You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

インビクタス

2010-02-07 14:50:33 | 映画[ア行]
監督   クリント・イーストウッド
キャスト モーガン・フリーマン
     マッド・デイモン
 
 クリント・イーストウッド監督がグラン・トリノの次に放った感動作。実話であり、素晴らしいこのエピソードを選んだイーストウッド監督の手腕の凄さをあらためて感じる。
南アフリカの始めての黒人大統領、ネルソン・マンデラ。この人が27年の間、投獄されていたということは知らなかった。
 根強い人種間の不和を取り除き、国をひとつにしようとする。
映画の最後で 実際のネルソン・マンデラ氏の写真が映されるが、本当にモーガン・フリーマンそっくり。そして映画で描かれるそのひととなりは、優しく、温かく、強く、素晴らしい。そのマンデラ本人の全てをモーガン・フリーマンが余すところ無く演じている。
 インビクタスとは「征服されざる者」「不屈の」という意味のラテン語で、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩の名前でもある。
この映画を観て、この詩の全文を調べ、心に刻んでおきたいと思った。

 是非、ここに記録しておきたい。

 インビクタス(ウィリアム・アーネスト・ヘンリー著)
 
「私を覆う漆黒の闇
 鉄格子にひそむ奈落の闇
 私は あらゆる神に感謝する
 我が魂が征服されぬことを

 無惨な状況においてさえ
 私は ひるみも叫びもしなかった
 運命に打ちのめされ 血を流しても
 決して屈服しない

 激しい怒りと涙の彼方に
 恐ろしい死が浮かび上がる
 だが 長きにわたる 脅しを受けてなお
 私は何ひとつ 恐れはしない

 門が いかに狭かろうと
 いかなる罰に苦しめられようと
 私が我が運命の支配者
 私が我が魂の指揮官」

 この詩こそ、ネルソン・マンデラが27年間の獄中生活に耐えた源であり、このような苦しみを与えられてもそれでも「許す」という気持ちを忘れなかったマンデラの真髄でもあると思う。この詩は、もしかすると自分がとてつもない苦境に陥った時に助けてくれるものではないかと思う。
 とても良い映画であったと同時に、自分にとっても忘れられない映画となった。

ファミリー度 90点 カップル度 85点 映画好き度 95点

映画 インビクタス/負けざる者たち 予告



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アールグレイ)
2010-02-10 18:34:28
はじめまして。
ボクは今日観てきました。「マンデラの名もなき看守」を観ていたので、その続きのようで感動的でした。改めて読みたかった詩を読ませていただきました。ありがとうございました。
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アールグレイさん、ありがとう。 (bobby101)
2010-02-11 09:55:56
 はじめまして。コメントありがとうございました。この詩には とても「強い」心が宿っていて、好きというよりもっと大切なものに思えます。「マンデラの名もなき看守」も見てみたいです。
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TB&コメントありがとうございました! (テクテク)
2010-02-11 11:19:51
こんにちは
この映画を通して私も色々な事を教えられました

過去の事実は勿論の事、
人が人として成すべき事や人として一番大切な事、
そして怒りや憎しみからは何も生まれないという事…

「私が我が運命の支配者 私が我が魂の指揮官」

不本意な投獄生活を27年間もクサらずに耐え続け、
周囲に流される事なく屈する事なく
自分の信念を持ち続けたマンデラ氏だからこそ
説得力もありますよね

この言葉は本当に重みのある言葉だと思います
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テクテクさん、ありがとう (bobby101)
2010-02-11 19:48:32
 本当に様々なことを僕も教えられました。

人との接し方から、物事への取り組み方、説得の仕方、リーダーシップ・・。
そして何より、苦境での心の持ち方。

 そして、ラグビーの試合で優勝したときには大統領はもとより、全国民の感激が伝わってきましたね。

 いい映画を観れて良かったです。

 TB&コメントありがとうございました。
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静かに そして (yoko)
2010-02-14 17:55:40
モーガン・フリーマンのコメントを聞いたのですが マンデラさんと面識があり もし自分を映画にするならモーガンにやってほしいといわれたそうです。ほんと良く似ていましたね。
わたしも マンデラが27年も投獄されていた事は知りませんでした。あんなところに27年も入れられていたのに それでも白人に対して赦しができるとは。。。
ともすれば難しい伝記ものになるところを ラグビーというところから 黒人と白人の融和、ひとつの国として団結していくところは感動でした。

クリント・イーストウッドは すごい監督ですね!
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yokoさん、ありがとう (bobby101)
2010-02-16 22:54:26
 モーガン・フリーマンもマンデラ大統領のことを映画にしたかったらしいですね。だから本人のことを余すところ無く表現できたと思います。
 最後は黒人も白人も同じ気持ちになってゆくのですが、ラグビー会場の外で車のラジオを小さくなって聴いてた黒人の子供が、最後には白人たちと一緒になって喜んでいた光景にとても感動しました。
 イーストウッド監督のなせる業ですね。
 
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