いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第7話

2013年02月26日 | 善徳女王
《あらすじ》

文字通り崖っぷちなトンマンとチョンミョン。
「お前だけでも逃げろ!」
「嫌よ!私だって、やればできる。一度くらいはあなたを助けたい!」

トンマンは、自ら手を離し、崖下の川に転落した。
朦朧としてくる意識の中で母に助けを求めるが……。

トンマンを助けてくれたのは、チョンミョンだった。
自分も水に飛び込んで、彼女を救ってくれたのだ。
抱き合って、泣き笑いしながら、無事を喜ぶふたり。
ふたりは、ムンノに会うために手をたずさえて寺へ向かった。

しかしその頃、夜陰に乗じてポジョン率いる花郎徒が、
ムンノ暗殺に動いていた。
寺の僧侶を斬り殺していく花郎徒だったが、目的のムンノはいない。
どうしたものかと思案している中、トンマンとチョンミョンがやってきてしまった。
慌てて逃げ出すふたりを追いかけるポジョン。
ポジョンはチョンミョンを王女と知りながら、矢を射かける。
腕に傷を負い、山の斜面を転がり落ちていくチョンミョン。
絶体絶命のピンチにあらわれたのは、都から派遣された別の花郎徒。
胸に矢を受けたポジョンは、トンマンを巻き込んで山の斜面を転がり落ちていった。

都では、王女行方不明の報告を受けた王が、辺境の地へ赴こうとしていた。
同じく、息子ポジョンについて報告を受けたミシルも、共にへ向かいましょう、と
王に進言しに現れる。
それぞれの思惑を胸に、一行はマンノ城へと旅だった。

翌朝、川にやってきた花郎徒たちが、倒れているチョンミョンを見つけた。
彼らは、この土地の花郎徒で、先日市場でトンマンと対峙したあの少年たちだ。
父の腰飾りをなくしたことを悔やんでいたが、
チョンミョンが着ていたトンマンの上着のポケットから、それを見つける。

勘違いした少年は、チョンミョンを縄で縛りあげてしまった。
「お前は誰だ!縄をほどけ!太守キム・ソヒョンにあわせよ!」
怒る少女に少年は臆しながらも、修行の後に連れて行ってやる、と約束し、
わら人形を相手に打ち込み稽古を始めた。
1000回を超えた頃、「何回やるつもりだ!」とチョンミョンはいきりたったが、
その真剣な表情に気圧されて修行の終わりを待つ。
彼の打ち込みは1万回にも達しようとしていた。

「9925回」
その後、少し呼吸を乱した少年は、また1回から数え始めた。
チョンミョンは立ち上がり、怒りに声を震わせる。
「何をしているのだ!1万回近くまで打ち込んだではないか!」
「最後に……心が乱れた」
「愚か者め!おまえの心など誰が知るか!1万回を終わらせればいい!」
「誰が知らなくとも、自分が知っている」
「そうして郎徒の気をひくのか」
チョンミョンの言葉に、ハッとする少年。
無力の身ゆえ、誠実さを示すことで郎徒を引きつけようとする策略だろうと、チョンミョンは言いつのる。
さすがに黙っていられない少年は、
「私はただ真心をつくすだけだ」というのだが……。

都で、自分の真心を策略だとて同じこと、と嘲笑された王女は、
ミシルと同じように少年を非難する。
「真心を尽くしたところでなんになる!」
しかし、少年はまっすぐに彼女の目を見つめて、答えるのだ。
「すべてが変わる!真心をつくせば、私自身が変わる。
私が変われば、すべてが変わる。
そうだと、信じている」

トンマンは瀕死のポジョンを救おうと医者を呼びに行くが、すげなく断られる。
ところがそこで、因縁のチュクパンに出会うのだ。
「金牌を返して……人が死にそうなんだよ……」
トンマンの涙にほだされたチュクパンは、一緒に行って矢尻を抜き、
ポジョンの手当をしてやる。
ついでにポジョンの指輪を抜き取り、金に換えようという算段だ。

故買屋を探してうろつくふたりは、何者かが金30両を出して
ポジョンを探していることを知る。
いなくなった王女様を探す捜索隊に入れば銀をもらえるが、
こっちの方が全然実入りがいい。

翌日、チョンミョンに縄を打ったまま街を連れ歩き、
王女を探すための立て看板を読んだ少年は愕然とする。
「もしや……王女様で……」

チョンミョンは1年ぶりに父王と再会を果たした。
表面上は帰還を喜ぶミシル陣営。
帰ってきた王女には、ある考えがあった。
花郎徒の少年は、太守キム・ソヒョンの息子、キム・ユシン。
彼を自分の花郎とし、太守一家を都に連れ帰りたいというのだ。

猛反対するミシル。
理路整然とチョンミョンを追い詰めるが、彼女には切り札がある。
「ポジョンを如来寺で見ました」
ミシルは大いに動揺するが、ポジョンは出かけているだけだと彼の不在を隠す。
「では明日にでも、彼と会わせてください」
受けて立つ、ミシル。
ポジョン捜索は緊急の課題となった。

ポジョンを売り渡そうとしているチュクパン。
どうしてもことの真相を知りたいトンマン。
チュクパンは、ポジョンを探している人間を呼び出し、
山小屋へ案内すると交渉した。
トンマンは、闇に紛れてその者の顔を拝もうという寸法だ。

はたしてミシルはやってきた。
トンマンは、誰とはわからぬその美しい横顔を盗み見るのだった。

(つづく)

わー、なんだなんだ。
あらすじが長くなってしまいました。
はまってきた証拠かな?

