こんな女将の独り言(神戸福原ぼっかけ「あーちゃん」お店blog)

神戸は福原で細々と営んでいる「ぼっかけうどん」のお店「あーちゃん」の女将がうだうだと日々のあれこれを語ります(笑)

☆・・あーちゃんニュース!・・☆

  ★いよいよお待ちかね!ぼっかけかす汁開始★ 今年は早くも猛暑の頃から「かす汁まだ?!」の問い合わせがあり、10月に突入するや、毎日問い合わせが殺到する事態に^0^; 金時人参や霜の降りた冬大根・・、まだまだ冬野菜が入手できる状態ではありませんが、かす汁ファンのお客様の要望に応えるべく、「ぼっかけかす汁」開始させていただくことになりました(^0^)ノでも、本当に美味しくなるのはまだまだこれからです!!

「食べられる」ことが有難いと思う今日この頃・・

2010年12月11日 | Weblog
8月の末に、実家の母が脳梗塞で倒れてから

誰もが普通なことが半分できなくなってしまいました。

歩くことと両手を使うこと(左半身が麻痺してしまったのです)

そしてなにより、私が一番気の毒に思うのは

“食べること”が困難になってしまったこと・・。

歩けなくても、片手が不自由でも

普通になんでも“食べられる”ことができれば

それだけでも少しは気分も変わるだろうに・・

母をみていると、そのことが不憫で

涙がこぼれそうになってくるのです。

母の食事は、嚥下機能が弱いために殆どがドロドロで、

お茶や水さえも「トロミ」がついていないとダメなのです。

そのせいで母は水分補給も嫌がってしまい、(飲んだ気がしないのだそう・・)

食事も、味噌汁もトロミがついたもの、

おかずは全てムース状態でごはんもお餅のようなドロドロ・・

毎日毎日ドロドロなものばかりで

母は「美味しくない」といって食べてくれず

とうとう、胃に穴を開け、そこから栄養を摂取しなくてはならなく
なってしまいました・・。

嚥下・・、飲み込む力って、大切なのだということを痛感してしまいます。

でも、諦めきれないのです・・。

母に口当たりの良いものを食べさせてあげたい、

「美味しい」といわせたい・・!

自分が何を食べていても、おもうことは食べもののことばかり・・。

普通の食べものを嚥下食にかえられる様なことはできないのか・・と

考えている時、

昨日の新聞で、某ホテルのシェフが考案した嚥下食の試食会が行われるとの
記事をみつけ、目がくぎづけになりました。

見た目にも奇麗で食をそそるフランス料理のコース。。

それらがみな、嚥下食用に柔らかく、舌で潰せるように作られているそう。。



作業療法士をしている娘が言っていました。

胃に穴をあけた人が

ちょっと歯ごたえのあるものを食べられるようになったら

食欲が凄く出てきたので、

胃の穴をふさぐ事が出来たらしい・・と。

いつか母も、

そうなれるようにと願わずに入られません・・。

“食べる事”がいかに大事かということを

母の病気が教えてくれたような気がします。



コメント
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