少子化に貢献って?

2015年11月16日 | 子どもがいないということ
子どもがいないと「少子化に貢献していないんだけどね~」、と冗談めかして言ったりする場面があるかもしれません。
深刻な言い方じゃなくても、テヘヘみたいな。

反対にお子さんが3人や4人いる方が「少子化に貢献しているね」と言われている場に
居合わせたことが何回かあります。

どちらもシリアスな雰囲気ではなく枕詞のようなノリの場合が多いので、そこまで
真剣には受け止めていません。
が、
この「少子化に貢献する、しない」
いつから言うようになったんだか、、、
私は好きじゃないなあ。

もし私が子どもがたくさんいて、少子化に貢献していると言われても
いい感じがしないと思います。
日本の人口を増やすお手伝い?

その家族で子どもは何人欲しい、何人なら育てられる、この子が兄弟が欲しいと言っているから2人目を考えようか、などなど先ず個々の意思があると思います。
少子化に貢献するぞ、だから4人子どもを持つぞー!と先ず思ってから産む人いるんでしょうか。
結果的に少子化貢献になったとしても、最初から若い人口を増やすために子どもを産むぞ、とは
ならないですよね。

この「少子化に貢献」という言葉が聞かれるようになってから
子どもがいない女性はより肩身が狭い、と感じる要素が増えました。

う~ん、少子化に貢献するという言い方、子どもを持つ人にも持たない人にも
どちらにとっても違和感があるようにも思うこの頃です。








四十歳を過ぎた私の人生の中で、、、

2015年11月15日 | 子どもがいないということ

今朝の新聞のとある記事の始まり。

「四十歳を過ぎた私の人生の中で、やり残したことがあるとしたら自分の子供を持つことだー。」

ん?

書評欄で『小泉今日子書評集』という本を書評した記事の始まりで、
(書評の書評っていう感じ?)

『四十九日のレシピ』について小泉今日子さんが書かれた書評の一文だそうです。

この一文、普通にスルーしていく人もたくさんいるけれど、
子どもが欲しくて持てなかった同じ世代の女性には、一瞬ぐっとくるものがあるかもな~(私がそうだった)。

誰だって自分の感情が揺れなければ、ただの一文、共感できるものがあれば心動かされる。

自分の心情を表す言葉に接すると
あ~、同じような人がいるとホッとしたりもします。

お子さんがいない著名人(著名人カップル)は、考えてみると
結構いらっしゃると思います。

今はブログが一般的な時代なので、その中で書かれている方もいるのかな?
ちょいタブーな話題なので
おおっぴらにそのことだけを書かれたものはあまり見かけない(私のところには情報が入ってこない)。


『四十九日のレシピ』は、子どもができなかった女性が出てきますよね。
映画化もされているけれど
まだ見ていないので、一度見てみようと思います。
小泉今日子さん書評集もたくさんの本の書評を書いているようなので
今度読んでみようっと。


子どもがいなかった昔の女性に聞いてみたい

2015年11月14日 | 子どもがいないということ
多様な生き方がそこそこ認められつつある今と違って、昔って
子どもがいない女性は本当に大変だったと思うんですよね。

戦前だったらお妾さんが子どもを産んでその子が家を継ぐということもありました。
子どものいない本妻がお妾さんの子どもを育てるということも
あったし、本心は分からないけれど女とはそういうものって
教育されてきてその子を育てて家を守っていたと思います。

朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公のモデル、広岡浅子さんも
第二子は健康上の理由であきらめて、自分の世話をしてきた女性に
夫のお妾さんになるよう勧めて実際その人が産んだ子どもが4人とか
(今だったら考えられないな)。

しかし戦後は男女平等。
妻が子どもを産めないならお妾さんが子どもを産むこともアリ、ということはなくなり、
養子を取るか or 子どもをいない人生を歩むことになり、、、。

養子も少子化になると親戚縁者というのは難しいし、かといって
どこか「血」というものを日本ではとても尊んでいて
他人の子どもを養子にするということ、、、アメリカの養子文化みたいなものも根付いていない。

この
・お妾さんもNGで
・養子もNGで
子どもをいない人生を歩むことになった一昔前の女性たち、
今、70代以上くらいの女性って
どれほどつらい想いをしてきたのかな、ってふと思います。

戦後とはいえ、
姑さんも今より厳しいだろうし、
家というものも今より重視されていただろうし、
口うるさい親戚の数は多いし、
子どもがいないということが今よりレアで
女性の社会進出がそれほど進んでいなくて、
情報も圧倒的に今より少ないし、、、。

一度そういう方に
インタビューしてみたい。
どうやって子どもがいないということを
乗り越えてきたか、と。

子どもがいないということを一般的に話題にするのは
今でも充分タブーな感じがあるけれど、
それでもこうしてネットなどで情報を取れたり掲示板などで意見は聞ける。

そんなことが一切なかった一昔前の子どもがいなかった女性たちに比べたら
まだまだ恵まれているのかもしれないな、と思ったりします。


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