戦い

もう
甘い物ばっかり食べ過ぎて

お昼ごはん
何も欲しくなくなって
でも　喉が渇きまくって

だから
売店みたいなところで
コーン茶買いました

とうもろこしのお茶なんだけど
香ばしいのなんのって
日本でも流行ってほしいな





って
お茶飲んで
くつろいでる場合じゃない

今日一日しか
私らには猶予がないんだから

朝行った市場は
巨大すぎて
なにがなんやら
つかめんかったから


ミョンドンはもうこれくらいにして
いつも行くほうの
こじんまり市場へ
さっさと向かいました







そこは
毎回行く市場なので
とっても慣れてるから
落ち着く　落ち着く




足取りも軽く
見慣れた光景に
キョロキョロすることもなく
スタスタ歩いてた
わけなんだけれど






なんで












お店のにーさんら




みんなが











私らを





































日本人と見抜いておるのか




　　　　　　　　　　　　　　







重い荷物も
一切持ってない
ましてや
カメラなんか　弁当売りのように
前からぶら下げてるどころか
日本からそもそも持ってきてもない
お喋りもしてない
物珍しそうに　あたり見回してもない






































なのになんで？



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　







「オネーサン　ニセモノイリマセンカ」


「カワセイヒン　ドウデスカ」


「ノリ　アリマスヨ」



って



うるさいわい






そりゃ
日本人が一番沢山ウロウロしては
いるんだろうけど

でも
それでも
違う言葉　話してる観光客やら
地元の客やらも
グチャグチャ沢山歩いてるんだよ



そんなグチャグチャな
人ごみの中から
目ざとく見つけ
私らだけに　日本語で話しかける





日本人のオーラ放ってるのか





どんなに
地元の人間っぽく
見せようと努力したって




「コンニチワ～～ッ」


って

日本語で
すぐ接近してくるんだよ







お友達なんか

海苔屋のにーちゃんに
腕掴まれて
お店の中に引きずり込まれそうになったから
私が片方の腕ガシッと掴んで
それを阻止しようとしたんだけど

にーちゃん　全く腕離さないし
凄い力でお友達を引っ張るから
お友達の腕脱臼しそうになるから
もう　仕方なく

私が腕離して




そう
結局お店に入らされてしまって
私も付いて入ったら

入り口に一人　店内に二人の
店員にーちゃんが立ちはだかり
（ナンパしたろかい）

ゴーインに
海苔勧めてくるから
お友達　勧められるままに
あ～あ
海苔　買っちゃったじゃねーか








私？

















絶対　買わんかった









































無料の柚子茶はしっかり飲んだけど

　　　　　　　　（うまかった）










ふん






負けるか




こんな市場
早く抜け出して
最終目的地へと
参りましょうぞっ