最近4人家族で30坪前後の家を設計させていただく機会が増えています
つい8年程前は40坪前後の家が多かった記憶があります
平均が小さくなったのは様々な事情があったと思いますが、今考えると30坪という大きさはわりと充分な大きさに思えます
(もちろんこれじゃ足りないという方もいるとは思います)
昨年エコ建築スタッフの家を設計した時は、4人家族を想定して28坪でした 下津町の家
今はまだ2人ですが、いつ行ってもキレイに片付いていてモノに溢れていません
(子供がいると違う!という方もいるとは思いますが)
面積としてはコンパクトで決して大きくありませんが、空間は広く感じ、大きな開口部を開けるとウッドデッキを介してお庭につながり、さらに広がりを感じます
広い空間が欲しい時は昼間の天気の良い時。そんな時こうやってお庭とつながるととても気持ちがいい
逆に夜はある程度こじんまりした空間で家族の時間をゆっくり過ごす
そんな生活も素晴らしいと思います
家に広さを求めるとどうなるのでしょうか?もちろん正しい答えなんてないとは思いますが少し考えてみます
①スペースがあればモノに溢れ、必要なものと不必要なものの境目が分からなくなる
これは30坪の家と40坪の家でも全く同じで、結局あればあっただけモノは増えます
②イニシャルコストがかかる
これは当たり前ですが家が大きくなればなった分だけ初期費用が増えます。初期費用だけなく建築資材も増えます。
ここで素材を諦めてベニヤなどの新建材に囲まれた空間でも広い方がいい!となってしまう方もいます
しかし、これは素材の大切さを伝えきれなかった僕たちに責任があります
せっかく家族の為に安心して安全に暮らせる家を建てよう!とスタートした家づくりが、一番大切な事を忘れてしまう。
これだけは避けたい
③ランニングコストがかかる
これも当たり前ですが空間が広くなれば冷暖房費が増えます。ましてや、断熱性などを落として家を建てればさらに条件が悪くなります
メンテナンス費用も面積が増えれば実際には増えますね
家は大きいにこしたことはありません。でも限られた空間でも気持ち良くのびのびと暮らすことはできます
「コンパクトに広く暮らす家」
こんなコトバがあってもいいと思います
コンパクトな住まいはエコロジーです。
省資源で省エネです。
コンパクトな住まいは必要なものと無駄なものを整理することで豊かな暮らしを生み出してくれます。
そんな家づくりのお手伝いができたら、と思います
Y・G