もう、一番感動したのは、やはりユシンの修行シーンですね。

チョンミョン王女は、かつて自分に浴びせられた嘲笑を思いだし、
ユシンにもきつい言葉を投げかけるのですが、
彼は自分とは違ったんですね。
ミシルに言い返すことができなかった弱い自分と違って、
ユシンははっきりと自分の信念を語るのです。

そうだ、真心を尽くせば、自分が変わる。
自分が変われば、世界が変わるんだー!

うう、素晴らしいわ。
この「真心を尽くす」という言葉には、
「誠心誠意できることをやる」とか、
「今やれることを精一杯やる」とか、
いろいろな意味が込められている言葉なんだと思います。
韓国語のニュアンスというものがあるんじゃないか、と感じますね。
日本語に直訳して、その含みがうまく伝わっているかどうか。
わたしも受け止められているか不安ですが、
彼らの言動から伝わってくる大事なものをしっかり感じようと思います。
現代日本では忘れられかけているんじゃないかなー、この真心という言葉。

チョンミョンは意地悪なおばはんに傷つけられた自尊心や自分の真心を、
「それは価値あるものだ」と言い切ってくれる強い味方を得たのでした。
うれしかっただろうなぁ、チョンミョン。

もうユシンくんを誰何(すいか)する彼女の迫力はすごい。
さすが高貴なお生まれのお姫様です。
この迫力なら、長じてミシルと戦えると思う。

しかしこういう形でチョンミョンとユシンが絆を結ぶことになるとは!
最初に出会ったトンマンとはどういう関係になっていくんでしょうか?
姉妹で同じ男性を愛するようになるとか?
そんなめんどくさい恋愛してる暇はないか。
西洋の騎士と姫みたいなプラトニックな感じでいくんでしょうかね。
ソルォン郎はミシルに忠誠を誓いつつ、子をなしてしまうような関係ですが、
チョンミョンさん、王女で高貴な方ですから。
先々楽しみな感じですね。

ミシルが動揺しているところを初めて観た気がする。
「ポジョンが心配ではないのですか」とソルォンに聞かれて、
「息子を心配せぬ母親などいない」といってたミシルさん。
その時は、ソルォンが(ホントかよ?ポーズじゃないのか?)みたいな
疑惑の目で見てましたけど、今度はマジやばいって感じでしたね。
「あの子を助けるにはなんとしてでも今夜中に見つけ出さなくては!」
このへん、政敵にしてやられるのを恐れているだけの人じゃない感じでした。
やっぱ母としての情もあるのかなー。
単純に、こうだ、と言い切れない人間心理の複雑さが表現されているようで好きでした。

チョンミョンも覚悟決めてますね。
藤原竜也似の義理弟が、サポートしてくれることでしょう。
ミシルに対抗する者は私かもしんないし、通りすがりの誰かかもしんない。
トンマンのこと、何か期待してますかねー。
同じかたちのあざがあることを知って、ちょっと考え込む様子でしたしね。
さらに、ミシルが病気で死んじゃうかもね、って真理ですよね。
人間、いつなにがどうなるかわかんないけど、
ミシルだって不老不死じゃないわけで。
いつかは次の時代がやってくるわけです。

しかしやっぱり、ミシルが私腹をこやす悪人でなければ、
よい統治さえしてくれれば、王女になってもらってもいいんですけどね、わたしは。
「正当な血筋!」とかいって即位した聖骨が
民衆弾圧とかひどい搾取とかしたら、クーデター起こしますよ。

王女の方の事情はまったくわからないトンマン。
このままポジョンを差し出しちゃったらチョンミョンがピンチになるけど、
大丈夫かな?

チョンミョン王女が、ほんとに美しい。
少女だった頃のピンクの衣装もかわいかったけど、
より強く成長した彼女の翡翠色のドレスがきれいなのよね。



ミシルの衣装も豪華で素敵だし、そういうところも楽しんで観ています。
トンマンは男の子のふりをしているので、しばらく汚れた格好のままでしょう……。
トンマン役のナム・ジヒョンちゃん、ちょっとかわいそうね。



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2 コメント

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真心を尽くす (あかつき)
2016-10-12 11:17:09
まだ少年ユシン郎、幼さが残る見た目とは裏腹に、しっかり一本芯が通っていて痺れます!
チョンミョン王女、ユシンと出会えて良かったですね。
ミシルが子供の心配するのは意外でしたが、それもまた魅力的なんだなと。
本当に絶対悪だと思っていたのに、途中からあれ?ミシルが統治しても良いんじゃないの?って混乱しました!(◎_◎;)
完全にミシルに惑わされている民の気分です(笑)
衣装も素敵ですよね〜
ナム・ジヒョンちゃんも綺麗な衣装着たかったんじゃないかな。
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子役が最高 (ビスコ)
2016-10-14 00:34:50
韓国史劇の醍醐味は、子役時代といっても過言ではないでしょう。
チャングムもよかったし、ちょっとだけ観始めた「太陽を抱く月」もすごくイイ!
善徳の子役たちも素晴らしい演技ですよね。
「真心を尽くす」って本当にいい言葉で、感動的でした。
また最初っから観たいな、善徳女王。
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