無意識

娘が
母の日にプレゼントしてくれた
お財布
大切に使っていたんだけど

もうヨレヨレのボロボロに
なってきて

で
仕方なく
新しいお財布に
変えたんだけど

その新しいお財布は
頂き物で
超高級品
それはいいんだけど

皮が固くて
私にとっては非常に
使いにくい

娘がくれたのが
１番良かったな


そんなこと
ブツブツつぶやいてたら
ダーリン
「新しい財布買ってやる」
って








おお









あなたは
なんて優しいの







いつもいつも


私はあなたに



古い物を食べさせ

臭いくさいとバカにし

毎夜できるだけ遅く帰れとキツく言い

冷蔵庫は勝手に開けるなと叱り

２台あるテレビは娘と私の物だし

お風呂は最後に入らせ

裂けた布団に寝かせてるというのに・・・・































なのに

それでも

財布を買ってくれると言うのですね






　　　　　　　　　　　　











そんなに

































わしを愛しぬいておるのか











仕方ない
買ってもらってやっか














って


デパートに着きました

「好きなのを買っていいぞ」


よし
ホンマええんじゃな




財布コーナーへ直行




どれにしよう






ほーーっ

財布も高いのう





あれっ


隣は少し安いぞ



って




その隣はもっと
安い




って


どんどん



そんな
綱渡りしてたら






































数万円のコーナーから



９８０円ワゴンコーナーに行き着いた



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　








ヤッターッ






ここが私のテリトリーなんよね



「高い財布買っていいのに」
って
横から
ダーリン言ってくれるんだけど







私にはね高級なのは
似合わんのじゃ




安いので十分よ









どれにしよう




って




安い分
そんなに色んな種類はないんだけど







軽くて
コンパクトなのがいいな



って
二つ折りのとか
色々見てたら



「長財布にせい」








「それは地味じゃ」




「それなんか変」



「それ派手すぎる」







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




















ちょっと！











ちょっと　ちょっと！！






　　　　　　　　　　　　　　　　




横からうるさすぎ





好きなの買え
って
あんたがいうたくせに
なんやかんや
私が選ぼうとするの邪魔する




「長財布はカバンの中で場所とるし
重いから嫌なの」






「でも



はなの今までの財布




二つ折りコンパクトだけど







































中味パンパンにふくらんでるから







軽いの買っても意味ない」






　　　　　　　　　　　　　　







ほんとだ！意味ないねえ











って









いわんでっ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

自分でも
財布がパンパンなのは
ようわかっておる

それが
札束の膨らみならば
どんなにみんなに
自慢できることか







どーせ


パンパンが
何から形成されておるかいうたら













大量の意味ないレシート
大量のわけわからんスタンプカード
大量の期限切れのマックたらミスドたらのクーポン券
















くらいなもんじゃ
っちゅうのは
百も承知じゃけん




　　　　　　　　　　　　　　　


痛々しいくらい
膨らんだ私のデブ財布


　　　　　　　　　　　　　　　　　　






整理せねば
整理せねば
で
経った年月よ。。。





「今度こそはあんなに
パンパンにしないから
小さめの財布でいいよ」
財布コーナーで
どんくらい時間経っただろう
もう疲れちゃって
早く決めたくって


デカ財布を勧めたり
高いの勧めたりしてくる
ダーリンどうにか丸め込んで
９８０円の二つ折り買ってもらい

帰りとんこつラーメン私がおごってあげて
仲良く家路に着きました