吟遊詩人の唄

嵯峨信之を中心に好きな詩を気ままに綴ります。

夜を見てた/浜田裕介

2008-12-17 09:31:00 | 浜田裕介
高いビルの上から見つけた天使が
交差点の人混みで君に変わったよ
街は今日も悪戯に満たされていて
君だけが寂しさを笑顔に含ませてた

雨のピアノに合わせて君が踏んだステップは
僕の遠い悲しみにやさしく触れた

全てが運命の気まぐれで構わない
今夜君のそばで夜を感じてたい

何度も変わるシグナル 通り過ぎるヘッドライト
君と出会うまでひとりでずっと夜を見てた

「恋は寂しさが見せるただの幻だから
あまり好きじゃないの」と君が微笑む

昔君に似た人を愛したことがある
幼さや未熟さでひどく傷つけた

今夜かわした約束を明日憶えてなくていい
だから僕の問いかけに頷いてくれ

強くなくていい 負けてばかりでいい
僕と君にしか見えないものがある
それが痛みでいい 悲しみで構わない
雨が上がるまでふたりでずっと夜を見てた

君を最初に見たとき胸が少し軋んだ
それは笑顔よりも切なさに似てた
何度も変わるシグナル 通り過ぎるヘッドライト
雨は上がっても 二人はずっと夜を見てる……




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2 Comments

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夜を見る (優衣)
2008-12-18 10:41:01
私は、まず、浜田さんのお声と歌われ方がとても好きなのですが、もちろん同じくらい歌詞が大好きです。

その奥に大変大変深いものがあって、でなければ選ばれないだろうと言うような「言葉」として受け止めています。
同じようなことを体験しても、その起こったことをどのように捉えるかは、まさにその人自身であって、大きく生き方とも言えるでしょう。

自分に責任を持つ、人間的であろうとする、卑怯なものを許さない。それは絶対許さない。


『強くなくていい 負けてばかりでいい
僕と君にしか見えないものがある
それが痛みでいい 悲しみで構わない』


でも、同時に何かすべてを許しもできる。
それは、すでに出会われるひとたちの「大切な部分」を感じ取ることができられて、信じることができられての「人間的力」
そんなことを想いながら、聴かせていただきました。

いつも本当にありがとうございます。


好きな人とフィットするひとと、「夜を見る」ことができたら、それはどんなに素敵なことでしょうか。
寂しさも悲しみも痛みも約束も問いかけも、きっと、ある日の夜はすべて飲み込むのです。









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Unknown (マリウス)
2008-12-19 12:58:32
書き込みありがとうございます。

そんな風にこの曲を聴いてもらって、僕も嬉しいし、浜田さんも喜ぶと思います。

引用されたフレーズ。私も大好きな部分です。

また、いろいろな曲を紹介させてもらいたいと思います。
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