「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

東光寺と城下町・萩

2007年05月19日 | 旅の足あと
 東光寺は黄檗宗の禅寺です。山号は護国山、中国風の建築でしられる毛利家の廟所です。
 若くして黄檗に帰依した萩藩三代藩主、毛利吉就が建立(1691年)したものです。吉就の没後、ここを墓所としてのちは、毛利家の菩提寺となったもので、最盛期には40棟もの堂塔があったのだそうです。
 明時代末の黄檗の伽藍様式で、赤い総門,山門(最初の画像)、鐘楼、本堂の大雄宝殿の四つは、いずれも重要文化財です。

 ここは、灯篭荘々といわれる、およそ500基の、重臣や諸家より献上の灯篭で知られています。
 本殿の裏手、一番奥に、山を背後にして、生い茂る老杉の木立に囲まれる緩やかな斜面に整列するおびただしい灯篭は、その数が多いのに、不思議な静かさをかもし出しています。

 萩の町は、そのまま明治維新の歴史資料館の様相を呈していて、そこここに幕末の面影を留めながら現代の生活が営まれています。
 古い築地塀に囲まれた家々に今の暮らしがあることを、驚いていました。連休明けで観光客の姿もほとんど無く、ゆっくりした時間が流れていました。

<城下町 萩>
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