ボンジュール 落ち着いた雨の朝です.
サポート・ダブルは中級者には常識になりました.確認すると,
1. 基本.
(ア) シーケンス例:
(a)1♣ 1♥ 1♠ 2♥
Dbl
(b) 1♣ Pass 1♥ 1♠
Dbl
(イ) Dblの意味:
オープナーが,そのRHOのオーバーコールがリスポンダーの2台より下のとき,リスポンダーのスーツのちょうど3枚のサポートを伝えるもの.(4枚サポートが有ればレイズ.)
これだけで十分強力で嬉しい道具
ですが,この先どこまでが「常識」か?
2. サポート・リダブル:
RHOがDblならオープナーRedbl.
は「ほぼ常識」でしょうが,JCBLコンベンションカードでは,ちゃんと□にチェックすることになっています.
3. NTオーバーコールされた後:
(c)1♣ 1♥ 1♠ 1NT
Dbl
ACBL百科ではサポート・ダブルにしたほうが「多分得だろう」と書いています.
4. リスポンダーのスーツがメジャーでないとき(♦しかありえない):
(d)1♣ Pass 1♦ 1♠
Dbl
(ア) [例外にするという約束をしない限り,当然] ♦3枚サポート
(イ) 4枚の♥スーツにする.(ネガティブ・ダブルの位置を180度入れ替えたもので,本質的にはサポート・ダブルより古い.)
「サポート・ダブル」を使っている場合にも,こっちにするプレーヤーが多い.
最近,この(ア)と(イ)を合わせた
(ウ) ♦3枚サポートと4枚の♥同時保証
をサポート・ダブルと呼んでいる日本語サイトがあるということで質問を受けましたが,用語法としては.(ア)がある限り正当ですが,他のシステムとの比較をする場では,基本概念を誤解する人が出て混乱が生じてしまいます.
さてつくばサイエンティフィックでは? 入門向きでなく,完全版としての相場は1-3と4(イ)あたりでしょう.つまりマイナーはサポート・ダブルにしない.
たしかに4(ウ)のほうがより安全ですが,4枚メジャーを示すのに♦3枚サポートの付加条件を入れるのでは,使える機会が大幅に減りますね.
むしろ,直感的には曖昧で危険だけれども,どちらかの場合という約束なら検討に値するような気がします.
(時間が有れば,最近の検討会で実際に有った4(イ)ならDblできたが,4(ウ)と信じていたため4枚メジャーを示せなかった(?)手を探して,後で掲載します.)

サポート・ダブルは中級者には常識になりました.確認すると,

(ア) シーケンス例:
(a)1♣ 1♥ 1♠ 2♥
Dbl
(b) 1♣ Pass 1♥ 1♠
Dbl
(イ) Dblの意味:
オープナーが,そのRHOのオーバーコールがリスポンダーの2台より下のとき,リスポンダーのスーツのちょうど3枚のサポートを伝えるもの.(4枚サポートが有ればレイズ.)
これだけで十分強力で嬉しい道具


RHOがDblならオープナーRedbl.
は「ほぼ常識」でしょうが,JCBLコンベンションカードでは,ちゃんと□にチェックすることになっています.

(c)1♣ 1♥ 1♠ 1NT
Dbl
ACBL百科ではサポート・ダブルにしたほうが「多分得だろう」と書いています.

(d)1♣ Pass 1♦ 1♠
Dbl



最近,この(ア)と(イ)を合わせた
(ウ) ♦3枚サポートと4枚の♥同時保証
をサポート・ダブルと呼んでいる日本語サイトがあるということで質問を受けましたが,用語法としては.(ア)がある限り正当ですが,他のシステムとの比較をする場では,基本概念を誤解する人が出て混乱が生じてしまいます.


たしかに4(ウ)のほうがより安全ですが,4枚メジャーを示すのに♦3枚サポートの付加条件を入れるのでは,使える機会が大幅に減りますね.

(時間が有れば,最近の検討会で実際に有った4(イ)ならDblできたが,4(ウ)と信じていたため4枚メジャーを示せなかった(?)手を探して,後で掲載します.)
①上から4045の場合
・Dが4枚あるので2Dのレイズが出来るが1Sを優先。
・Cが5枚あるので2Cのリビッドが出来るが1Sを優先。
(Dが3枚以上もX出来ない。)
②上から4135の場合
・Cが5枚あるので2Cのリビッドが出来るがXを優先。
こちらのサイトでは2/1が競り合いの前で中断されたらしいと残念に思っていたところ,SAYCベースの競り合いとして執筆されたものか? 訳語その他に疑問無しとしませんが,よく調べておられますね.
ところで,どうしてもサポート・ダブルの項が見つかりません.ホームからどう行けばたどり着けるか教えてください.
中級編 リストB Support Double
http://www5a.biglobe.ne.jp/~chisaori/top-2nd.htm
解釈を補うと,私の本文の4で,
(d)1♣ Pass 1♦ 1♠
は(イ)でサポート・ダブルでなく,単にビッドの台を上げずに♥を示すほう.
一方で,省略したほうの
(e)1♣ Pass 1♦ 1♥
では,1♠が台を上げずに示せるところ,わざわざDblにするからには,サポート・ダブルを兼ねようということですね.
なんか凝りすぎのような気がします.空きビッド(コール)を埋めるためには,一つの当然の解釈になるとはいえ,♦3枚丁度のためだけというのはどうも勿体無い.
たとえば「♦丁度3枚」より「♦3枚以上」のほうがずっと有効だということは無いでしょうかねぇ.それなら
①②はDblになり,
③4-2-2-5 は1♠
ですっきりする.まさか原著者はもともとそのつもりだったなんてことはないのでしょうか.
ハーディは,サポート・ダブルは上級篇のみで扱い,メジャー・レスポンスの場合しか述べていない.彼の本の書き方全体から判断して,マイナー(ダイヤモンドに限る)レスポンスの後については全くコミットしていないと読むべきでしょう.
ローレンスは訳本をJCBLから入手するほうが早いが,一般論として,翻訳ミスもありうるので,時間が掛かっても原書を取り寄せましょう.
数学書をプロ同士のはずの数学者が訳してさえも,丁度3か3以上か間違うことがあるので,結局原文に当たって,ニュアンスを正確に読み取る必要がしばしば起こります.元が間違っていたり曖昧なことも案外有るもの.
いま『25のコンベンション』の続編を取り寄せ中です.あと3週間では無理かな.
ダブルを含めてここらが春のテーマになるのでしょうね.