すべてが一回かぎりのものだ
遠くの野づら 空を掠める一羽の鳥 横切つた水路
さらにもう一度と思っても
再び同じことはくりかえさない
日は照っている
山なみも青くゆるやかにつづいている
小道を
バッタが跳ねた
木から葉が一枚舞い落ちる
ぼくは素直に生きようと思う
空気の教え 水の諭し 光の導きによって
木の葉 草の葉のそよぎとともに生きよう
ああ 人間は自己の影を越えて先きへ進むことはできない
日々 欣びは遠く 憂いは近い
でも
ぼくはたしかにいま生命の近くにいる
遠くの野づら 空を掠める一羽の鳥 横切つた水路
さらにもう一度と思っても
再び同じことはくりかえさない
日は照っている
山なみも青くゆるやかにつづいている
小道を
バッタが跳ねた
木から葉が一枚舞い落ちる
ぼくは素直に生きようと思う
空気の教え 水の諭し 光の導きによって
木の葉 草の葉のそよぎとともに生きよう
ああ 人間は自己の影を越えて先きへ進むことはできない
日々 欣びは遠く 憂いは近い
でも
ぼくはたしかにいま生命の近くにいる