ログハウス便り ~トトロの森から~

少しずつ成長していくログ屋さんが、夢をカタチにしていく日々を綴ります。。。

御幣のおかめさん

2011-12-21 04:48:47 | お仕事~ログハウス、薪ストーブetc...~
先日・・・

ずっと前の先日。←なんじゃそら。


とにかく、すでに時は経っておりますが

T様邸の上棟式がありました。


上棟式に付き物の「御幣(ごへい)」。

この時初めてキットで売られていたものを作成しました。

今まで自分で作ったことなどなく

ネットを駆使し、なんとか形になりました。


で、みなさんもお気づきになっておられるかと思いますが

真ん中に「おかめ」さんが付いてます。

これは、真ん中が空いているからとりあえず付けたわけではなく

もちろん、私がおかめに似ているから無理矢理付けたわけでもなく

うちの主人の好みで付けたわけでもなく・・・

関西の方では御幣におかめは付き物なんだそうです。

で、その由来ですが。

以下抜粋。


むかしむかし、日本一の宮大工の棟梁と呼ばれた長井飛騨守高次という人がおりました。

京都、千本釈迦堂の本堂の工事を、住職より頼まれた高次は

約二百人の職人を使い、工事を行いました。

しかし、上棟式の前の日、柱を一本短く切ってしまったことに気が付いた高次は

翌日の上棟式に間に合わないため、悩んで寝込んでしまいました。

その姿を見て、妻であるおかめは

「なぜ、心配そうな顔をして寝ているの」と高次に尋ねました。

「柱一本短くしたため、上棟式にならないのだ」と高次は応えました。そこでおかめは

「長い柱に短い柱を合わせようとするから悩むんであって

短い柱に長い柱を合わせればいいのではないですか」

と教えました。しかし高次は「その分高さが低くなる」

と取り合いませんでした。するとおかめは言いました。

「桝組みを組んで、短い分を補えば高さは変わりません。

桝組みの材料は、柱の切れ端で充分間に合います」

高次は「それは名案である」と喜んで、二百人の職人と共に桝組みを作り

なんなく上棟式を終えることができました。

そして本堂は桝組みにしたことによって、かえってすばらしいものとなりました。

住職も感動し「さすが、日本一の宮大工!」と感謝されました。
 
ところが、完成後、また高次は寝込んでしまいました。

それは、日本一と言われる名士(自分)が、妻(おかめ)に仕事の指示を受けたことを

妻が他人に話したら恥をかくと思ったからでした。

それを知った妻(おかめ)は、私がこの世から居なくなれば高次は安心するだろうと

川に身を投げ、この世を去りました。

なぜ、妻を信じることができなかったのだろう、高次は悔やみ

妻の冥福を祈り宝篋印塔(おかめ塚)を建て

おかめの名にちなんだ福面を付けた扇御幣を飾りました。

その後、大工の信仰を得るようになり

今日でも上棟式にはお多福の面を着けた御幣が飾られているそうです。」




・・・・・・・コラ、高次。

妻のことを信用しないなんて、なんて亭主だ。

昔の話とはいえ、とんでもないことです。

まぁ、私がおかめなら「私のおかげやねんでぇ!」とそこらじゅうに言いまくって

自害どころか、反対に口封じで川に投げ飛ばされてそうですが。


とにかく、おかめさん。

度重なる戦乱にも残った本堂とも結びつき

厄除、招福のおかめ信仰につながっているということです。

妻の鏡これぞ内助の功

主人の思惑として、オマエも少しは見習えと

御幣を作らせたのかもしれませんねぇ。ハハハ



川に突き飛ばされない程度に

主人を支えていく所存でございます、ハイ。




















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