「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

庭の花歳時記 その二

2005年04月25日 | 季節のうつろい
 ジュウニヒトエ
名前を聞いただけでは彩りもあでやかな宮廷官女の唐衣姿をそうぞうしますが、花は紫一色の物静かな立ち姿です。


  
 

  
  雨を侘ぶ十二単は裾濃にて

  人を恋ふ十二単は濃紫          

  無縁墓十二単が立ち連ね

  三句 愚作


オオデマリ  コデマリ

  オオデマリは文字どうりコデマリより大きく、アジサイを思わせる華やかさがありますが、枝が揺れるコデマリのほうが姿も花も可憐です。
よそ様のお庭は今が盛りのようですが、我が家のコデマリはトサミズキの勢力に圧されて、今から莟をつけはじめたところです。
 
   小でまりや日も朧げに花の陰  桃舒