました.遅くても70年代後半までのことだったと思いますが,60年代でもそう心得て居たような気がします.(となるとゴーレンに遡る筈ですが,彼の『プレイ&ディフェンス』にはそれを窺わせるような記述はありません.)サードハンドに上級者が居るときは,その方が分かりやすいという,上級者あるいは先生の「個人的思惑」ないし「賢い戦法」でもあるのかもしれません.一般にビッドでもディフェンスでも,上手な方の指示に下手な方が奴隷として従うのが,一番効率的なことは,厳然たる事実で,カルバートソン・システムはそれを前提にして居ました.ゴーレン・システムは,HCPの活用以上に,ビッドでの隷属性を崩したから多くの人に支持された.〔そしてハーディは,この意味も込めたかどうかは知らないけれども,カルバートソンとゴーレンを総合すると自ら述べているわけです.〕遡って,孤立したKに率いられるスーツのOLの優先順位が極めて低いことに,どれほどの正当な理由が有るかは,私は考えたことは有りません.上述のリースの本には,場合により切り札コントラクトでサイドスーツのAxxからxをリードすることもときに正当化されると有りますが,Kxxについてはそれすらも有りません.(無論ディフェンスが或る段階まで来たら,Kx(x)やQx(x)からKやQをリードする判断が必要なことは,大抵の本のどこかに書いて有る筈です.ローレンス・ダブルやマスターダブルは,ときにこの種の判断にも役立つことが期待されるかもしれません.)いずれにせよ,アンダーリードについては,ACBLエンサイクロペディアに或る程度詳しく議論されているようなので,何か分かったら,別途書くことにします. 返信する 60年代のエンサイクロペディア(英国版) (五S) 2011-11-19 21:15:13 では,切り札コントラクトで,特に高いコントラクトに対しては,サポートされて居ない絵札の下からリードするとき,KやJからよりは,Qからのほうが良いと有りました.(p355)これは事実上最初で最後の(66年に2版が出た.)非ACBL版だが,ACBL初版も恐らく同じだった.しかし,1984年のACBL版ではこの記述は消えて居ます.一方で最新版で,Axxのアンダーリード(下からのリード)について,「選択の幅が広過ぎて,パートナーがディフェンスが分からなくなるから禁止する立場が有る.」と有るので,これと同じ考えでKxxxのアンダーリードも禁止する立場が,一時ブリッジ界のどこかに有ったとしても不思議ではありません.いずれにせよ,Kxxx(4枚以下)からのアンダーリードは,xxxよりも優先度が低いのは今でもそうではありませんか?それがQxxxからとどれほどの差が有るかについての60年代の分析が,ほぼ半世紀後の今日でも未だに有効かどうかは興味深いことです. 返信する 店じまい (マスター) 2011-11-26 19:03:53 マスターXを詳しく書くのに息切れしてきたので中止します。あ、おまけを もう一つだけ(杉下右京風)。W N E2H X XX 2S,3C,3DXXはHのAx・,Kx・を示す(アナーリダブル風)。2S,3C,3Dはリード指示です(Hサポートあり!)。使用時の注意点。もし こう進んだら、W N E S2H X 2S PWは うっかりパスしてはいけません。必ず3Hと言いましょう。 返信する 規約違反等の連絡 コメントを投稿 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
以下の場合、WのあなたのXは どう取り決めていらっしゃいますか?
W N E S
1D 1H 1S 2H
X?
①スペード3枚
②スペード2枚
③ミニマムオープンでは無い事を示す
④クラブ5枚以上
⑤そんなの知らん
⑥やけくそ
などでしょうか、①②はサポートXの流れで決めていない人 多し。どれも あんまり意味無いと思いませんか?
マスターXは、アナーXXの応用ですから、簡単です。あにっ?それでも分かりにくいってか、では書き換えます。
W N E S
P 1H 1S X
XXの意味は、スペードのAかKありですよね。Sがネガティブダブルも2Hも、スペードのAxやKxを示したいからの発想。
マイクのローレンスX(訳本ダブル大活躍P102)と似ていますが(ぱくり?)、私のはXにQを含まないのが違うとこ。
wが2Sと即サポートするとQ以下の3、4枚スペードを示し、XはAxかKx以上(2枚以上 枚数不明)です。
この後、Nの何とかHに落ち着いた場合、もしWがXしていればEは安心してスペードのローをOL出来ます。
E W
Axxxx Kx(x)
何の危険や損失無く、Aのアンダーリードが出来て、ダミーが見られ、全体を想像できるって素晴らしいと思うのです。
蛇足(初級者の方へ)こういう取り決め(マスターダブルのような)無しで、
敵のスーツコントラクトにAのあるスーツから何かOLすると、多くの場合、損するので注意してね。
ハーディ‐つくばでは,1Sが5枚保証だから自動的に②.
