吟遊詩人の唄

嵯峨信之を中心に好きな詩を気ままに綴ります。

西院駅/浜田裕介

2009-01-20 14:24:44 | 浜田裕介
地下から吹き上げる風が少し冷たい10月
信号待ちの人込みの中 僕は上着を羽織る
そう言えば君はあの頃君はボサノバなんかに目覚めて
ジョビンや小野リサのことばかり 僕に質問したね
91番のバスを待つ僕は どんな風だろうか?
急ぎ足の街の背中ばかり 追いかけてる気がする
僕にとっての1秒 君にとっての永遠
何を奪い 何をあげられたの
もう誰にもわからないけど
ドーナツ屋に寄り道して
気まぐれにいくつか選び
電車の中で読んでた 新聞をくずかごに捨てる
91番のバスはまだ来ない 渋滞は続いてる
あの日君は何を言おうとしたの?
さよならの前に
君にとっての真実 僕にとっての言い訳
何を見つけ 何を失ったの?
もうどうでもいいけど

91番のバスはもう待たずに 歩いて帰ろう
あの時君が暮らした部屋の窓も
目をそむけないで
僕にとっての日常 君にとっての溜め息
何を壊し 何を縛り合ったの?
もうどうでもいいけど




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