でも僕達ドライバーは少し変った独特の呼び方をしています。「え?トラックはトラックやろ」と言う声が聞こえてきそうですが、例えば上の写真に写っているトラック、これは僕の相棒で平成16年式の三菱ふそうスーパーグレートです。低床4軸の15t車ですね。とっても高いクルマですよ。後ろ2軸はエアサスですし。しかもユニック(車載クレーン)付きです。見るからに仕事出来そうなクルマでしょう?「え?どうでも良い???」そうですか、残念。ちなみにこの写真は去年、愛知万博終了直後に会場に資材引き上げに行った時に撮ったものですが、積荷はキュービクル(変電設備)です。「え、いい加減本題に入れ!!」ですって?
では、まずは通常10t車以上の大型に付いてです。一般には「大型」とか「10t車」って言いますよね?僕達は「ジャンボ」と呼んでいます。ね?面白いでしょう。「ジャンボ」にも色々あって、前軸1後軸2(2x8)のいかにも大型っていうスタイルのクルマは「十輪」(じゅうりん)と呼びます。理由はタイヤが10本付いているから。また、日通(ペリカン)やヤマト(バケネコ)、西濃(カンガルー)等の大手小口宅配業者がよく使っているタイプ(前軸2後軸1、4x4)は関東では「前ダブル」関西では何故か「マンモス」と言います。
「おいおい、マンモスもジャンボも似たようなモンやろ」
確かにそうですが由来はよく解りません。で、次に上の写真にも写っている4軸タイプ。コイツはただ単に「よんじく」とよんでいます。が、昔の人は「むかで」と呼んでいたそうです。また、荷台の形でも呼び方が色々あって、僕のタイプ(屋根が無いタイプ)は「平(ひら)ボディー」、箱型のアルミバンは「箱車(はこしゃ)」、アルミバンで横が開くタイプは「ウイング車」。さらにボディーの高さも色々で「高床(こうしょう)」「中高床(ちゅうこうしょう)」「中低床(ちゅうていしょう)」「低床(ていしょう)」「超低床(ちょうていしょう)」等々。他に特殊架装車と言うのがあってタンクローリーとかがこれに当たるのですが、燃料をスタンド等に運ぶタンクローリーは「ローリー」、ガス等を運んでいるクルマは少し捻っていて「ばくだん」と言います。タンクの形状が爆弾に似ている所からこの名が付いています。
さて、4t車ですが4t(積載5t未満)は普通免許で乗れる一番大きなクルマですが(来年から免許制度変更で積載5t以上10t未満は中型免許が要ります)、これは「四畳機(よじょうき)」または「四畳半(よじょうはん)」と言います。これまた首を傾げたくなるネーミングです。
トレーラーにも色々ありますが、まず一番ポピュラーなセミトレーラー(運転台/トレーラーヘッドと荷台/台車が別々のタイプ)は頭(首)の部分が曲がる(振る)事から「首振り(くびふり)」、運転台は「ヘッド」とか「トラクター」、荷台は「台車(だいしゃ)」と呼んでます。良い得て妙ですね。次にジャンボが後ろに別の台車を引っ張っているタイプ、フルトレーラーと言いますが、コイツは真ん中が折れ曲がることから「中折れ(なかおれ)」と呼ぶんです。うーん、段々訳が解らなくなってきたなァ・・・。
という訳でトラック業界第一弾でした。次回はトラック業界の隠語、道路についてお話したいと思います。次回と行っても次の記事となるかは未定ですが、いずれやります(w。
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