何気なくサイマル放送のらじるを聞いていたところ、今週あたりから妙に歪が少ないことに気がついた。wavespectraで表示させてみると、以前は第2放送でも 20kHzを越える領域まで音声があった(下図)。高音域のほとんどはノイズだろうけれど、これが仕様なのだと思っていた。
ところが歪が少なくなったと思った番組を同様に確認したところ、17kHzで音声はカットされていた(下図)。どうしたことかと思い、今までに録音したものを確認すると、12月4日までは上のグラフと同じ周波数帯域、5日以降は下記のグラフの周波数帯域となっていた。
両方とも放送開始時に毎日流される、放送開始の音楽を3分程度再生した状態。本来ならまったく同じ特性グラフになるはずだが、全体的に音量も少し下がっている。
また、音の強弱を比較するとまったく異なっていた(下図)。上段が12月4日、中段が12月11日の放送開始の音楽。そして、古い録音だがたまたま 1997年6月24日のFMでこの放送開始の音楽を録音したMDが見つかったので、これを取り込んだ。audacityを利用して、3つの音源を比較。
すると、見て明らかなように三者三様。上段と中段は録音時のボリュームはまったく同じ。1997年に録音したものと比較すると、中段の音源は強弱がはっきりしていないこともわかる。次に冒頭部分を拡大してみた(下図)。明らかに4日までの "らじる"は音が歪んでいる。そして中段の本日録音した音源は歪み感はほとんどないものの、音の強弱に乏しい。
こうして比較してみると、12月4日までの放送開始の音楽は冒頭から音が歪んでいることが、よくわかった。入力レベルが何らかの理由で高くしていたのだろうか。リスナーからの指摘があったのかどうかわからないが、その改善策として5日の放送開始から調整されたようだ。何はともあれ、らじるの音質改善は素直に喜びたい。でもここでもテープスピードが違うのか、次第に音のずれが大きくなっていく。ネットの回線品質によって細切れになっているのかもしれないが、MDからの音源が最も早く終わる。冒頭の15秒からして、どんどんずれていきそうな差がある。
それに放送開始の音楽冒頭の音の強弱が、らじるとFMとではまったく異なっているのも面白い。FMでは3音目の音量が大きいが、らじるでは正反対。手元にある音源も、MDで録音したものなので、果たして送信されたものと同じ特性になっているかどうかわからないが。
第2放送の放送開始時に流される音楽については、wikipediaに下記のような記述がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本放送協会の放送形態
曲名:『ラジオの開始・終了音楽』(NHK独自のもの)
作曲:熊田 為広
演奏:三石 精一
楽器:チェレスタ