さる1月末に敢行した野郎カレー部第16回目。
久々の野郎カレー部である。前回の『ラヒ』が昨年初秋だから、約5ヶ月ぶりの開催ということになる。だから愛すべき部員たちとも久々の再開。皆、それなりに多忙ということか。
さて、そんな仲間たちと訪れたのは銀座『デリー』。俺にとっては非常になじみ深い店で、「銀座でランチ」といいえば、まずここに足が向かい、仕事関係の人々と打ち合わせを兼ねてランチや虎ノ門に勤める姉貴とのランチ、果てはレジ横で売られているカシミールカレーのレトルトを買いだめに来たりなど、数あるカレー屋の中でもっとも訪店頻度の高い店だと言える。
そんななじみ深い“銀デリ”ではあるが、実はこれまで入店したのはすべてランチ時のみだという愕然たる事実に気がついた。それもタンドリーチキンランチ＋カシミールカレーセットの一極集中。唯一の例外と言えば、このデリーの「暖簾分け店」とも言える浅草『KORMA』にてコルマカレーを食べたことくらいか。
ってなワケで、「夜にしかないようなものを食べてみよう」と選んだのが上記の料理。
まずは『ラッサムスープ』。味わって食べるというよりは、これを食べることで「さぁ、今日は喰いまくるぜ」という食欲増強効果を狙ったスターターといったところ。
次いで『タンドリーチキン』。タンドリー釜で脂を落とすのではなく、鉄板で焼き上げることで脂を残すという独自のフィロソフィーに基づくタンドリーチキン。だから芸術的にジューシー。そんでもってこのタレが他店のそれとは大きく違っていて非常に美味い。なんというか「塗した」ではなく「漬け込んだ」というルック＆フィールでこれをサイドディッシュの座に留めておくのは失礼だと思ってしまうくらいに絶品感溢れる一品なのである。
そしてカレー。部会という特別な機会だけに少し奮発して、3種カレーのアラカルトをチョイス。カシミールカレーを筆頭にベジタブルカレー、インドカレーがその内訳。さらにメニューをようく見れば、ジャポニカ米のほかに大好きなインディカ米もあるじゃねえのっつーことで喜び勇んで大盛りでそっちをチョイス。
カレーですが、やっぱりいつ食べてもカシミールは本当に美味い。
一口食べた瞬間、ボーと惚けてしまうほど美味い。
もし、こんなカレーをコンスタントに作れるようになったらどんなに幸せかと思うほど美味い。
しかしながら辛さの方も相当なもんなので、ひたすらわしわしと食べ続けるのではなく、これを軸にたまに箸休め的にベジカレーやインドカレーを食べていくのが美味しく味わうコツ。もちろん、混ぜ混ぜして食べてもい美味い。そうやってむっはむっはと食べまくればあっという間に皿が空。ああ幸せだぜえ。
と、いうことで初めての“夜デリ”、期待に違わず実に美味かったです。さて次回は何処へ出没してみようか。
