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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

北京・香港・マカオ旅行~香港3日目 「重慶マンションカレーふたたび」

2010年04月04日 19時46分39秒 | 旅――海外








念願の重慶マンションカレー初体験から2日。『伽哩王』のドーサ&カレーは相当に美味かったが、もちろんあれだけでは到底満足できない。ということでこの日も重慶マンションに潜入し、新たなカレー屋を開拓することにした。 前回の『伽哩王』がオープンスタイルの店だったので、今宵は少しグレードアップしてレストランスタイルの店にしようということになった。そうやっていくつかのお店を冷やかしつつ辿り着いたのがこの店、『Swagat』(スワガット)である。

『Swagat』と言えば過去に訪れたことのある西大島の『スワーガツ(Swagath)』を思い出す。ウィレム・デフォーに似た味のあるマスターが一人で切り盛りする店で、リーズナブルな値段で個性的かつボリュームあるカレーを喰わせてくれる、自分の中の“隠れ名店”の一つだったが、果たしてこちらのスワガットはいかほどのものか。

ドアをくぐって適当なテーブルに着く。先客は白人男性と東洋人男性の2人組と、地元っ子とおぼしき若いカップルの2組。淡いトーンの間接照明や凝った店内装飾など、“簡易食堂的”な臭いの強い他のカレー屋とは一線を画すリッチな雰囲気である(あくまでも重慶マンション内の基準で)。

『伽哩王』ではマトン系のカレーを喰ったので、ここでは基本に戻ってチキンのカレーを頼むことにした。チキン系のカレーは全部で以下の5つ。
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CHICKEN TIKKA MASALA
CHICKEN MADRAS
CHICKEN VINDALOO
CHICKEN KASHMIRI KORMA
BUTTER CHICKEN
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おお、その昔にグラスゴーで喰ったチキン・ティッカ・マサラがあるではないか。懐かしの味だけにかなり惹かれるものがあるがちょっと待て。「チキン・カシミール・コルマ」というさらに強く惹かれる名前もあるではないか。“カシミール”といえば、愛してやまない『デリー』のカシミールカレーであり、“コルマ”と言えば、浅草のお気に入り店、『KORMA』のコルマカレーである。久々にあの苦み走った漆黒色のカレーが喰えると思うと嬉しさと期待ででんぐりかえって手足をバタバタさせたくなる。ということで眼を血走らせながら「チチチキン・カシミール・コルマププリーズ」と店員さんに告げる。そして付け合わせだが、ここにもプラオがあったのでそれをオーダー。ツレはプラウン・マサラ(エビのカレー)とナンにした模様。

突き出しのパパド(グリーンチリのソースが美味!)をパリパリやってるとほどなくしてカレー到着。果たして俺様君の前に置かれたカレーは漆黒の艶々しいカレーとは対極の、クリームシチューと見紛うような真っ白なカレーであった。しかもただでさえマイルドそうなカレーにもかかわらず、ご大層に生クリームまでかけてあるではないか(笑)。
やや落胆するも、あの『ダバ・インディア』の姉妹店である銀座の『グルガオン』では、「グルガオンチキンスペシャル」というこのカレーと同じく白いカレーが名物となっており、多くのファンを持つと聞く。そう、喰ってみなけりゃ何も始まらねえのだ。

というワケでパラパラなプラオに白いカレーをかけて一口――
う!
意外とうめいじゃねいか。
見た目通りに、口に入れた瞬間はまろ~んとした甘さが広がるが、次いでしっかりとしたカレーの風味が追いかけてくる。しかも意外とクセがなく食べやすい。確かに《辛さ》という刺激には欠けるが、スパイスとしての主張は明確に感じる。見た目は見慣れた茶褐色のカレーとはほど遠いが、口に入れれば紛う事なきカレーそのものだ。うん、これは美味い。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食だ。ナッツおよびフルーツのペーストがベースとなっているせいか、サラサラとしたカレーよりも大きな満腹感が得られた。おかげで翌日の朝まで腹が減ることもなさそうだ(プラオも優に2人前はあったし)。美味かったぜ。ごっそさんでした。




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