その思い出の、原付バイクで行った、ツーリングキャンプとは、初めての長距離ツーリングでもありました。
浪人して、やっと大学に入った19歳の春。
高校時代の友人と一緒に、「バイクで、長崎に行こう」と、話が決まりました。
ところが、金が無い。
そこで、少ない小遣いを節約する為に、キャンプツーリングをする事にしました。
当時、乗っていたバイクは、ホンダのMB50。
そして、一緒に行く友達は、ヤマハのDT50でした。
前日から、荷物の積載に工夫をこらし(当時は、ツーリングバックなど持っていませんし、そんな便利な物が、ある事も知りませんでした)、タンクの上にも荷物を紐で縛り付けて出発しました。
午後に福岡を出発し、佐賀の唐津まで走った頃、丁度夕方になりました。
さて、どこでキャンプしようか…。
当時は、“ツーリングマップル”などという便利な地図も持っていない。
キャンプ場など、どこにあるかも分からない。
まったく、行き当たりばったりのツーリングでした。
「202号線を走っていれば、海辺のどこかでキャンプが出来るだろう」くらいしか思っておりませんでした。
そのうち、雨がポツポツ降ってきて…「ヤバイな!」と思った時に、コンクリート造りの廃屋が目に入りました。
「あの中に、テントを張れば、濡れずに済む」。
バイクごと、廃屋に入れ、持ってきた三角テントを張りました。
水は、近くにあった会社事務所の水道を拝借しました。(当時は、まだコンビニに水など売っておりませんでした)
水を手に入れたら、夕食の準備です。
と言っても、持ってきた食料は、米と缶詰。
飯盒に米と水を入れ、固形燃料に火を点けて、ご飯を炊きます。
今なら、ガスやホワイトガソリンを使ったストーブで行うのですが、そんな高価な道具など、ある事も知らないし、持てる筈もありません。
固形燃料でも、薪に火を点けてやるより、画期的で当時は感動したものでした。
固形燃料の火が安定するように、二人で拾ってきたブロックや石で囲いをしたのを覚えています。
ご飯が炊き上がったら、インスタントの味噌汁と缶詰をおかずに、“長崎冒険の旅”第一日目の夕食が始まりました。
缶詰なんか、決して美味しい物ではありませんが、ツーリングの興奮とキャンプの興奮とで、粗末な食事も楽しい食事になりました。
キャンプとは、不便さを楽しむものではないのか…。
それならば、この頃の、便利な道具や知識が無かったキャンプが、楽しいかったのも理解できる。
その夜は、三角テントの中で、懐中電灯に照らし出されたノートに、ツーリングの興奮とキャンプの興奮を、一言二言二人で書いたのでした。
その懐かしいノート、今はどこに仕舞い込んでしまったのか…捨ててはいないと思うのだが…これが、思い出のキャンプの一つです。
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高校時代の友人と一緒に、「バイクで、長崎に行こう」と、話が決まりました。
ところが、金が無い。
そこで、少ない小遣いを節約する為に、キャンプツーリングをする事にしました。
当時、乗っていたバイクは、ホンダのMB50。
そして、一緒に行く友達は、ヤマハのDT50でした。
前日から、荷物の積載に工夫をこらし(当時は、ツーリングバックなど持っていませんし、そんな便利な物が、ある事も知りませんでした)、タンクの上にも荷物を紐で縛り付けて出発しました。
午後に福岡を出発し、佐賀の唐津まで走った頃、丁度夕方になりました。
さて、どこでキャンプしようか…。
当時は、“ツーリングマップル”などという便利な地図も持っていない。
キャンプ場など、どこにあるかも分からない。
まったく、行き当たりばったりのツーリングでした。
「202号線を走っていれば、海辺のどこかでキャンプが出来るだろう」くらいしか思っておりませんでした。
そのうち、雨がポツポツ降ってきて…「ヤバイな!」と思った時に、コンクリート造りの廃屋が目に入りました。
「あの中に、テントを張れば、濡れずに済む」。
バイクごと、廃屋に入れ、持ってきた三角テントを張りました。
水は、近くにあった会社事務所の水道を拝借しました。(当時は、まだコンビニに水など売っておりませんでした)
水を手に入れたら、夕食の準備です。
と言っても、持ってきた食料は、米と缶詰。
飯盒に米と水を入れ、固形燃料に火を点けて、ご飯を炊きます。
今なら、ガスやホワイトガソリンを使ったストーブで行うのですが、そんな高価な道具など、ある事も知らないし、持てる筈もありません。
固形燃料でも、薪に火を点けてやるより、画期的で当時は感動したものでした。
固形燃料の火が安定するように、二人で拾ってきたブロックや石で囲いをしたのを覚えています。
ご飯が炊き上がったら、インスタントの味噌汁と缶詰をおかずに、“長崎冒険の旅”第一日目の夕食が始まりました。
缶詰なんか、決して美味しい物ではありませんが、ツーリングの興奮とキャンプの興奮とで、粗末な食事も楽しい食事になりました。
キャンプとは、不便さを楽しむものではないのか…。
それならば、この頃の、便利な道具や知識が無かったキャンプが、楽しいかったのも理解できる。
その夜は、三角テントの中で、懐中電灯に照らし出されたノートに、ツーリングの興奮とキャンプの興奮を、一言二言二人で書いたのでした。
その懐かしいノート、今はどこに仕舞い込んでしまったのか…捨ててはいないと思うのだが…これが、思い出のキャンプの一つです。
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