サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

続続続続 カーライに褒められたくて

2008年03月22日 | Dusan Kallay
3/11(火)晴れの日の出来事。

こちらに来て3週間。結局、カーライさんには三度お会いする事になりました。
一度目は、ご自宅で。
二度目は、作品を無くしてしまった翌々日、大学にて。
そして今日。

二度目にお会いした際、「帰国する前にもう一度会いしましょう」と言っていただきました。
本当に嬉しかったです。
お会いしたところで「日本に帰って出直します」とぐらいしか言えないんです。
でも「この日」のために「何か手応えを得て戻ってこなければならないんだ」という思いで旅を続けることが出来ました。

こちらで協力していただいた石田さんを含め、迷惑も顧みず、随分とお世話になりました。
これは結局、作品で返すほかないことです。
流浪の旅はもう充分。お金も使い果たし、あとは帰って早く作品に取り掛からなきゃな…
早朝、オブソニー桟橋からドナウ川を見つめながら考えていました。

いつものように大統領官邸前で石田さんを待ち、改めて御挨拶。学校へ向かいました。
 お世話様です!の石田奈々子さんです。

こちらでは、決められた曜日に担当の先生が部屋を廻り、学生を個別に指導します。
学生はその時間に合わせて登校し、作品の進行状況や方向性、自身の考えなどを伝え、その場でディスカッションするという具合でしょうか。
共に作り上げていくという感じは、緊張感があってなかなかイイなぁって思いました。

ひとしきり学生の作品を見終えたカーライさんから話しかけられます。
「もう2週間経ってしまいましたか?」
「はい。何だかいろいろ勉強させてもらった2週間でした…
 フーッ」

そして、なんと!また!
一度無くしたのに、また! 
カーライさんから作品を手渡されたのです。

「どうぞ、このまま作り続けて下さい」
と言葉を掛けていただき、そしてちょっと考えてから、こう書き添えてくれました。

Drzim palce!! (両手を握ってるよ=成功を祈っています、という意味だそうです)

 (嗚呼、涙涙…)
今回の訪問の全てが詰まってます。


「カーライに褒められたくて」そんなわけでまだまだ続きます…
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1 コメント

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ふと回顧すると (たかひろ)
2009-12-28 10:31:31
この時いただいた作品は、7枚の連作「七つの大罪」より
「Gloutonnerie Grande /暴食」でした。

暴食。なんだか意味深だなぁ…
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