人体には膜状の部品がたくさんあり、それぞれ粘膜と呼ばれています。
目にある角膜や網膜をはじめ、口内から喉にかけて、鼻の中も粘膜に
覆われ、食道から胃にかけて、腸内もすべて粘膜で保護されています。
粘膜は文字通り、すべて粘液の分泌があって粘膜の機能が果たせて
います。粘液もまたタンパク質で構成されており、新陳代謝で細胞が
新たに生まれ代わっているのです。
胃の粘膜は特に重要で、なにしろ胃液の主成分は塩酸とペプシンからなり、
ペプシンはタンパク質を分解する物質ですから、粘液の足りない胃の壁は、
ペプシンによって、胃壁が分解されてしまいかねません。苛酷な条件下で
働く胃壁の細胞は48日間で生まれ代わっています。二日酔いがあって
三日酔いが無いのは、そのおかげだといえます。
粘液の分泌もビタミンAの役割です。冬には防寒のために大量のビタミンAが
消費され、粘液を分泌するビタミンAが滞りがちとなります。冬に風邪を
引きやすいのも、粘膜に充分な粘液の分泌が不足がちだからといえるでしょう。
こんなに役立つビタミンAですが、酸素の一部(活性酸素=後に詳しく説明します)
には破壊されやすく、ビタミンEが守っています。ビタミンEは末端に届く毛細血管の
血流も活発にするものでした。レシチンに含まれるイノシトールとの併用で、
ビタミンEの働きは60倍にも増強されると前に述べた通りです。
冬の身体を守るイノシトール、ビタミンA,ビタミンEの複合体に感謝しましょう。
続きを読む『4:人体を犯す酸素の一部=活性酸素』
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