Net通販で CDがかなり安く販売されていたのを見つけ、購入。廃盤でもないし、おそらく著作権切れでもないが、格安。英国の Not Now Music盤。
まず、Modern Jazz Quartetの Django, Fontessa, Concordeの3枚が2枚組みCDとしてまとめられた Jazzology(NOT2CD 365)から。Digitaly Remasterd For Optimum Sound Qualityと書かれているので、果たしてどのような処理がなされているのかという点もちょっと興味があった。
Disc1から試聴。この CDは Djangoとしてネット上の音楽CDの曲名DBに登録されていた。Djangoの周波数特性は下記のよう(wavespectraで表示)。ノイズレベルは概ね -80dB。20kHzまでは収録されている様子。完全なモノラル音源ではなく、2chで digital化されているようだった。
次に Fontessa, Concordeが収録されていた Disc2。こちらは CD databaseには登録がないようで、曲名を表示することができなかった。2枚組みにしたということで、過去に発売されたものがなかったということだろうか。
Fontessaの周波数特性をチェックしてみると、16kHzで音声データはバッサリとカットされている。20kHzまではノイズがあるようだ。少し高音を補正しようとしたようで、テープノイズのレベルが高音ほど高くなっている。16bit 44.1kHzで編集されたのではなく、16bit 32kHzで編集し、44.1kHzに変換されたものと考えてもいいかも知れない。
次に Concorde。この周波数特性は奇妙で、周波数スペクトルの動きを眺めていると、20kHzまでデータがあるかと思えば 16kHzまででしかない箇所もある。ちょうど vibraphoneで強打した箇所などが高音域がスパッと切れてしまうことから、音源が mp3のようにも思える。
このように2枚組みCDといいながらマスタリングに関して統一性がなく、Prestigeの正規の音源から製作された CDではないような気がする。CDには販売元の URLも記されているので確認してみようか。
John Coltrane, Miles Davisの CDも買ってみたが、どちらも mp3音源から作成されたものだった。
安いのには訳があるということ。mp3音源に違和感がなければ安価に入手できることになるが、問題がありそうな気がする。