>どれも あんまり意味無いと思いませんか?
それも事実.
>私のはXにQを含まないのが違うとこ。
Qまで,つまりトップ・アナーをまとめて含めるかどうかは,一長一短なのか二長一短なのか?
>蛇足(初級者の方へ)…
>敵のスーツコントラクトにAのあるスーツから何かOLすると、多くの場合、損するので
確かにそうです.それで古典的ですが,
私の教室では,切り札コントラクトの場合,OLでAの下からリードすることはタブーにして居ます.(A自身をリードすることはOK.)
パートナーの絵札の情報が,この種類のダブルで得られる場合には,
(ア)OLする側がAだけを持っているとき,KがQか分からない情報は,あまり有用で無い.
(イ)OLする側がKだけを持っている場合,AまたはQの情報は,極めて有用である.
私の教室では,やはり古典的に(スラムの場合を除き)孤立したK自身や,その下のスポットカードをリードすることもタブーにして居ます.(スーツでなくNTコントラクトのときでも.)
この古典的な枠組みを前提にする場合には,(イ)の効用の方が大きいので,Qを含む方をOL情報として支持することになるし,またディフェンス途中でも,Q以上が有るか無いかのほうの情報のほうが良さげな気がします.Kの位置が確実にバレてしまうのも,デクレアラーを助けるので,Qかもしれない位の方が無難かとも思います.
結局,ベースとしてどういうOLの約束をしているかが前提になるでしょうが,私の教室の場合は極端にシンプルにしている嫌いがあることは否めません.この辺についても先輩教師として御教示頂ければ幸いです.
1C(1H)1S=スペード4枚以上!
X=スペード3枚以下!!
と、今まで通りのがあり、どちらかを選択とあります。(最新のこれ?を使う上級者も多く、本の購入者も、これを採用すれば、席巻されるかもしれませんので私は危惧しております、私は・・もちろん♪む~かしの名前~で出て~います~♪が好き)
つまりこの決めならEのスペードは4枚かもゆえ、①の3枚を示すのもあるわけでして
W N E S
1D 1H 1S 2H
X=スペード3枚、ややこしい限り。
また1Sが5枚保証の取り決めでも、
W N E S
1D 1H 1S 2H
X=スペード3枚としても不都合は起きませんし、むしろX=2枚を示しても、もしEが5枚ならLOTTの法則には合いません。Eが6枚スペードの時のみ役立ちますが、効果は薄い気がします。それならいっそ、マスターXにしたら、と思うわけです。
マスターXやXXを使う際、Qまで含めるか否かですが、大勢というか大御所はQまで含める文献が多く、それは敵のNTになった時には効果的。ですが、競り合っているのですから、多くは敵のスーツコントラクトになっている前提ならば、Qでは心もとない。
xx
AJ10xx Kxx
Qxx
を期待して、xをOLしたら、実際は
xx
AJ10xx Qxx
Kxx
でKに勝たれたら悲しい~♪という私の我侭かもしれません。
AやKのアンダーリードその他は別の話題に致しましょう。
PS 一長一短なのか二長一短なのか? 私は胴長短足
お返事有難うございました。林本のネガティブダブルには2種類あり、P87には最新の?
W N E
1C(1H)1S=スペード4枚以上!
X=スペード3枚以下!!
と、今まで通りのがあり、どちらかを選択とあります。
経験的に右の敵がディクレアラー(点有り)ゆえ結構Kxを持っている場合があるからです。
「孤立したK自身や,その下のスポットカードをリードすることもタブーにして居ます.(スーツでなくNTコントラクトのときでも.)」
誤解してたら御免なさい、Kx2やKxx2から2はOLタブーという意味ですか。もしそうなら、出典や理由は何ですか?
恥ずかしながら、私には知識が無いのです。ディクレアラーがAQかもしれないなら確かに損をしますが、
AQxなら損しないかもしれませんし、パートナーにQくらいあるかも。
生徒に「AのアンダーリードもKのアンダーリードを してはいけない」と習った方が いましたので、
今 思い出して、お聞きしております。
(「ア)OLする側がAだけを持っているとき,KがQか分からない情報は,あまり有用で無い.」
ですからマスターX(XX)したらKを持っています。QではX(XX)しませんのよ。
先駆者(有名人)はQまで含めるのですが、私は含めないと意地を張っておりますのは、五S様に教えて頂いたからです。
「反論を気にしていたら研究発表など出来ない」
私のは、AかKのシングルトンでもするMunson Redoubleより穏やかな気がします。
http://tommybridgeblog.blogspot.com/2007/03/advances-to-overcalls-part-3.html
私は いつ御迎えが来るか分かりませんので、、少しだけ進みます。
W N E S
1C 1H 1S(S5) 2H
X =Ax(x),Kx(x) S3枚も2枚もサポートDBLは使わない!
