7月13日のホームページの掲示板に、ran1005様から「ヤワタソウ」と「ワタナベソウ」の違いはとのお尋ねがありましたので、わたしの知識の範囲でこのページに載せることにします。先日このブログで紹介したときと同じ日に撮ったなかで、公開していない写真を数枚掲載しますのでご判断ください。 ↓まず最初の写真はran1005様が掲示板に掲載されたと同じ「ヤワタソウ」です。
↓これは「ヤワタソウ」の葉で卵円形であまり裂けていませんね。次の写真以降の「ワタナベソウ」の葉と見比べてください。 ↓これより下の写真は絶滅危惧種と言われている「ワタナベソウ」です。愛媛県・高知県九州の山地の林中に生え、葉は掌状に7~9に中裂するか深裂します。わたしが撮った軽井沢植物園のものは中裂といった程度のものでしょうか。一番下に紹介した写真だけは図鑑のもので葉に切れ込みが大きく「深裂」している葉のものでしょう。花弁は淡黄色で長楕円形で、日本に固有種です。花は「ヤワタソウ」と「ワタナベソウ」は同じように見え、わたしには判断できません。よく写真をご覧頂いてどなたでもお気づきのこと、ご意見をお寄せくいただければ幸いです。
佐藤先生にもお会いして1時間半ほどいろいろ貴重な植物の話を聞いてきました。
このヤワタソウとワタナベソウについては、やはり葉の違いぐらいで先生にも花では区別つかないと言っておられました。
この植物園にあるヤワタソウは、佐藤先生が50年近く前に、この近くの荒船山の奥の方で採取されて自宅の庭に植えておられていたものだそうです。
今ではヤワタソウを探すのは本当に大変だと言っておられましたよ。
ran1005様はそんな珍しい花のありかを知っておられるなは凄く貴重なことです。
佐藤先生もワタナベソウは四国九州のものだからこの辺にはないといっておられたので、世界の学者牧野博士の書かれているように霧が峰のものは「ヤワタソウ」かも知れませんね。でも葉にそんなに切れ込みがあるのですか?
葉でも一枚ちぎって、軽井沢にこられる機会があればいいのですが?近ければ。
霧が峰で見かけましたヤワタソウはモミジハグマと見間違うくらい葉がモミジです
多分ワタナベソウです
しかし
牧野富太郎のボタニカルアートの図鑑には霧が峰の花はヤワタソウで載せられていました
専門的には細分化されているのでしょうネ
良いお勉強をさせていただきました
こんなに違う葉を並べて見たのは初めてで納得です