サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

続続続・カーライに褒められたくて

2008年03月16日 | Dusan Kallay
2/26(火)晴れ

ブラチスラヴァ美術大学へ向かう。学校は今日が長期の休み明け、初日とのこと。
さぞや、学生で溢れかえっているであろうと思いきや、さにあらず。
「こっちの人はノンビリしてるの」だそうで。

興味津々、版画工房を覗く。

作業してる人はまだ居なかった。残念。


そして、カーライさんに作品を紛失してしまったことを伝える。
心配させるだけなのではないかという向きもあるが、やはりこのまま帰るわけにもいかず。

「Oh!オーッ、オォォ…」

凄く心配されて…
肩を抱かれて「気の毒に 気の毒に」と何度も。
僕、36歳。情けない…
 ここに何しにきたのさ。
 迷惑掛けるために、わざわざ来たか…

「ここは日本じゃないんだよ」と言われました。
「おそらく見つかることはないでしょう」と。

それだけじゃない。
「私が受け取った作品を持ち帰りなさい」と、
「前と同じようにコメントを書きますよ」と、
「私には帰国してから、また送ってくれればいい」と。

…(泣)

でも、そりゃ、そりゃぁ出来ないぜ!ホントに何をしに来たのか分からなくなってしまう!

「これも運命です!試練です。僕は試されているんです。まだまだ足りないよオマエはということです!」

利己主義? 自分が楽になりたいだけじゃないのかって?
そうかもしれません。でもそう思うしかなかった。

ご自宅へ伺った際、カミーラさんと1枚づつ僕の絵を持って「写真を撮って」って、そして写した写真があります。
これを、これから描こうと思います。
それを再びお渡ししに、いいいぃ、行きますっ!
また来ます!
そういうことでしょう…

「カーライ先生、もう一度、もう一度来ても宜しいでしょうか?」
「もちろん!」

次回作、決定!

  カミーラさんの作品前にて


夕方、バスで(もう列車には乗らない!って決めて)プラハへ移動。
約5時間で途中一度だけ停車しました。その時行ったトイレでは、すでにスロバキアコルナ(SK)が使えなかった。
じゃぁ、ユーロは?って聞いたら、首を振られた。
「これしかないんだもん」と、SK硬貨を見せると一番大きな10SKを取られた。
「オイ!レートでいったら倍以上じゃないか」なんて言っても後の祭り。オバさん、笑ってたよ。
だいたいどこもかしこもお金をとるから嫌になる。
トイレの入り口には常にオバさんが待ってるんだ。用を足すにもお金が掛かるなんて…
揉まれてる揉まれてる。僕は今、大人の階段昇ってるんだ。そう言い聞かせるしかない。

夜遅く、プラハ到着。
バスターミナル付近のユースホステル「Apple」へ。 
6bedのドミトリーは、340チェココルナ(czk)。市民会館そばの一等地だもんね。
明日はもっと安いところを探そう…
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