2S=xxx(9LTC)
3S=xxxx(8LTC)みたいな感じです。
言葉が足りなかったかもしれませんが,パートナーがビッドしたスーツの場合には,通常はOL(オープニング・リード)としてこのスーツを選ぶだろうし,切り札コントラクトならばむしろKリードを推奨するかもしれません.
パートナーも自分もビッドしていないか,自分はビッドしたけれども,パートナーがサポートしないスーツの場合,孤立したKを含むスーツのリードを普通はしないのは,(スラムでデクレアラーに心理的負担を掛けることを除いて,)古い常識の一つだと思いますが,念のためにそれの根拠になりうるかも知れない文献を上げれば,テレンス・リースの『コントラクト・ブリッジ・コンプリート』に,対NTでKJ10xxxからKをリードすること以外,K自身やKの下打ちをすることについて言及されて居ないのが,これを反映して居ると言えるかと思います.少なくとも最も優先順位が低いリードだと解されます.
それで,ほんの数年前ブリッジに復帰して見たら,以前はスラムに対してのギャンブリング・ディフェンスとしてだけ正当化されていた(それは私のブリッジ歴の途中で世界的に出現したものです.)Kの下打ちが,ほとんど当たり前になっていることに気付いたことは,ちょっとした驚きだったものです.
>生徒に「AのアンダーリードもKのアンダーリードを してはいけない」と習った方が いましたので
その人の先生は私のように旧いタイプだったのでしょう.私自身は,ブリッジ・プレイヤーとしては遥かに優秀な後輩にそう躾けられました.遅くても70年代後半までのことだったと思いますが,60年代でもそう心得て居たような気がします.(となるとゴーレンに遡る筈ですが,彼の『プレイ&ディフェンス』にはそれを窺わせるような記述はありません.)
サードハンドに上級者が居るときは,その方が分かりやすいという,上級者あるいは先生の「個人的思惑」ないし「賢い戦法」でもあるのかもしれません.
一般にビッドでもディフェンスでも,上手な方の指示に下手な方が奴隷として従うのが,一番効率的なことは,厳然たる事実で,カルバートソン・システムはそれを前提にして居ました.ゴーレン・システムは,HCPの活用以上に,ビッドでの隷属性を崩したから多くの人に支持された.〔そしてハーディは,この意味も込めたかどうかは知らないけれども,カルバートソンとゴーレンを総合すると自ら述べているわけです.〕
遡って,孤立したKに率いられるスーツのOLの優先順位が極めて低いことに,どれほどの正当な理由が有るかは,私は考えたことは有りません.上述のリースの本には,場合により切り札コントラクトでサイドスーツのAxxからxをリードすることもときに正当化されると有りますが,Kxxについてはそれすらも有りません.
(無論ディフェンスが或る段階まで来たら,Kx(x)やQx(x)からKやQをリードする判断が必要なことは,大抵の本のどこかに書いて有る筈です.ローレンス・ダブルやマスターダブルは,ときにこの種の判断にも役立つことが期待されるかもしれません.)
いずれにせよ,アンダーリードについては,ACBLエンサイクロペディアに或る程度詳しく議論されているようなので,何か分かったら,別途書くことにします.
これは事実上最初で最後の(66年に2版が出た.)非ACBL版だが,ACBL初版も恐らく同じだった.
しかし,1984年のACBL版ではこの記述は消えて居ます.
一方で最新版で,Axxのアンダーリード(下からのリード)について,「選択の幅が広過ぎて,パートナーがディフェンスが分からなくなるから禁止する立場が有る.」と有るので,これと同じ考えでKxxxのアンダーリードも禁止する立場が,一時ブリッジ界のどこかに有ったとしても不思議ではありません.
いずれにせよ,Kxxx(4枚以下)からのアンダーリードは,xxxよりも優先度が低いのは今でもそうではありませんか?それがQxxxからとどれほどの差が有るかについての60年代の分析が,ほぼ半世紀後の今日でも未だに有効かどうかは興味深いことです.
W N E
2H X XX
2S,3C,3D
XXはHのAx・,Kx・を示す(アナーリダブル風)。
2S,3C,3Dはリード指示です(Hサポートあり!)。
使用時の注意点。もし こう進んだら、
W N E S
2H X 2S P
Wは うっかりパスしてはいけません。必ず3Hと言いましょう。